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1. ソフトフォーカスレンズを使う


ソフトフォーカスレンズは収差を残してボケをコントロールしており、昔は多くのレンズがあったが、今では少なくなった。収差の影響で色収差が出ることがあり、デジタル写真では気になることがある。

色収差は後処理である程度無くすことができるが、画像処理ができない人は3項以降の方法がよい。

▼ 色収差の補正方法は下記

ソフトフォーカスレンズは、その効果を美しく出せる使い方をすれば、良い作品ができる。全般的にハイキーにして、暗いバックを選ぶと、明るい部分から暗い部分に美しいにじみが得られる。

002ニコンのDCレンズは、前後のボケをコントロールでき、ソフトフォーカスレンズとして使うこともでき、ソフト効果を調整できる。

DC Nikkor 105mm F2 と 135mm F2 を購入した。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。






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ニコンの 58mm f/1.4G はニコンの計測装置OPTIAを使った三次元的ハイファイレンズで、ポートレートの撮影距離で開放近くで撮影すると美しいボケが得られる。

Nikon D500
58mm f/1.4
絞りF1.8


033テレコンバーターや接写リングは、レンズの収差を増大してしまうことがあり、特に大口径レンズを開放近くで使うと顕著に現れる。

これを利用して、普通のレンズにテレコンバーターや接写リングを付け撮影し、ソフトフォーカスレンズで撮影したのと同じような効果を得ることもできる。

右は Contax RX に接写リングを付けた
Planar T*50mm F1.4 MM の開放近くで撮影。
フィルムは忘れたが、ベルビアだったと思う。
ボケの美しさにほれぼれする。

IMG_0171L1000265

Leica M10-P
75mm
絞りF2.8


ライカ SUMMARIT-M 75mm F2.4 は
柔らかい表現ができるのもよい。

RAW現像時少し明瞭度を下げた。

2. フィルターを使う


ポートレートでは柔らかい表現をする為フィルターを使うことがある。

比較的安価にソフト効果が得られるが、ソフトフォーカスレンズにはかなわない。

右は、わずかなソフト効果が得られ、肌が滑らかになるポートメイトフィルターを使った。

下はソフトンフィルター使用。

Affinity Photo でソフトフォーカスを強調した。

左側はウオーム系、右側はクール系にした。



KenkoのブラックミストNo.05が欠品の為
No.01を購入した。

ホワイトミストフィルターも発売された。

右は Tiffen Black Pro-Mist

・ソフトフォーカスフィルターを自作する


_XE40013
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7Artisan の 55mm F1.4 を買ってみた。
絞り開放近辺では柔らかい表現のクラッシック調
それを強調する為ソフトフィルターを自作した。
薄いストッキングが無かったので、黒の靴下の生地を伸ばしプロテクトフィルター間に入れた。
ボケが大きすぎ、ピント合わせできない為、真ん中を切り抜き効果を弱めた。

X-E4、55mm F1.4、絞りF2

下はフィルター無し、絞りF5.6

_XE40619
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softfilterソフトフォーカスフィルターは自分で簡単に作成でき、撮影現場で調整できる。

Nikon D750
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている


レンズフードにサランラップを二重に付けパーマセルテープで固定した。何度でも調整できる。

一つはレンズ周りにくしゃくしゃにして付け、その上全体にサランラップを張って付けている。油を塗ることもできる。

ソフトにする部分を変えることができる。

フードを外せば通常のレンズとして使える。

トリミングしている。


Portrait
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手製ソフトフォーカスフィルター使用

Nikon D850
58mm f/1.4G
絞り開放
2×テレコンバータ





レンズフードにサランラップを巻き
パーマセルテープで固定し
鼻の油を付けて
ソフトフィルターを作った。

上は撮影前に人形でテストをした時の画像。


画像処理でデジタルフィルターを作り、ソフト効果を出すこともできる。

下記9項参照

3. アウトフォーカス画像を合成する





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上はピントの合った画像と
アウトフォーカスの画像
(一部を表示)

2つの画像を重ね、レイヤーマスクを使い部分的に透明度を調整して外側にいくに従いソフト効果を出した。

カメラ、レンズの性能、ボケが元々
良くないときれいにはならない。

Nikon Df
50mm f/1.8G
絞りF2



撮影時にわざとピンボケの写真を撮っておいた。

Affinity Photo で
右の画像の上にピンぼけの画像を重ね、マスクレイヤーで
ピント面周辺を除外し、レイヤーの不透明度を調整した。
レベルで少し明るく、コントラストを低くし
ホワイトバランスを調整後、カラーバランスで
暗部をグリーン系に、明部をレッド系にふった。

ソフトなメルヘンチックな感じになった。

Affinity Photo ついては
▶ こちらの記事をご覧ください。




4. わざとぶらしてソフト効果を得る


スローシャッターでわざとぶらすことでソフトな写真にすることができる。

右は風の強い日だったので、動感表現をした。

Nikon D7200、
Tamron 90mm F2.8、
シャッター速度1/3秒と1/400秒の画像を重ねた。

スローシンクロについては こちらの記事をご覧下さい。



5. フレアを利用してソフトにする


_D851240一般的にはフレアやゴーストは無い方が好まれるが、積極的に利用することで、柔らかい表現をすることができる。

昔のレンズはよくフレアが出たが、最近はコーティングが良くなりほとんどフレアが出ず、作例が少い。

右は意図的に太陽を画面内に入れフレアを生じさせようとしたが、ほとんど出ず
Affinity Photo の Nik Collection で後処理した。

Nikon D850
24mm f/1.8G
絞り開放

南青山にある隅氏設計の建物
サニーヒルズ
休憩させていたえだいた
おいしいパイナップルケーキとお茶を有難うございました



ランプに照らし出された少女を幻想的に表現した。

ランプの光でフレアが出ているが、それが柔らかさを演出してくれた。

_DSC0022-1_DSC0022-1

上の左側はニコン 50mm f/1.4G で撮影。フレアが出てくれると思って、ライトスタンドを直接入れて撮影したが、ほとんど出ていない。Affinity Photo でフレアを追加した。
右側は、最近のレンズにしてはめずらしく派手にフレアが出たレンズ 16mm F2.8 だが、フレアが汚い。

_1170374-1

Nikkor 50mm f/1.4D は2002年に発売された古いレンズだが、未だ販売されている。

フレアが出たソフトな写真が撮りたかったが、簡単には出なかった。

わざとレンズフードは付けずに撮影。

Nikkor 50mm f/1.4D に中間リングを付け撮影。少しソフトだが、それがいい。



6. ハイキーでソフトにする








Hair/MUAがきれいにしてくれたが、白い肌のモデルの美しさを際立てる為
Affinity Photo でハイキーにすることにした。

レベル、ホワイトバランス、HSLを調整し、
ブルー系のレンズフィルターをわずかにかけ、
肌の透明感を出した。

微調整のソフトライトの新規レイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。

ポートレート写真の画像処理については
▶ こちらの記事をご覧ください。




7. 淡い色でソフトな雰囲気にする



画像をクリックすると拡大画像が開く
モノクロ写真に着色したり、
部分的にカラーを残したり等々の
作品をアート紙や和紙にプリント
している。

日本画のような淡い味合いが出る。

バックの森の濃淡や和紙の肌触り
等プリントの味わいがないが


わずかに色を残し、淡くしている。



淡い色を使って、コントラストを低くするとソフトな感じになる。

なるべく色の数を少なくし、全体の雰囲気を同じにするのがよい。



ホワイトバランスを調整の上、
カラーバランスで肌の色を青色にふった。



明るい淡いゴールド、ピンク色にして
カラー グレーディングした。










カラー グレーディングについては
▶ こちらの記事をご覧ください。


8. ボケを活用する


_GFX2274

GFX50S II
80mm
絞りF1.7
Astia
JPEG
Trimming

大口径レンズは美しいボケが得られ、特に女性ポートレートでソフトな雰囲気を出すのに適している。

前ボケを入れることで、ソフトな雰囲気を出すこともできる。

前ボケは中途半端でなく、大きくぼかした方がよい。


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ニコン Df レンズキット
50mm f/1.8G で撮影


絞りF2.5、Photoshopで虹彩絞りフィルターをかけた。


クリックすると拡大画像が開く
ビニール傘を通して撮影しソフトフォーカスにした。

F5まで絞り、雨粒が少し分かるようにしている。

暗い場所での撮影のせいか、ピンぼけになってしまったが、面白い効果が出たので、このまま作品にした。

Nikon D7200
35mm f/1.8G
絞りF2.8
シャッター速度1/60秒


Fujifilm X100S は35mm相当単焦点レンズ固定の
ストイックな魅力のあるカメラ

最近味のあるレンズが少なくなったが、このレンズは開放で撮影すると柔らかさが美しい。絞ればシャープになる。積極的に絞り開放を使いたい気にさせてくれる。

_1000792オールドレンズを開放近くで撮影するとソフトになる。
左はライカ エルマー 3.5cm F3.5 で1934年製造の古いレンズ
ライカスクリューマウントとライカMマウントとのアダプター併用
85年前のレンズで撮ったとは信じられない。
絞りF4.5で撮影
_Z7A5132
画像をクリックすると拡大画像が開く

9. 霧を利用する


右は霧の中で撮影し、うまくソフト効果を利用することができた。

Nikon D500
35mm f/1.8G
絞りF4.5



10. ソフトなライティングをする


カーテン越しの窓からの光は柔らかい光になる。

窓に向かって45度位に立ってもらった。

クリップオンフラッシュ使用



モデルの持つイメージに合わせ柔らかく表現した。

アンブレラにフラッシュを付け撮影

ref

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影を和らげるにはレフ板がよい。






ライティングの詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。


11. カメラ内画像編集でソフトにする


最近カメラ内でフィルター効果や、アートフィルターやアートエフェクトでソフトフォーカス効果を与えることができるようになったので、試してみる価値がある。

右は Nikon D7000 のカメラ内の処理でソフト効果を出した。


12. 画像処理でソフトにする


Nik Collection の Color Effex Pro でハイキーにし、ソフト効果、輝き(ハイライトのにじみ)を与えた。



Color Effex Pro でハイキーにし、少しソフトにした。

Nik Collection については ▶ こちらの記事をご覧ください。




カラールックアップの調整レイヤーを使うと、多くのプリセットの中から色の調整ができ、ソフト系もある。

RGB三原色の配列
(LTU, Look Up Table)
に基づきカラー調整を行う。

右はグリーンを強調した。

色の作り込みについては 
▶ こちらの記事をご覧ください。




















右は、背景のレイヤーをコピーし、
レイヤースタイルを「スクリーン」にして明るくし、
ぼかしフィルターをかけた。

レイヤーマスクを作成し、一部を元の画像に戻した。

レンズが上質だと後処理でソフトにしてもシャープにしても破綻することが少ない。元画像が良くなければソフトフォーカス処理はうまくいかない。

Affinity Photo でパステルカラーにし、光彩拡散フィルターを適用した。


















Affinity Photo の照明フィルターで窓からの光を強調し、さらに光彩拡散フィルターを適用した。

Affinity Photo については ▶ こちらの記事をご覧ください。

_DSC4331

















右は白人の肌の透明感を出す為、ブルー寄り(色温度を下げる)にしている。薄く青色フィルターを加えることもある。

モノクロ化する際ピンク、イエロー系の着色をし、一部色を少し残し、ソフトな印象に仕上げた。

トリミングしている。


グラデーションツールで夕方の雰囲気を強調した。




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昔は更紗等をレンズに付けてソフトフィルターにしたこともある。

Affinity Photo の画像処理でソフトフィルターを追加した。

更紗状の模様の画像を新しいレイヤーで顔の周りに配置する。
描画モードをソフトライトにし、顔の明るさに適用するようブレンドを調整する。
余分な部分はレイヤーマスクで除外する。(この場合は不要だった)

デジタルフィルターの色、明るさを
HSLカラーホイールで調整した。






















右は紅彩絞りフィルターを適用してソフト効果を与え、ぼかしたくない部分を消して元の画像を出した。

ソフトレンズには及ばないが、それに近い効果が得られる。




















Affinity Photo の照明フィルターを適用し
紅彩絞りフィルターでソフト効果を与えた。
Affinity Photo については
▶ こちらの記事をご覧ください。

要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。

写真Gallery


ディスプレイを確認下さい。色調整については こちらをご覧下さい。

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