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ナチュラルメイクで撮影し、
後処理でデジタルメイクした。
デジタルメイクでモデルの個性を強調し
より美しくすることができる。
目の下を濃くし過ぎると厚化粧の印象が強くなるので控えめにするが、目尻の方は少し濃くする。
付けまつ毛の下の目尻の部分を濃くすると目が大きく見える。
描画モードをソフトライトにするとよい。詳細下記
Frequency Separation は
高周波と低周波を分けて画像処理することで、ツルツル肌にすることなく、滑らかで自然な感じの肌に仕上げることができる。
Affinity Photo ではフィルターで
Frequency Separation が簡単に
使える。詳細下記
Affinity Photo の
Select Color 特定色域で
いわゆる Teal & Orange
(オレンジティール)調にした。
明るさ、コントラストを調整した後、HSLホイールで肌の色の調整を行った。
元々カメラのセンサーは色情報を感知することはできない。
撮像素子一つ一つにカラーフィルターを付け、色を生成している。
原理原則がわかれば色は自由に変えられる。
画像処理のアプリケーションは
何でもよいとも言えるが、
Affinity Photo は直感的なレタッチがしやすく、高度な処理が効率的にでき、仕事の効率があがる。
Affinity Photo(ポートレート編)
については
▶ こちらの記事をご覧ください。
ここでは効果がわかるように過度にレタッチしています。
レタッチは隠し味で、レタッチしたと思われるようでは失敗です。
1日後、1週間後、1ヶ月後に見直し、いかに自然に見えるようにするのに時間をかけます。
撮影時に写真を完成させることが理想だが、撮影後の画像を編集し作品の完成度を上げることができる。
技術でやれることはしれている。レタッチも芸術的センスがものをいう。
後処理ができるからといって撮影を疎かにすることはよくない。元画像が良くなければ、いくら後処理しても良い作品はできない。
画像処理テクニックを駆使すればよいわけでなく、全体の調子、バランスを見ながら人物を処理していくことが重要。
やり過ぎると画質劣化をおこし、又、違和感がある写真になってしまう。レタッチは薄化粧程度にするのがよい。
思いが強すぎると過度に処理してしまうことがあるので、処理後、全体を見ながら効果を少し弱めるようにしている。
(ここでは効果がわかるように強調している。)
メイクアップ・アーティストの作業を見ていると、ポートレート画像処理の参考になる。
又、映画館で映画を見たり、アメリカ、イタリア、フランス等のファッション誌を見るのも色調のセンスに磨きをかけるのに役立つ。
ここでは作品づくりを前提に、人物写真のRAW現像、画像処理の仕方を述べる。効果がわかるよう少し極端にしています。
仕事では
ナチュラルメイクで撮影し
後でデジタルメイクすることが多い。
ここでは簡単にできる
デジタルメイクの方法を
紹介する。
効果がわかるよう
少し極端な調整にしている。
レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方は 下記参照
明るい部分(鼻筋、ほほ等)をもう少し明るくする。
「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、明るさをプラスする。場合によりコントラストも変える。
レイヤーマスクを反転させ、一旦元の画像に戻す。白のブラシで塗るとその部分が明るくなる。
暗い部分(鼻の両側、目の周り等)を少し暗くする。
もう一つ「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、
明るさをマイナスし、上と同様に白のブラシで塗るとその部分が暗くなる。
レイヤーマスクにぼかしを入れると境界がぼけるので適度になるよう調整する。レイヤーマスクの濃度、レイヤーの不透明度を調整することで全体の明るさを調整する。
もう一つのやり方はソフトライトレイヤーを使う方法。
新しいレイヤーを追加し、描画モードをソフトライトにする。
明るくしたい部分を白のブラシで、暗くしたい部分を黒のブラシで塗ると
明るさ・コントラストが調整できる。
明るいところをより明るく、暗いところをより暗くしメリハリをつけるのを Dodge & Burn と言う。
さらにもう一つの方法はリニアライトのレイヤーを使う方法
レイヤーをコピーし、描画モードをリニアライトにする。
極端すぎるので、レイヤーの塗りを10%位にする。
より自然な感じにするため、レイヤーマスクを作成、反転させ、一旦このレイヤーの効果を無くす。
レイヤーマスクを選択し、画像でより明るくしたい部分とより暗くする部分を白のブラシで塗る。
レイヤーマスクに適度なぼかしを入れる。
アイメイクする
描画モードを「ハードライト」又は「乗算」にしてブラシツールの色を紫にして塗る。
コントラストを上げる
明るさ・コントラスト調整レイヤーで明るさ、コントラストを調整する。
レイヤーマスクを反転させ一旦元に戻し、白のブラシで塗って必要な所の明るさ、コントラストを調整する。
目の下のたるみ、クマ、シワ等が気になる場合には、新しいレイヤーを作成し描画モードをカラーにし、良いと思う部分をスポイトツールでピックアップし、気になる部分をブラシで塗ってカラーを変える。
もう一つの方法は、新しいレイヤーの描画モードをソフトライトにして、良いと思う部分をコピースタンプツールで塗る。
クマ等は立体感を得るのに良いのである程度残す方がよい。
白眼の調整(歯の調整もできる)
新しいレイヤーを作り、描画モードを「ソフトライト」にし、白色のブラシで塗る。
目の色を変える
色相・彩度の調整レイヤーを作成し、描画モードをオーバーレイにする。
目の色だけ見て色相を変える。
一旦レイヤーマスクを反転させる。
白のブラシで目の部分を塗ると調整した目の色が現れる。
余分な部分は黒のブラシで塗って消す。
必要に応じ、ソフトライトのレイヤーを作成して色を塗って調整する。
ラメ lame を追加する
あらかじめラメの部分を作っておき
目に合わせ形を変え、余分な部分は消す。(右上)
描画モードをオーバーレイにする。ブレンド条件を調整して眉毛が表れるようにする。
色、彩度、明るさを変え、周囲になじませるよう補正し、最後にレイヤーの透明度を
調整して違和感が無いようにする。
唇にリップカラーを塗る。
描画モードをオーバーレイにする。
既にリップを塗っていて微調整の場合は
ソフトライトにする。
必要に応じレイヤースタイルでブレンド条件を調整する。
ソフトライトの調整レイヤーを作成し、白と黒のブラシで部分的に明るさを調整する。
各レイヤーの不透明度、塗りを調整して自然な感じにする。
リップカラーを変えるには
色相・彩度の調整レイヤーを作成し、唇の色を見ながら色相を変える。
レイヤーマスクを反転させ、一旦調整をキャンセルし、白のブラシで唇を塗ると、その部分の色が変わる。
右はパープル系にした。
頬にわずかに紅を追加した。
赤色等チークの色を頬にブラシで塗り、レイヤーの描画モードをソフトライトにしてレイヤーをぼかした後、レイヤーの不透明度を調整した。
統合レイヤー*を作成しコントラストとシャープネスを上げ、レイヤーマスクを反転させた後白のブラシで眉を塗って適用した。
なお、Frequency Separation Method でLowのレイヤーのレイヤーマスクを選択し、黒のブラシで塗るとシャープになる。
最後に「自然な彩度・彩度」調整レイヤーを調整し、全体を見ながら各レイヤーの不透明度を調整した。
色相・彩度の調整レイヤーでイエローの色を調整し、彩度を少し上げ、少し明るくした。
コントラストのレイヤーを作り、描画モードをソフトライトにし、黒と白のブラシでヘアを塗り、コントラストをつけ見栄えをよくした。
髪の毛の色を変える
クイック選択ツール等で大まかに髪の毛を選択する。
境界線の調整で選択部分を新しいレイヤーに作成する。
選択部分の細かな修正をレイヤーマスクで行う。
色相・彩度の色相で髪の毛の色を変える。
ソフトライトのレイヤーを作成して微調整する。
各レイヤーの不透明度を調整し完成させた。
上記は効果がわかるよう極端に調整しているので、各レイヤーの透明度を下げ効果を少なくした。
キャノンの EOS R5、R6 ではDPRAW現像にポートレートリライティングが追加され、人物を撮影したときの光量不足等を補い、仮想光源を当て照射方向や強さ、照射範囲などを補正できる。
右はカメラ右側からライティングしているが、光量が不足してしまった。
Affinity Photo でリライティングの調整をすることにした。
全体を明るくするとバックの雰囲気が無くなるので、顔の左側とヘアを調整した。
まずレベル、ホワイトバランスを調整後、
明るさ/コントラストで明るくし、マスクを作成、反転(⌘i)し、一旦効果を無くし顔の左側、ヘアを白のブラシで塗って部分的に効果を出した。
微調整の描画モード:ソフトライトの新規レイヤーを作成し、微調整した。
肌の色の簡単な調整
室内光の影響もあり、肌が赤みを帯び、彩度も高い。
白黒調整レイヤーでレッドを明るくし、レイヤーの透明度を
17%にして調整した。
ちなみに描画モードを輝度にすれば明るさだけ調整され、
カラーにすれば色(この場合彩度が落ちる)が調整される。
唇と洋服の赤の部分はレイヤーマスクを黒に塗って元の色を出した。
暗い室内灯だけで撮影したので、色温度が低い。
又、顔にメリハリが無い。
Affinity Photo で調整することにした。
明るくした後、
HSLホイールで色調整を行った。
肌の色の微調整がやりやすい。
新しいレイヤーを作成し、
描画モードをソフトライトにして、
画面を黒、白、赤のブラシで塗って微調整した。
詳細に調整する時は、肌や唇、目、髪の毛等に最適な条件でRAW現像した画像を重ね、レイヤーマスクを反転させレイヤーを一旦隠した後、該当する部分を白のブラシで塗って、その部分のレイヤーを表示する。
コントラストが無く、フラットな光線状態になってしまったので、画像処理でコントラストを調整し、立体感を出した。
RAW現像で-2EV、+1EV露出補正した2枚の画像を標準の画像の上に重ねた。
2枚の画像のレイヤーマクスを反転させ、一旦そのレイヤーの効果を無くし標準の画像を表示させる。
レイヤーマスクを選択し、画像を白のブラシで塗ると、その部分のレイヤーが表示される。。
最後にソフトライトのレイヤーを作成し黒と白のブラシで微調整した。
このモデルの足は美しく長い。
グラデーションマップで乱数的に変化させ、RGBを調整した。
元画像は少し緑かぶりしているので、Photoshopのカラーバランスの中間調を上の右図のように調整した。
桜の赤色を強調する為、ハイライトのレッドを強くし、
髪の毛の色の調整の為シャドーを調整した。
全体を調整する為、わずかに青のカラーフィルターを顔にかけた。
明るさ・コントラスト調整レイヤーで顔を少し明るくした。
自然な彩度を少し高くして完成させた。
色相・彩度調整レイヤーを使うと、特定の色の色相、彩度、明るさを変えることができる。
右は洋服の色を赤紫に変更した。
他の部分への影響は無かったが、念のためレイヤーマスクで洋服の部分のみに適用した。
ポートレートではDodge & Burn が重要。
顔にメリハリがついて魅力的になる。
色々なやり方があるが、ここでは
Affinity Photo を使った簡単な方法を述べる。
暗くした調整レイヤーと
明るくした調整レイヤーを作成し、
ブレンドオプションで各々暗部、
明部に適用する。
トーンカーブで調整後、
微調整のソフトライトのレイヤーを作成し、明るさと色を微調整した。
各レイヤーの不透明度を調整して完成させた。
Affinity Photo(ポートレート編)
についいては
▶ こちらの記事をご覧ください。
Finish と言って私服に着替えたモデルに one more shot と言い、連写で驚かせて撮った。
室内光だけだったので、フラットになったので
Luminosity Mask でメリハリを付けた。
選択メニューの階調範囲で明るさを3段階に分けて処理ができる。
明るい個所はより明るく、暗い個所はより暗く、中間は少し明るくした。
微調整のソフトライトのレイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。
Affinity Photo では簡単に
Frequency Separation が使える。
フィルターの周波数分離を選ぶと、低周波数レイヤーと高周波数レイヤーが作成され、
インペインティングブラシツールで低 / 高周波各々のレイヤーを塗ると肌を滑らかにすることができる。
肌のテクスチャーを残し、ツルツル肌にすることなく、滑らかな肌にすることができる。
調整し過ぎると自然さが失われるので、通常極端な調整はしないが、ここでは効果がわかるように調整している。
Frequency Separation はプロの世界で広く使われている究極のレタッチ方法。
肌荒れの調整やメイクアップの再調整、自然な感じの美肌処理の究極の方法で、つるつる肌にせず肌をきれいにできる。
高周波成分、低周波成分を別々に処理することで、各々部分的にソフトあるいはシャープにする等の調整ができる。
バッチ処理に登録すればワンクリックでアクションを起動できる。
Lowのレイヤーを選択しコピースタンプツールやブラシで色を塗れば
肌のテクスチャをつぶさず補正ができる。
肌の調整には修復ブラシツール、混合ブラシツール等を使うとよい。
カラーグレーディングでは色の組み合わせ、部分的な明るさ、コントラストの調整で、クリエイティブな作品づくりをする。
カメラから出てくる色や明るさではなく、自分のイメージに基づき印象深いクリエイティブな作品づくりにチャレンジしてみよう。
逆光で顔が暗くなっているので
Nik Collection でソフトにし、輝きを与え、ピンク系のハイキーにした。
バックが落ち込みすぎているので少し明るくし、青を強調した。
トワイライトの雰囲気が出た。
フラットなライティングになったので、コントラストを付けセクシーな感じにした。
Luminosity Maskを作成し、
明かるい部分はより明るく、
暗い部分はより暗くした。
大胆にイメージを作品にしてみた。
トーンカーブで極端な調整をして
シネマティックにした。
人物はレイヤーマスクで除外している。
トーンカーブを使うと、明るさに対して3原色の強さを自由自在に調整することができる。
Luminosity Maskの範囲はレイヤースタイルを使うことで
自分で自由に設定できる。
モスクワで下校の子に写真を撮らせてもらった。
夕日の逆光でゴーストが出ているが、逆光の雰囲気を出す為フレアを追加した。
Affinity Photo で
新しいレイヤーを作成し、描画モードを加算にし
黄色を上部に塗った。
ブレンド範囲で暗い部分だけに適用し
余分な部分はマスクレイヤーで除外した。
HSLカラーホイールでグリーン系の色を選択し微調整した。
ライトスタンドをバックに、フレアでソフトな感じを出そうとしたが、最近のレンズはフレアが出ないので、画像処理でフレアを追加した。
スタンドのアンバーな色をグラデーション調整レイヤーで加え、
レイヤーの描画モードをスクリーンにし、レイヤーの不透明度を調整した。
余分な部分をレイヤーマスクで消去した。
夕方の雰囲気を出す為、RAW現像時にアンバー色にした。
グラデーションの新規調整レイヤーで、左上に太陽を模したオレンジ色の円形グラデーションを加え、レイヤーの描画モードをスクリーンにした。
夕方撮影した写真だが、バックが暗く落ちすぎている。
Affinity Photo の
グラデーションマップを使って調整することにした。
暗部に黄色を足し、中間は肌色、
明部は青を足した。
とんでもない色になったと思われるだろうが、描画モードをソフトライトにし、レイヤーの不透明度を下げ良い感じにした。
色と不透明度を微調整した。
プレビュー画像を見ながらできるので調整がやりやすい。
よく行ったプラハのカフェ内を外から撮影
トーンカーブを調整し、グラデーションマップで映画のワンシーンのように仕上げた。
Luminosity Mask は明るさをいくつかに分割し、レイヤーマスクで各々分割した部分を適用させる。
ここでは簡単に、明部と暗部の2つに分割して処理する。
右は太陽が直接当たり顔に影ができてしまった。
チャンネルを表示し、RGBの部分をcommandキーを押しながらクリックすると明部が選択される。
右のようにレイヤーマスクで明かるい部分が白になり適用される。
明るさを少しおさえ、ブルーのレンズフィルターをかけ、人物を除外した。
明部のレイヤーをコピーし、レイヤーマスクを反転させると暗部が適用される。
少し明るくし、オレンジのレンズフィルターを肌にかけた。
顔にメリハリが無くなったので、コントラスト調整レイヤーを作り、描画モードをソフトライトにした。
部分的に白又は黒のブラシで塗って見栄えをよくした。
色相・彩度を調整して完成させた。
太陽光が直接モデルの顔に当たり影が出た。
背景のレイヤーをコピーし、チャンネル表示に切り替え、commandキーを押しながらRGBの部分を押し、明かるい部分を選択した。
背景のコピーレイヤーにレイヤーマスクを作ると、明部が適用される。レイヤーマスクを反転させ、暗部を適用し、レイヤーの描画モードをスクリーンにして、暗い部分を明るくした。
レイヤーの透明度を適度に調整し、コントラストのレイヤーを作り、描画モードをソフトライトにしてつながりを調整した。
結婚式の写真などで、スポットライトが当たる場合や、強力なフラッシュを使って撮影すると、大きな影が出てしまうことがある。又、フラッシュにより顔に立体感がなく、平面的になってしまうこともある。
気楽に写したらダウンライトが顔に当たっていて、顔に陰が出てしまった失敗作だが、なんとか修正できないかやってみた。幸い、白飛び、黒つぶれはない。
顔が暗いので、顔の部分を少し大きめに選択し、コピー/ペーストで複製し、レイヤーの描画モードを「スクリーン」にすると、全体的に明るくなる。
「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し、一旦元の状態に戻す。レイヤーマスクを全面黒にする。(Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい)
白色のブラシでなぞるとその部分が明るくなる。ブラシは大きさ、ボケ、不透明度、流量をやりやすいように調整して行うとよい。全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整し、不自然にならないようにする。
顔に影ができているので、修復ブラシを使って影を見立たないようにした。
さらに混合ブラシツールを使い、各ストロール後にブラシを洗う、ドライ補充量少量にして、にじみ、ミックス、流量等を調整して顔をなぞるとブラシの動きに沿ってにじんでいく。
このような処理は緊急用であり、テクスチャがわからない程にしてしまうと作品としての価値がなくなるので注意する必要がある。フォトレタッチは必要最小限にし、薄化粧を施す程度にした方がよい。
撮影時にライティングに気を付け、後処理はしなくて済むようにするのがよいのは言うまでも無い。
右は Nikon D300、DC-Nikkor 105mm F2 で撮影し、バックがある程度わかるよう、絞りは f2.8 にし、Defocus Control リングでバックのボケが美しくなるように設定した。
フラッシュを弱くたいたが、ランプの光で人物が暗くなってしまった。
(反省)マニュアルで露出を調整すると、モデルとバックの明るさを簡単に調整できる。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像時に露出補正し、人物に合わせてプラス補正した画像を重ねてHDR処理するのがよいが、ここでは画像処理でやってみた。
背景をコピーし描画モードを「スクリーン」にする。
レイヤーの不透明度を適度に調整する。
「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し
(注*)一旦元の状態に戻す。
白のブラシで人物をなぞると、その部分が明るくなる。
不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を変えながら明るくしていく。
レイヤーマスクの濃度、ぼかしを調整して自然な感じにする。
明るくする部分と暗いままの部分に分けていくと立体感が出る。
やり過ぎたり、選択範囲が多すぎた場合は、黒のブラシで修正できる。
フラッシュによる肌のテカリが目立つので、修復ブラシを使い周りとなじませ調整した。テカリは肌の艶を見せることができるので、完全に無くさない方がよい。
コピースタンプツールや修復ブラシは必ず新規レイヤーを作成し、全てのレイヤーに適用にして処理することで、何度でもやり直せ、やり過ぎても不透明度で調整がきく。
全体的に暖かい雰囲気を出す為、ウォームトーンに仕上げた。
ハイキーに仕上げる方法は下記。
Hair/MUAがきれいにしてくれたが、白い肌のモデルの美しさを際立てる為
ハイキーにすることにした。
レイヤーを複製し、描画モードをスクリーンにするだけで画像が明るくなる。明るすぎるので、
レイヤーの不透明度を50%にした。
レイヤーマスクを作成し、コントラストを付ける部分は黒のブラシで塗った。
レベル、
ホワイトバランス、
HSLを調整し、
ブルー系のレンズフィルターをわずかにかけ、
肌の透明感を出した。
微調整のソフトライトの新規レイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。
モデルの良さを引き出す為ゴールド・ピンク系のハイキーにして柔らかい雰囲気にした。
選択ツールでバックを選択し(選択しやすい)
ぼかし(ガウス)で適度にぼかした。
明るさを思い切って明るくし、
HSLカラーホイールで肌の色とヘアの色を調整した。
描画モード:ソフトライトの新規レイヤーを作り(微調整と名付け)
白と黒、赤のブラシで画像をなぞり部分的に明るさ、色を微調整した。
自作のソフトフィルターを付けてより柔らかく表現した。
ハイトーンに仕上げソフトな感じを強調した。
ローキーにするのは撮影時にそのように設定するのが望ましい。右はフラッシュをたかず、アンダーに撮影している。
後処理でローキーに仕上げるのはハイキーに比べると簡単にできる。
一番良いのはRAW現像時にマイナス補正することだが、ここでは、画像処理でアンダーに仕上げる方法を説明する。
必ず元画像は背景に残し、この画像をコピーして処理する。思うようにいかなければ、元画像からもう一度やり直す。
基本的にはヒストグラムを見て、処理の方針をたてて処理にあたる。
注意すべきは、暗く補正すると彩度が高くなることで、レイヤーの描画モードを輝度にすることで明るさだけを調整できる。
ただ、暗くすると色がケバケバしくなることがあるので、彩度を落とした方が雰囲気が出る。右の画像は後処理で彩度を落としている。
LED懐中電灯で一部を明るくし、暗い室内の雰囲気を出した。
逆光でコントラストの高い印象的な写真をねらったが、顔の詳細がつぶれてしまった。
明るさ、コントラスト、彩度を調整し仕上げた。
ライトルームで処理した。
ライトルームの使い方は ▶ こちらの記事をご覧ください。
「銀残し」又は「ブリーチバイパス」
と呼ばれる技法は、コントラストを上げ
彩度を落とした独特の雰囲気がある。
詳細は こちらの記事をご覧下さい。
順光で撮影すると空は青くなる。
逆光で撮影すると空は白くなってしまう。
順光の空の部分をコピーし、逆光の空の部分にペーストし、足りない部分はブラシで空の色を塗り、ブレンド範囲で明るい部分だけに適用し、レイヤーの透明度を少し下げた。(描画を比較暗にしてもよい)
照明フィルターで逆光の雰囲気を出した。最終的に照明フィルター適用のレイヤーの透明度を少し下げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
背景はその場の雰囲気を出し、モデルを引き立てることができる。
バックが主張しすぎるとよくないが、主役を引き立てるようにすることが重要。
夕焼けの雰囲気を出した。
集合写真を撮影する際、ライティング等により明るさにばらつきが生じることがある。
右は、画面右から障子を通した外光が入り、左側からフラッシュで光を補ったが、明るさに差がある。
2ステップで簡単に調整できる。
明るさ・コントラストの調整レイヤーを作成し、レイヤーマスクにグラデュエーションツールを適用した。
左端の人が暗いので、明るさ・コントラストの調整レイヤーで明るくし、レイヤーマスクで左端の人に適用した。
このように簡単に部分的な調整ができる。
ステンドグラスが飛ばないようにアンダーにして、
雰囲気を壊さないようスピードライトを弱く発光させた。
RAW現像で、アクティブDライティングを弱めにして暗部をもちあげた。
16bit TIFF画像を出力し、
全体のレベル、ホワイトバランスを調整し、肌の色を少し明るくし色調整して完成させた。
下は明暗差が大きかったので、
プラス・マイナス1EVで段階露出し、
補正無した画像を基本に、
HDR合成した。
元画像はリバーサルフィルムで撮影したフィルムをスキャンしたもので、ダイナミックレンジが狭くヘアとバックの一部がつぶれていたので、修復した。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
室内灯だけで撮影したら鼻にテカリが出た。
顔が暗いといってへたに明るさを調整すると白飛びが起きてしまう。
白飛びした部分にはデータが無く救済することにした。
新しいレイヤーを作成し、鼻と頬の白飛びしている部分の近くをスタンプツールでコピーした。ぼかしをかけ、テキスチャーを出す為ノイズを加え、レイヤーの透明度を少し下げてつながりを良くした。(上の右)
デジタルメイクをして完成させた。
撮影時に白飛びさせてしまうと通常の処理では救済できない。
撮影時に極端な補正は避けた方がよい。少し暗い画像を後処理で明るくする方がよい。
カメラのダイナミックレンジが小さいと白飛びが起きやすいので、コントラストを下げ、過度なプラス補正は避けるのがよい。明暗差が大きな場合にはHDR(ハイダイナミック処理)や段階露出をするとよい。
RAW現像、画像処理のポイントはピクチャーコントロール、
(キャノンではピクチャースタイル)とホワイトバランス
色の三原色を理解し、補色(反対色)の関係を理解しておくことも重要
どんな色を、どこに配色するかは色彩のセンスになる。
標準的な処理で画像処理した。
上のトーンカーブのように極端に調整し、少女の清々しさを表現するよう調整した。
レイヤーの不透明度、塗りを調整した。
室内の光と外から差し込む光が混ざり、フラッシュを弱くたいたが、色温度の差が目立つ。
時として色温度の差を活かして印象的な作品にするが、この場合は微調整した。
赤みが多い室内光の影響を少し押させる為、特定色の選択の調整レイヤーで赤を押さえ、少し肌を明るくした。
人種により肌の色が異なり、日本人の肌は黄色味を帯びているが、ピンクがかった白人の肌の色に表現するケースが多いのが実情で、忠実色で表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。
又欧米の人と日本人では色の好みも異なる。日焼けした褐色の肌に憧れる人が多くいる。
肌の色は個人差があるが、アジア人(黄色人種)の肌は白人と比べると黄色味を帯びており、忠実色で表現するのか、ピンクがかった白人の肌の色に表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。
又、夕方、夜や電球色の下で撮影した時も、雰囲気の色をどれだけ残すのか、太陽光の下と同じ色温度にするのか、最終的にはディスプレイで判断する必要がある。
人の肌の色の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
トワイライトの外光を活かし、温かい室内光をメインライトにフラッシュを補助光として使った。
肌の色は一人一人異なり、モデルの肌の色の個性を重視するのか、自分の色を作り出すのかによっても肌の処理が異なる。
又、撮影現場の色温度が影響する。現場の雰囲気を活かした色にするのか、太陽光を基準とした色にするのかでも肌の色は異なる。
人間の目は周りの色や明るさの影響を受けるので、肌の色だけを見ていてもうまくいかない。
ここでは一つの指針を示すが、最終的には調整されたディスプレイで、自分の目を信じて処理するしかない。
色の情報はCMYKの値を見て経験を積むのがよい。
CMYK値で、M(マゼンタ)に対しY(イエロー)が強い場合はほぼ同じ値になるよう調整する。CMYKの情報表示がなく、RGBしか表示できないソフトでは、RGBの各々の値の差をほぼ同じにする。
調整方法は色々あり、カラーバランスや特定色域の選択、色相・彩度、チャンネルミキサー等を使う。詳細な調整はレベル補正かトーンカーブでRGB色毎に調整する。
必ず、元画像を背景に残し、おかしいと思った場合は、もう一度元からやり直すのがよい。場合によりRAW現像からやり直す。
非常に暗い中撮影
雰囲気を出す為、柔らかな色合いにした。
スイートルームのシャンデリアをメイン光に右上に白熱灯のライトスタンドがある環境を活かし、温かい雰囲気を出した。フラッシュを補助光として発光させている。
肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。どの程度雰囲気の色温度の影響を残すのかが難しい。
最後に「色相・彩度」の調整レイヤーで、レッド系及びイエロー系の色相、彩度、明度を調整した。
妖精の雰囲気をだそうと、ホワイトバランスを調整し、肌に透明感を出した。
肌の色をどう変えてよいのかわからない。
どんな肌の色がよいのかわからない。(質問の回答)
自分の写真の中で肌の色が良いと思う画像を開き、RGBの値を自分の画像(以下画像という)と比較する。
しかし、人により肌の色が違い、又日中と夕方では環境の色温度が変わり、作影意図によってはハイキーにする場合やローキーにする場合があり、正解は無い。
上は緑かぶりして顔がくすんだ感じになり、明るさも低い。
選択範囲の色域指定でスキントーンを選び、レッドの彩度、明るさを調整した。
以下のような方法もある。
ストリートシューティングでは色温度の異なる光がモデルに当たる。
内臓フラッシュや小さな外付けフラッシュを弱く光らせ補正することもあるが、フラッシュを持っていなかったので肌がくすんだ部分がある。
新規レイヤーを作成し、右ほほの明るい部分をスポットツールでクリックし、その色を肌の部分に塗った。
描画モードをカラーにし肌の色を調整したが、この場合はソフトライトにした方が良かったのでソフトライトに変えた。
全体の調子を見ながら
現場の雰囲気が残る程度に
レイヤーの不透明度を調整した。
肌の色には光の色温度が影響する。
ライティングの詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。
色温度の異なる外光が当たっていたので、画像処理したら肌のテクスチャーが無くなってしまった。
50%のグレイのレイヤーを追加し、ノイズを加え、適度にぼかした後、さらにエンボスのフィルターを適用した。
描画モードをオーバーレイ、又はソフトライト等にすると画像にテクスチャーが表れる。
レイヤーマスクを作成、反転させ、必要な部分のみ白のブラシで塗って適用させた。
右はFrequency separation methodを用い、他の画像の高周波成分、肌のテクスチャーを適用した。
DC-Nikkor 135mm F2 をソフトレンズとして使った。
ソフトフォーカス画像では少しハイキーにした方がよい。
ボケが黒いバックに溶け込むのを活かす為、黒を締めた。
下はソフトンフィルター使用。後処理でソフトフォーカスを強調した。
左側はウオーム系、右側はクール系にした。
Affinity Photo でRAW現像時明瞭度を下げてソフトな感じにした。
フィルターの照明で窓からの光を強調し、さらに光彩拡散フィルターを適用した。
ぎりぎりまでに明るく調整して完成させた。
右は紅彩絞りフィルタを適用してソフト効果を与え、ぼかしたくない部分を消して元の画像を出した。
全体を見ながら、コントラストを調整し、最後にアンシャープ処理を行った。
ソフトレンズには及ばないが、それに近い効果が得られる。
ソフトフォーカスの詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
撮影時にシャープ過ぎる写真はポートレートには向かない。柔らかな写真をシャープにすることはできるが、シャープ過ぎる写真を調整すると荒れてしまう。
基本的にポートレートではアンシャープマスクはかけない。アンシャープマスクをかける時には、必要な部分(例えば眉毛)だけにする。全体にアンシャープマスクをかける時は必要最小限にし、肌を荒れさせないようにシャープネスのしきい値は大きめにする。
アンシャープマスクの使い方は こちらをご覧下さい。
個人的には階調性重視で、ノイズは余り気にならないので、撮影時高感度ノイズ低減はLowにしており、後処理では必要な部分に最低限の処理しかしない。
ピクセル等倍にしてあらさがしするのは好きではない。ピクセル等倍でノイズがのらないようにすると、階調性が劣化したり、のっぺりした画像になってしまうことがある。写真は全体を見て鑑賞するのがよい。
ノイズが気になる場合は、RAW現像時にノイズ低減ができるが、やり過ぎると階調性や質感が無くなってしまうので、必要最小限にするこのがよい。RAW現像時にノイズ低減せず、画像処理で部分的に処理する方がよいケースもある。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
Photoshopの色相・彩度の調整レイヤーで、レッド系、イエロー系の色相、彩度、明度で肌の色を調整した。
ライカは階調性を重視し、ノイズが残っている場合が多いが、気になることはない。
ピントが甘い写真になってしまい、重要な顔の部分を処理し、救済することにした。
スマートシャープを適用した後ハイパスフィルター効果でシャープにし(Frequency SeparationのLowを除去)
新しいレイヤーを作成し、描画モードをソフトライトにして、黒のブラシと白のブラシで顔の部分を塗ってコントラストを上げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
上は洋服の美しさが余り出ていないので、レイヤーをコピーし、洋服の部分の彩度、カラーバランスを調整した。
全ての領域を隠すレイヤーマスクを作成しいったんこのレイヤーを表示せず、白のブラシで洋服の部分を塗って目的の部分のみ表示した。
着物の色を正確に出す為、着物に合わせたRAW現像を行い重ねた。
▶ こちらの記事をご覧ください。
小雨が降り時々突風が吹く悪条件でさえない画像になった。
コントラストを強くし、夜の雰囲気を出す為、少し暗くし
彩度を上げ、ホワイトバランスを少し青にふった。
新しいレイヤーを作成し、50%グレイで塗りつぶし、
レイヤーマスクをソフトライトにする。
フィルター/描画/ファイバーで縦の流れのフィルター
を選択しレイヤーの透明度を調整して雨の雰囲気を
作る。
所々手間の雨の流れを模倣し、白で塗った。
ライカMモノクローム(以下MM)はモノクローム専用カメラで、ローパスフィルタだけでなくカラーフィルタも無いCCDにより、極めて解像度の高い画像が得られる。
MMは一つ一つの画素が、補完されることなく、直接データとして活かされるので、高い鮮鋭度が得られる。
カラーで撮影した写真をモノクロにするには、RAWで撮影して、RAW現像するのがよく、記録された全部の情報を元に、作影意図に向いた高画質な画像を得ることができる。
カラー画像を画像処理でモノクロにする方法はいくつかある。
右はPhotoshop CS6 の
「イメージ/色調補正/白黒」でモノクロームにし、
「着色」をチェックして、セピア色にした。
拡散光彩フィルタを併用している。
ランジェリーのモノクロ写真をセピア色にし、一部の色を残している。
右は一部の色を残すパートカラーのモノクロにした。
Photoshopの調整レイヤーのモノクロにレイヤーマスクを付け、カラーにする部分を黒のブラシで塗った。
上の左はフジ ネオパン ACROS 100、右は Kodak 100 TMAX PRO をシミュレーションした。
下の左はハイキー、軟調、ブルー系にした。右はローキー、硬調に仕上げた。
人物写真をモノクロにすると、カラーの場合より肌が暗く感じる。赤のカラーフィルタ効果を与えるのがよい。
カラーフィルタ効果については ▶ こちらの記事をご覧ください。
モノクロ写真については こちらの記事をご覧下さい。
RAW現像から画像処理をする前提として、カラーマネージメントされていなければ、意図通りの画像を得ることができない。
▶ カラーマネージメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。
RAW現像、画像処理をするにはソフトが必要で、カメラメーカーからカメラに同梱、あるいは無料配布されているソフトを使うと、カメラの設定が最も活かせる。
倶楽部では普段皆さんが使っているソフトを使ってもらっている。
Photoshop Elementsは画像の表示が小さく、画像処理しにくいので勧めていない。
RAW現像、画像処理ソフトについては ▶ こちらの記事をご覧ください。
作影意図を表現し、高画質な写真を出力する為には、写真撮影から最終出力までのワークフローにおいて、カラーマネージメントしておくことが重要。写真を正確な色、明るさで出力する為、カラーマネージメントが必要となる。
ポートレート写真では、柔らかい表現をすることが多く、基本的にシャープネスはかけない。むしろ明瞭度を落とすこともある。詳細下記
右はポートメイトフィルタを付け肌を滑らかにし撮影後、画像処理でさらにソフト効果を出した。
ポートレートのレタッチに適し、高機能で、低価格の Affinity Photo をおすすめする。詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像、画像処理については ▶ こちらの記事をご覧ください。
Photoshopで効率的に効果を上げるにはレイヤーとレイヤーマスクを使い、ブラシをうまく使うのがコツ。
レイヤーとレイヤーの合成(ブレンド)効果(ピクセル毎の演算方法)を変える描画モードがあり
「ソフトライト」や「スクリーン」等がある。デフォルトは「標準」になっている。
描画モードは理論を知っているだけではダメで、感覚的にこんな場合はどの描画モードを使うのかわかっていないと使いこなせない。
レイヤーマスクは部分的な調整ができる。レイヤーマスクを作成すると白色になっており、全面にレイヤーの効果があるが、黒のブラシで画像をなぞると部分的にレイヤーの効果を無くすことができる。
小さな部分だけを調整する場合には、レイヤーマスクを作成した後反転*させ、レイヤーマスクを黒色にし、レイヤーの効果をキャンセルする。画像を白のブラシで塗るとその部分にレイヤーの効果があらわれる。
又、レイヤー、レイヤーマスクを操作するブラシの不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を調整して自然な効果にすることが重要。
レイヤーマスクは「マスクの境界線」をクリックすると境界を精密に調整できる。
バックが汚く見えるので、少し明るく、ブルー系の色をわずかに付けた。
べた塗りのレイヤーのレイヤースタイルを表示し、ブレンド条件を変えることで、特定の明るさだけにそのレイヤー効果を適用することができる。
撮影現場を異なる光線状態でテスト撮影しておくと、後で助かる場合もある。
カーテンを通した外光で撮影した写真と、シャンデリアで室内を照明した写真をブレンドした。
画面下部をレイヤーマスクで調整し、外光の影響を強くした。
フラッシュをマニュアル発光させ、雰囲気を残すようテストした。
レイヤーはなるべくレイヤーグループにまとめておくのがよい。やり過ぎた場合にはこのグループの不透明度を調整する。
レイヤーの描画モードをうまく使うとレイヤー間のブレンド条件が変わる。
効果モードをソフトライトに設定すると、元の画像を活かして調整でき、自然な感じになる。色温度が違う個所の色を調整するだけなら、効果モードをカラーに設定する。暗い場所を明るくするだけなら、効果モードを比較(明)やスクリーンにする。
ここでは個別の事例で説明しているが、多くの調整のし方があり、又実地にやらないと習得できないので、DPHOTO倶楽部では実地に研究、トレーニングしている。
(注*)「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクの作成
上のメニューの「レイヤー」の「レーヤーマスク」から「全てのレイヤーマスクを隠す」を選択。
Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい。
レイヤーマスクを作成してから、マスクパネルにある反転ボタンを押してレイヤーマスクを反転させてもよい。
Command + i でレイヤーマスクを反転させることもできる。
(注**)統合レイターの作り方
Optionキーを押しながら表示レイヤーを結合。
Command+Option+Shift+E でも統合レイヤーができる。
Adobe Photoshop Lightroom はレイヤーが使えないが、補正ブラシやフィルタブラシを使って部分的な処理を行うことができる。Lightroom の使い方については ▶ こちらの記事をご覧ください。
まずは、画像の色分布がどうなっているのか、ヒストグラムで確認してみよう。RGB各色毎のヒストグラムを見ると、バランスがわかる。
色の調整は補色関係を理解しておくとよい。
ヒストグラムにより全体の明るさの調整、ハイライトやシャドーの調整だけでなく、明るい部分、暗い部分、中間の部分ごとの色調整や、ホワイトバランスの調整までできる。
倶楽部では、ヒストグラムを理解し、使いこなることをまずやっていただく。便利な機能を使う前に、ヒストグラムを使いこなすことで、明るさ、色、画像処理の基本をマスターすることができる。
順光で撮影すると色がきれいに出て、青空は真っ青に写る。
逆光で撮影する際、人物に合わせて露出補正すると空が白くなってしまう。
特定色の選択を使うと、簡単に空を青くできる。
カラーで白色系を選び、シアンを少し足すと空が青くなる。ブラックを足すと空が少し暗くなる。
ブラック系を選び、イエロー、マゼンタを少し減らすと暗部がグリーン系になる。
レッド系のブラックを減らし、顔を少し明るくし、マゼンタを少しおさえた。
画像処理の基本は、まず露出(明るさ、コントラスト)を調整し、その後カラー調整を行う。
ポートレート作品では肌の色が重要なので、部分的な処理、彩度調整をする。
最後に最低限のアンシャープ処理を行った後、最終チェック(テストプリントや、複数のパソコンでチェック)、微調整を行う。
明暗差が極端にある場合、
レフ板やフラッシュで人物の明るさを調整するのがよいが、それでも補正が不足する場合、人物に合わせた露出と背景に合わせた露出の画像を合わせ、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理をするのがよい。
HDRの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。
ニコンの Capture NX-D は無料で提供されているRAW現像ソフトで、このソフトだけで完成させることをトライした。
右は元画像で、トリミングして一部を表示している。
白飛びしてしまうと、その部分にはデータが無く、後処理できないので少し暗めに撮影している。
又、逆光で顔が暗くなっている。
女性ポートレート写真にふさわしい柔らかな雰囲気にすることにした。
ニコン Capture NX-D の使い方については
▶ こちらの記事をご覧ください。
右はソフトフォーカスフィルタを使って撮影した画像で、色収差が出て、縁に緑色があるので補正した。
「色相・再度」の調整レイヤーを作成し、グリーン系を選択、彩度を極端に落とし、必要があれば色相、明度を調整する。
画面全体のグリーン系が影響を受けるので、レイヤーマスクを反転させ、一旦調整レイヤーの効果を無くす。白のブラシで、色収差が出ている個所をなぞると、この調整レイヤーの効果が現れる。
やり過ぎると違和感のある写真になるので、やり過ぎないようにする方がよい。
女性ポートレート写真では、肌の明るさや色の調整が重要になる。
私の場合、カメラの設定は後処理を前提として彩度やコントラストを弱めに、露出をアンダーにしており、後処理で色や明るさを調整している。
人物撮影でも白飛びを防ぐ為アンダー目に撮影して、後処理で人物の明るさを持ち上げている。
右は Nikon D2x で撮影した古い写真で、最近AE露出精度が上がったので、Nikon D810 では基準露出補正をポートレートでは+1/6としてテストしている。
今回 Adobe Photoshop Lightroom、Photoshop CS で処理をした。
右の元画像の露光量を上げたが、明度を変更した為カラーバランスがくずれ、又、彩度が浅くなった。
諧調性が失われない程度に適度にコントラストをつけ、顔の部分にめりはりをつけた。
全体の彩度を上げた後、肌の部分の彩度、色相、明度を調整した。
唇等の彩度を上げ、頬の彩度を上げ赤みを加えた。
床の人工芝で緑かぶりした極端な例の写真を修正してみた。
色カブリの除去の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
イルミネーションをバックにスローシンクロでポートレート撮影したが、明暗差が大きく露出が難しい条件なので、AE・フラッシュブラケティングで段階露出した。
上の2つの画像を重ね合わせHDR処理した。
風が強く0度以下の寒い札幌で、モデルが頑張ってくれたが、顔が青白く、鼻の周りが赤くなってきたので、顔の色調整をし、頬に紅を塗り、口紅を派手にした。
HDR処理の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
人物に合わせたRAW現像を行うと、
黒髪が黒つぶれたり、ブロンドの髪が白飛びしたり、ブラウンの毛の色が変わってしまうことがある。
ヘアの美しさを出すには、
ヘアに合わせたRAW現像を行って部分的に適用するとよい。
金髪が美しいフランスのモデルのヘアに合わせたRAW現像を行った。
ヘアに適するRAW現像を行う。この場合は、背景との差が明確になるよう少しコントラストを高くしている。場合により「特定色の選択」でヘアの色を調整する。元画像の上に重ね、下記の方法でヘアを切り抜く。
「クイック選択ツール」等で大まかにヘアの部分を選択する。
上のメニューの「自動調整」にチェックを入れ「境界を調整」ボタンを押す。
「エッジの検出」の「半径」を適度に調整し、「出力」の「不要なカラーの除去」にチェックを入れ、「出力先」を「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」とする。
レイヤーマスクにより選択部分を微調整する。最後にレイヤーの不透明度を適度に調整する。これで、元画像となじんで、ヘアの部分が良くなる。
画像処理でソフトフォーカスにすることができる。
デジタルソフトフィルタ
オリジナル画像の上に、自分で作成したぼかしフィルタを重ねソフト効果を出した。
顔の上にぼかしフィルタを重ね、レイヤーの描画モードを「ソフトライト」にする。
一旦「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクで元の状態にし、白のブラシでなぞると、その部分がソフトになる。
ブラシの不透明度、大きさ、ぼかしを調整し、少しづつ処理した後、最終的に全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整して適度な効果にする。
昔撮影した写真で、水銀灯の光でフレアが出ている。
紅彩絞りフィルターでソフト効果を与え、グラデーションツールで水銀灯の辺りをぼかした。(下の左)
さらにフィルターの逆光と照明効果を適用した。(下の右)
Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。
レンズの良さも相まって、美しいボケになった。
技術でやれることはしれている。レタッチも芸術的センスがものをいう。
後処理ができるからといって撮影を疎かにすることはよくない。元画像が良くなければ、いくら後処理しても良い作品はできない。
画像処理テクニックを駆使すればよいわけでなく、全体の調子、バランスを見ながら人物を処理していくことが重要。
やり過ぎると画質劣化をおこし、又、違和感がある写真になってしまう。レタッチは薄化粧程度にするのがよい。
思いが強すぎると過度に処理してしまうことがあるので、処理後、全体を見ながら効果を少し弱めるようにしている。
(ここでは効果がわかるように強調している。)
メイクアップ・アーティストの作業を見ていると、ポートレート画像処理の参考になる。
又、映画館で映画を見たり、アメリカ、イタリア、フランス等のファッション誌を見るのも色調のセンスに磨きをかけるのに役立つ。
ここでは作品づくりを前提に、人物写真のRAW現像、画像処理の仕方を述べる。効果がわかるよう少し極端にしています。
簡単なデジタルメイク
仕事では
ナチュラルメイクで撮影し
後でデジタルメイクすることが多い。
ここでは簡単にできる
デジタルメイクの方法を
紹介する。
効果がわかるよう
少し極端な調整にしている。
レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方は 下記参照
明るさ、コントラストの調整
明るい部分(鼻筋、ほほ等)をもう少し明るくする。
「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、明るさをプラスする。場合によりコントラストも変える。
レイヤーマスクを反転させ、一旦元の画像に戻す。白のブラシで塗るとその部分が明るくなる。
暗い部分(鼻の両側、目の周り等)を少し暗くする。
もう一つ「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、
明るさをマイナスし、上と同様に白のブラシで塗るとその部分が暗くなる。
レイヤーマスクにぼかしを入れると境界がぼけるので適度になるよう調整する。レイヤーマスクの濃度、レイヤーの不透明度を調整することで全体の明るさを調整する。
もう一つのやり方はソフトライトレイヤーを使う方法。
新しいレイヤーを追加し、描画モードをソフトライトにする。
明るくしたい部分を白のブラシで、暗くしたい部分を黒のブラシで塗ると
明るさ・コントラストが調整できる。
明るいところをより明るく、暗いところをより暗くしメリハリをつけるのを Dodge & Burn と言う。
さらにもう一つの方法はリニアライトのレイヤーを使う方法
レイヤーをコピーし、描画モードをリニアライトにする。
極端すぎるので、レイヤーの塗りを10%位にする。
より自然な感じにするため、レイヤーマスクを作成、反転させ、一旦このレイヤーの効果を無くす。
レイヤーマスクを選択し、画像でより明るくしたい部分とより暗くする部分を白のブラシで塗る。
レイヤーマスクに適度なぼかしを入れる。
目のメイク
アイメイクする
描画モードを「ハードライト」又は「乗算」にしてブラシツールの色を紫にして塗る。
コントラストを上げる
明るさ・コントラスト調整レイヤーで明るさ、コントラストを調整する。
レイヤーマスクを反転させ一旦元に戻し、白のブラシで塗って必要な所の明るさ、コントラストを調整する。
目の下のたるみ、クマ、シワ等が気になる場合には、新しいレイヤーを作成し描画モードをカラーにし、良いと思う部分をスポイトツールでピックアップし、気になる部分をブラシで塗ってカラーを変える。
もう一つの方法は、新しいレイヤーの描画モードをソフトライトにして、良いと思う部分をコピースタンプツールで塗る。
クマ等は立体感を得るのに良いのである程度残す方がよい。
白眼の調整(歯の調整もできる)
新しいレイヤーを作り、描画モードを「ソフトライト」にし、白色のブラシで塗る。
色相・彩度の調整レイヤーを作成し、描画モードをオーバーレイにする。
目の色だけ見て色相を変える。
一旦レイヤーマスクを反転させる。
白のブラシで目の部分を塗ると調整した目の色が現れる。
余分な部分は黒のブラシで塗って消す。
必要に応じ、ソフトライトのレイヤーを作成して色を塗って調整する。
ラメ lame を追加する
あらかじめラメの部分を作っておき
目に合わせ形を変え、余分な部分は消す。(右上)
描画モードをオーバーレイにする。ブレンド条件を調整して眉毛が表れるようにする。
色、彩度、明るさを変え、周囲になじませるよう補正し、最後にレイヤーの透明度を
調整して違和感が無いようにする。
唇のメイク
唇にリップカラーを塗る。
描画モードをオーバーレイにする。
既にリップを塗っていて微調整の場合は
ソフトライトにする。
必要に応じレイヤースタイルでブレンド条件を調整する。
ソフトライトの調整レイヤーを作成し、白と黒のブラシで部分的に明るさを調整する。
各レイヤーの不透明度、塗りを調整して自然な感じにする。
リップカラーを変えるには
色相・彩度の調整レイヤーを作成し、唇の色を見ながら色相を変える。
レイヤーマスクを反転させ、一旦調整をキャンセルし、白のブラシで唇を塗ると、その部分の色が変わる。
右はパープル系にした。
チークを入れる
頬にわずかに紅を追加した。
赤色等チークの色を頬にブラシで塗り、レイヤーの描画モードをソフトライトにしてレイヤーをぼかした後、レイヤーの不透明度を調整した。
まつ毛をシャープにする
統合レイヤー*を作成しコントラストとシャープネスを上げ、レイヤーマスクを反転させた後白のブラシで眉を塗って適用した。
なお、Frequency Separation Method でLowのレイヤーのレイヤーマスクを選択し、黒のブラシで塗るとシャープになる。
最後に「自然な彩度・彩度」調整レイヤーを調整し、全体を見ながら各レイヤーの不透明度を調整した。
髪の毛の調整
色相・彩度の調整レイヤーでイエローの色を調整し、彩度を少し上げ、少し明るくした。
コントラストのレイヤーを作り、描画モードをソフトライトにし、黒と白のブラシでヘアを塗り、コントラストをつけ見栄えをよくした。
髪の毛の色を変える
クイック選択ツール等で大まかに髪の毛を選択する。
境界線の調整で選択部分を新しいレイヤーに作成する。
選択部分の細かな修正をレイヤーマスクで行う。
色相・彩度の色相で髪の毛の色を変える。
ソフトライトのレイヤーを作成して微調整する。
各レイヤーの不透明度を調整し完成させた。
上記は効果がわかるよう極端に調整しているので、各レイヤーの透明度を下げ効果を少なくした。
Nikon D5
24-70mmm f/2.8E
絞りF4.5
24-70mmm f/2.8E
絞りF4.5
簡単な明るさ、コントラスト、色、肌の調整
キャノンの EOS R5、R6 ではDPRAW現像にポートレートリライティングが追加され、人物を撮影したときの光量不足等を補い、仮想光源を当て照射方向や強さ、照射範囲などを補正できる。
右はカメラ右側からライティングしているが、光量が不足してしまった。
Affinity Photo でリライティングの調整をすることにした。
全体を明るくするとバックの雰囲気が無くなるので、顔の左側とヘアを調整した。
まずレベル、ホワイトバランスを調整後、
明るさ/コントラストで明るくし、マスクを作成、反転(⌘i)し、一旦効果を無くし顔の左側、ヘアを白のブラシで塗って部分的に効果を出した。
微調整の描画モード:ソフトライトの新規レイヤーを作成し、微調整した。
肌の色の簡単な調整
室内光の影響もあり、肌が赤みを帯び、彩度も高い。
白黒調整レイヤーでレッドを明るくし、レイヤーの透明度を
17%にして調整した。
ちなみに描画モードを輝度にすれば明るさだけ調整され、
カラーにすれば色(この場合彩度が落ちる)が調整される。
唇と洋服の赤の部分はレイヤーマスクを黒に塗って元の色を出した。
暗い室内灯だけで撮影したので、色温度が低い。
又、顔にメリハリが無い。
Affinity Photo で調整することにした。
明るくした後、
HSLホイールで色調整を行った。
肌の色の微調整がやりやすい。
新しいレイヤーを作成し、
描画モードをソフトライトにして、
画面を黒、白、赤のブラシで塗って微調整した。
詳細に調整する時は、肌や唇、目、髪の毛等に最適な条件でRAW現像した画像を重ね、レイヤーマスクを反転させレイヤーを一旦隠した後、該当する部分を白のブラシで塗って、その部分のレイヤーを表示する。
コントラストが無く、フラットな光線状態になってしまったので、画像処理でコントラストを調整し、立体感を出した。
RAW現像で-2EV、+1EV露出補正した2枚の画像を標準の画像の上に重ねた。
2枚の画像のレイヤーマクスを反転させ、一旦そのレイヤーの効果を無くし標準の画像を表示させる。
レイヤーマスクを選択し、画像を白のブラシで塗ると、その部分のレイヤーが表示される。。
最後にソフトライトのレイヤーを作成し黒と白のブラシで微調整した。
Nikon D500
24mm f/1.8G
24mm f/1.8G
このモデルの足は美しく長い。
グラデーションマップで乱数的に変化させ、RGBを調整した。
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当拡大画像が開く |
桜の赤色を強調する為、ハイライトのレッドを強くし、
髪の毛の色の調整の為シャドーを調整した。
全体を調整する為、わずかに青のカラーフィルターを顔にかけた。
明るさ・コントラスト調整レイヤーで顔を少し明るくした。
自然な彩度を少し高くして完成させた。
色相・彩度調整レイヤーを使うと、特定の色の色相、彩度、明るさを変えることができる。
右は洋服の色を赤紫に変更した。
他の部分への影響は無かったが、念のためレイヤーマスクで洋服の部分のみに適用した。
Dodge and Burn
ポートレートではDodge & Burn が重要。
顔にメリハリがついて魅力的になる。
色々なやり方があるが、ここでは
Affinity Photo を使った簡単な方法を述べる。
暗くした調整レイヤーと
明るくした調整レイヤーを作成し、
ブレンドオプションで各々暗部、
明部に適用する。
トーンカーブで調整後、
微調整のソフトライトのレイヤーを作成し、明るさと色を微調整した。
各レイヤーの不透明度を調整して完成させた。
Affinity Photo(ポートレート編)
についいては
▶ こちらの記事をご覧ください。
Finish と言って私服に着替えたモデルに one more shot と言い、連写で驚かせて撮った。
室内光だけだったので、フラットになったので
Luminosity Mask でメリハリを付けた。
選択メニューの階調範囲で明るさを3段階に分けて処理ができる。
明るい個所はより明るく、暗い個所はより暗く、中間は少し明るくした。
微調整のソフトライトのレイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。
Frequency separation method(周波数分離方式)
Affinity Photo では簡単に
Frequency Separation が使える。
フィルターの周波数分離を選ぶと、低周波数レイヤーと高周波数レイヤーが作成され、
インペインティングブラシツールで低 / 高周波各々のレイヤーを塗ると肌を滑らかにすることができる。
肌のテクスチャーを残し、ツルツル肌にすることなく、滑らかな肌にすることができる。
調整し過ぎると自然さが失われるので、通常極端な調整はしないが、ここでは効果がわかるように調整している。
処理結果 元々きれいな肌なので少しの処理しかしていない |
Frequency Separation はプロの世界で広く使われている究極のレタッチ方法。
肌荒れの調整やメイクアップの再調整、自然な感じの美肌処理の究極の方法で、つるつる肌にせず肌をきれいにできる。
高周波成分、低周波成分を別々に処理することで、各々部分的にソフトあるいはシャープにする等の調整ができる。
処理ステップ(右図参照)
- 元画像を2つ複製し、LowとHighのレイヤー名にする。
- Lowのレイヤーを、輪郭がわかる程度にぼかす。
- Highのレイヤーを選択し、Lowのレイヤーとの画像操作を行う。
- Highのレイヤーの描画モードをリニアライトにする。
これで元の画像表示に戻る。 - Lowのレイヤーで、なげなわツールでボカす部分を選択し、
フィルターのぼかし(ガウス)でぼかす。
肌のテクスチャを残し低周波成分だけボケる。
バッチ処理に登録すればワンクリックでアクションを起動できる。
Lowのレイヤーを選択しコピースタンプツールやブラシで色を塗れば
肌のテクスチャをつぶさず補正ができる。
肌の調整には修復ブラシツール、混合ブラシツール等を使うとよい。
カラーグレーディング
カラーグレーディングでは色の組み合わせ、部分的な明るさ、コントラストの調整で、クリエイティブな作品づくりをする。
カメラから出てくる色や明るさではなく、自分のイメージに基づき印象深いクリエイティブな作品づくりにチャレンジしてみよう。
逆光で顔が暗くなっているので
Nik Collection でソフトにし、輝きを与え、ピンク系のハイキーにした。
バックが落ち込みすぎているので少し明るくし、青を強調した。
トワイライトの雰囲気が出た。
フラットなライティングになったので、コントラストを付けセクシーな感じにした。
Luminosity Maskを作成し、
明かるい部分はより明るく、
暗い部分はより暗くした。
大胆にイメージを作品にしてみた。
トーンカーブで極端な調整をして
シネマティックにした。
人物はレイヤーマスクで除外している。
トーンカーブを使うと、明るさに対して3原色の強さを自由自在に調整することができる。
Luminosity Maskの範囲はレイヤースタイルを使うことで
自分で自由に設定できる。
モスクワで下校の子に写真を撮らせてもらった。
夕日の逆光でゴーストが出ているが、逆光の雰囲気を出す為フレアを追加した。
Affinity Photo で
新しいレイヤーを作成し、描画モードを加算にし
黄色を上部に塗った。
ブレンド範囲で暗い部分だけに適用し
余分な部分はマスクレイヤーで除外した。
HSLカラーホイールでグリーン系の色を選択し微調整した。
グラデーションの活用
ライトスタンドをバックに、フレアでソフトな感じを出そうとしたが、最近のレンズはフレアが出ないので、画像処理でフレアを追加した。
スタンドのアンバーな色をグラデーション調整レイヤーで加え、
レイヤーの描画モードをスクリーンにし、レイヤーの不透明度を調整した。
余分な部分をレイヤーマスクで消去した。
夕方の雰囲気を出す為、RAW現像時にアンバー色にした。
グラデーションの新規調整レイヤーで、左上に太陽を模したオレンジ色の円形グラデーションを加え、レイヤーの描画モードをスクリーンにした。
夕方撮影した写真だが、バックが暗く落ちすぎている。
Affinity Photo の
グラデーションマップを使って調整することにした。
暗部に黄色を足し、中間は肌色、
明部は青を足した。
とんでもない色になったと思われるだろうが、描画モードをソフトライトにし、レイヤーの不透明度を下げ良い感じにした。
色と不透明度を微調整した。
プレビュー画像を見ながらできるので調整がやりやすい。
よく行ったプラハのカフェ内を外から撮影
トーンカーブを調整し、グラデーションマップで映画のワンシーンのように仕上げた。
影を和らげる
Luminosity Mask は明るさをいくつかに分割し、レイヤーマスクで各々分割した部分を適用させる。
ここでは簡単に、明部と暗部の2つに分割して処理する。
右は太陽が直接当たり顔に影ができてしまった。
チャンネルを表示し、RGBの部分をcommandキーを押しながらクリックすると明部が選択される。
右のようにレイヤーマスクで明かるい部分が白になり適用される。
明るさを少しおさえ、ブルーのレンズフィルターをかけ、人物を除外した。
明部のレイヤーをコピーし、レイヤーマスクを反転させると暗部が適用される。
少し明るくし、オレンジのレンズフィルターを肌にかけた。
顔にメリハリが無くなったので、コントラスト調整レイヤーを作り、描画モードをソフトライトにした。
部分的に白又は黒のブラシで塗って見栄えをよくした。
色相・彩度を調整して完成させた。
太陽光が直接モデルの顔に当たり影が出た。
背景のレイヤーをコピーし、チャンネル表示に切り替え、commandキーを押しながらRGBの部分を押し、明かるい部分を選択した。
背景のコピーレイヤーにレイヤーマスクを作ると、明部が適用される。レイヤーマスクを反転させ、暗部を適用し、レイヤーの描画モードをスクリーンにして、暗い部分を明るくした。
レイヤーの透明度を適度に調整し、コントラストのレイヤーを作り、描画モードをソフトライトにしてつながりを調整した。
結婚式の写真などで、スポットライトが当たる場合や、強力なフラッシュを使って撮影すると、大きな影が出てしまうことがある。又、フラッシュにより顔に立体感がなく、平面的になってしまうこともある。
気楽に写したらダウンライトが顔に当たっていて、顔に陰が出てしまった失敗作だが、なんとか修正できないかやってみた。幸い、白飛び、黒つぶれはない。
顔が暗いので、顔の部分を少し大きめに選択し、コピー/ペーストで複製し、レイヤーの描画モードを「スクリーン」にすると、全体的に明るくなる。
「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し、一旦元の状態に戻す。レイヤーマスクを全面黒にする。(Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい)
白色のブラシでなぞるとその部分が明るくなる。ブラシは大きさ、ボケ、不透明度、流量をやりやすいように調整して行うとよい。全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整し、不自然にならないようにする。
顔に影ができているので、修復ブラシを使って影を見立たないようにした。
さらに混合ブラシツールを使い、各ストロール後にブラシを洗う、ドライ補充量少量にして、にじみ、ミックス、流量等を調整して顔をなぞるとブラシの動きに沿ってにじんでいく。
このような処理は緊急用であり、テクスチャがわからない程にしてしまうと作品としての価値がなくなるので注意する必要がある。フォトレタッチは必要最小限にし、薄化粧を施す程度にした方がよい。
撮影時にライティングに気を付け、後処理はしなくて済むようにするのがよいのは言うまでも無い。
暗い顔を明るくする
右は Nikon D300、DC-Nikkor 105mm F2 で撮影し、バックがある程度わかるよう、絞りは f2.8 にし、Defocus Control リングでバックのボケが美しくなるように設定した。
フラッシュを弱くたいたが、ランプの光で人物が暗くなってしまった。
(反省)マニュアルで露出を調整すると、モデルとバックの明るさを簡単に調整できる。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像時に露出補正し、人物に合わせてプラス補正した画像を重ねてHDR処理するのがよいが、ここでは画像処理でやってみた。
背景をコピーし描画モードを「スクリーン」にする。
レイヤーの不透明度を適度に調整する。
「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し
(注*)一旦元の状態に戻す。
白のブラシで人物をなぞると、その部分が明るくなる。
不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を変えながら明るくしていく。
レイヤーマスクの濃度、ぼかしを調整して自然な感じにする。
明るくする部分と暗いままの部分に分けていくと立体感が出る。
やり過ぎたり、選択範囲が多すぎた場合は、黒のブラシで修正できる。
フラッシュによる肌のテカリが目立つので、修復ブラシを使い周りとなじませ調整した。テカリは肌の艶を見せることができるので、完全に無くさない方がよい。
コピースタンプツールや修復ブラシは必ず新規レイヤーを作成し、全てのレイヤーに適用にして処理することで、何度でもやり直せ、やり過ぎても不透明度で調整がきく。
全体的に暖かい雰囲気を出す為、ウォームトーンに仕上げた。
ハイキーに仕上げる方法は下記。
ハイキー、ローキーに仕上げる
Hair/MUAがきれいにしてくれたが、白い肌のモデルの美しさを際立てる為
ハイキーにすることにした。
レイヤーを複製し、描画モードをスクリーンにするだけで画像が明るくなる。明るすぎるので、
レイヤーの不透明度を50%にした。
レイヤーマスクを作成し、コントラストを付ける部分は黒のブラシで塗った。
レベル、
ホワイトバランス、
HSLを調整し、
ブルー系のレンズフィルターをわずかにかけ、
肌の透明感を出した。
微調整のソフトライトの新規レイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。
モデルの良さを引き出す為ゴールド・ピンク系のハイキーにして柔らかい雰囲気にした。
選択ツールでバックを選択し(選択しやすい)
ぼかし(ガウス)で適度にぼかした。
明るさを思い切って明るくし、
HSLカラーホイールで肌の色とヘアの色を調整した。
描画モード:ソフトライトの新規レイヤーを作り(微調整と名付け)
白と黒、赤のブラシで画像をなぞり部分的に明るさ、色を微調整した。
自作のソフトフィルターを付けてより柔らかく表現した。
Nikon D750
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている
ハイトーンに仕上げソフトな感じを強調した。
ローキーにするのは撮影時にそのように設定するのが望ましい。右はフラッシュをたかず、アンダーに撮影している。
後処理でローキーに仕上げるのはハイキーに比べると簡単にできる。
一番良いのはRAW現像時にマイナス補正することだが、ここでは、画像処理でアンダーに仕上げる方法を説明する。
必ず元画像は背景に残し、この画像をコピーして処理する。思うようにいかなければ、元画像からもう一度やり直す。
基本的にはヒストグラムを見て、処理の方針をたてて処理にあたる。
注意すべきは、暗く補正すると彩度が高くなることで、レイヤーの描画モードを輝度にすることで明るさだけを調整できる。
ただ、暗くすると色がケバケバしくなることがあるので、彩度を落とした方が雰囲気が出る。右の画像は後処理で彩度を落としている。
LED懐中電灯で一部を明るくし、暗い室内の雰囲気を出した。
逆光でコントラストの高い印象的な写真をねらったが、顔の詳細がつぶれてしまった。
明るさ、コントラスト、彩度を調整し仕上げた。
ライトルームで処理した。
ライトルームの使い方は ▶ こちらの記事をご覧ください。
「銀残し」又は「ブリーチバイパス」
と呼ばれる技法は、コントラストを上げ
彩度を落とした独特の雰囲気がある。
詳細は こちらの記事をご覧下さい。
背景の処理
順光で撮影すると空は青くなる。
逆光で撮影すると空は白くなってしまう。
順光の空の部分をコピーし、逆光の空の部分にペーストし、足りない部分はブラシで空の色を塗り、ブレンド範囲で明るい部分だけに適用し、レイヤーの透明度を少し下げた。(描画を比較暗にしてもよい)
照明フィルターで逆光の雰囲気を出した。最終的に照明フィルター適用のレイヤーの透明度を少し下げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
背景はその場の雰囲気を出し、モデルを引き立てることができる。
バックが主張しすぎるとよくないが、主役を引き立てるようにすることが重要。
夕焼けの雰囲気を出した。
Nikon D850
28mm f/1.4E
絞りF3.2
28mm f/1.4E
絞りF3.2
集合写真の調整
集合写真を撮影する際、ライティング等により明るさにばらつきが生じることがある。
右は、画面右から障子を通した外光が入り、左側からフラッシュで光を補ったが、明るさに差がある。
2ステップで簡単に調整できる。
明るさ・コントラストの調整レイヤーを作成し、レイヤーマスクにグラデュエーションツールを適用した。
左端の人が暗いので、明るさ・コントラストの調整レイヤーで明るくし、レイヤーマスクで左端の人に適用した。
このように簡単に部分的な調整ができる。
HDR合成
ステンドグラスが飛ばないようにアンダーにして、
雰囲気を壊さないようスピードライトを弱く発光させた。
RAW現像で、アクティブDライティングを弱めにして暗部をもちあげた。
16bit TIFF画像を出力し、
全体のレベル、ホワイトバランスを調整し、肌の色を少し明るくし色調整して完成させた。
下は明暗差が大きかったので、
プラス・マイナス1EVで段階露出し、
補正無した画像を基本に、
HDR合成した。
白飛びの救済
元画像はリバーサルフィルムで撮影したフィルムをスキャンしたもので、ダイナミックレンジが狭くヘアとバックの一部がつぶれていたので、修復した。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
室内灯だけで撮影したら鼻にテカリが出た。
顔が暗いといってへたに明るさを調整すると白飛びが起きてしまう。
白飛びした部分にはデータが無く救済することにした。
新しいレイヤーを作成し、鼻と頬の白飛びしている部分の近くをスタンプツールでコピーした。ぼかしをかけ、テキスチャーを出す為ノイズを加え、レイヤーの透明度を少し下げてつながりを良くした。(上の右)
デジタルメイクをして完成させた。
撮影時に白飛びさせてしまうと通常の処理では救済できない。
撮影時に極端な補正は避けた方がよい。少し暗い画像を後処理で明るくする方がよい。
カメラのダイナミックレンジが小さいと白飛びが起きやすいので、コントラストを下げ、過度なプラス補正は避けるのがよい。明暗差が大きな場合にはHDR(ハイダイナミック処理)や段階露出をするとよい。
肌の色の調整
RAW現像、画像処理のポイントはピクチャーコントロール、
(キャノンではピクチャースタイル)とホワイトバランス
色の三原色を理解し、補色(反対色)の関係を理解しておくことも重要
どんな色を、どこに配色するかは色彩のセンスになる。
標準的な処理で画像処理した。
上のトーンカーブのように極端に調整し、少女の清々しさを表現するよう調整した。
レイヤーの不透明度、塗りを調整した。
室内の光と外から差し込む光が混ざり、フラッシュを弱くたいたが、色温度の差が目立つ。
時として色温度の差を活かして印象的な作品にするが、この場合は微調整した。
赤みが多い室内光の影響を少し押させる為、特定色の選択の調整レイヤーで赤を押さえ、少し肌を明るくした。
人種により肌の色が異なり、日本人の肌は黄色味を帯びているが、ピンクがかった白人の肌の色に表現するケースが多いのが実情で、忠実色で表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。
又欧米の人と日本人では色の好みも異なる。日焼けした褐色の肌に憧れる人が多くいる。
肌の色は個人差があるが、アジア人(黄色人種)の肌は白人と比べると黄色味を帯びており、忠実色で表現するのか、ピンクがかった白人の肌の色に表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。
又、夕方、夜や電球色の下で撮影した時も、雰囲気の色をどれだけ残すのか、太陽光の下と同じ色温度にするのか、最終的にはディスプレイで判断する必要がある。
人の肌の色の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く |
Nikon D800E
50mm f/1.4G、絞りF3.2
50mm f/1.4G、絞りF3.2
肌の色は一人一人異なり、モデルの肌の色の個性を重視するのか、自分の色を作り出すのかによっても肌の処理が異なる。
又、撮影現場の色温度が影響する。現場の雰囲気を活かした色にするのか、太陽光を基準とした色にするのかでも肌の色は異なる。
人間の目は周りの色や明るさの影響を受けるので、肌の色だけを見ていてもうまくいかない。
ここでは一つの指針を示すが、最終的には調整されたディスプレイで、自分の目を信じて処理するしかない。
色の情報はCMYKの値を見て経験を積むのがよい。
CMYK値で、M(マゼンタ)に対しY(イエロー)が強い場合はほぼ同じ値になるよう調整する。CMYKの情報表示がなく、RGBしか表示できないソフトでは、RGBの各々の値の差をほぼ同じにする。
調整方法は色々あり、カラーバランスや特定色域の選択、色相・彩度、チャンネルミキサー等を使う。詳細な調整はレベル補正かトーンカーブでRGB色毎に調整する。
必ず、元画像を背景に残し、おかしいと思った場合は、もう一度元からやり直すのがよい。場合によりRAW現像からやり直す。
非常に暗い中撮影
雰囲気を出す為、柔らかな色合いにした。
スイートルームのシャンデリアをメイン光に右上に白熱灯のライトスタンドがある環境を活かし、温かい雰囲気を出した。フラッシュを補助光として発光させている。
肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。どの程度雰囲気の色温度の影響を残すのかが難しい。
最後に「色相・彩度」の調整レイヤーで、レッド系及びイエロー系の色相、彩度、明度を調整した。
妖精の雰囲気をだそうと、ホワイトバランスを調整し、肌に透明感を出した。
肌の色をどう変えてよいのかわからない。
どんな肌の色がよいのかわからない。(質問の回答)
自分の写真の中で肌の色が良いと思う画像を開き、RGBの値を自分の画像(以下画像という)と比較する。
しかし、人により肌の色が違い、又日中と夕方では環境の色温度が変わり、作影意図によってはハイキーにする場合やローキーにする場合があり、正解は無い。
上は緑かぶりして顔がくすんだ感じになり、明るさも低い。
選択範囲の色域指定でスキントーンを選び、レッドの彩度、明るさを調整した。
以下のような方法もある。
- カラーフィルタのオレンジを肌の部分に適用し、レイヤーの不透明度を調整する。
- スポイトツールで目標とする肌の色をクリックし
好きな色をカラー情報を含めてブラシのプリセットに登録しておくとよい。
レイヤーモードをカラーにしてブラシツールで顔を塗る。
ブラシの大きさ、ボケ、不透明度等を適度に調整し行う。 - カラーの適用を使って、好きな肌の色のサンプル色と統一する。うまくいかないこともあるが一度トライしてみる価値はある。
ストリートシューティングでは色温度の異なる光がモデルに当たる。
内臓フラッシュや小さな外付けフラッシュを弱く光らせ補正することもあるが、フラッシュを持っていなかったので肌がくすんだ部分がある。
Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF2.2
105mm f/1.4E、絞りF2.2
新規レイヤーを作成し、右ほほの明るい部分をスポットツールでクリックし、その色を肌の部分に塗った。
描画モードをカラーにし肌の色を調整したが、この場合はソフトライトにした方が良かったのでソフトライトに変えた。
画像をクリックすると元画像のA4プリントサイズ相当拡大画像が開く |
現場の雰囲気が残る程度に
レイヤーの不透明度を調整した。
肌の色には光の色温度が影響する。
ライティングの詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。
肌のテクスチャーの調整
色温度の異なる外光が当たっていたので、画像処理したら肌のテクスチャーが無くなってしまった。
50%のグレイのレイヤーを追加し、ノイズを加え、適度にぼかした後、さらにエンボスのフィルターを適用した。
描画モードをオーバーレイ、又はソフトライト等にすると画像にテクスチャーが表れる。
レイヤーマスクを作成、反転させ、必要な部分のみ白のブラシで塗って適用させた。
右はFrequency separation methodを用い、他の画像の高周波成分、肌のテクスチャーを適用した。
ソフトフォーカス
DC-Nikkor 135mm F2 をソフトレンズとして使った。
ソフトフォーカス画像では少しハイキーにした方がよい。
ボケが黒いバックに溶け込むのを活かす為、黒を締めた。
下はソフトンフィルター使用。後処理でソフトフォーカスを強調した。
左側はウオーム系、右側はクール系にした。
Affinity Photo でRAW現像時明瞭度を下げてソフトな感じにした。
フィルターの照明で窓からの光を強調し、さらに光彩拡散フィルターを適用した。
ぎりぎりまでに明るく調整して完成させた。
右は紅彩絞りフィルタを適用してソフト効果を与え、ぼかしたくない部分を消して元の画像を出した。
全体を見ながら、コントラストを調整し、最後にアンシャープ処理を行った。
ソフトレンズには及ばないが、それに近い効果が得られる。
ソフトフォーカスの詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
シャープにする
撮影時にシャープ過ぎる写真はポートレートには向かない。柔らかな写真をシャープにすることはできるが、シャープ過ぎる写真を調整すると荒れてしまう。
基本的にポートレートではアンシャープマスクはかけない。アンシャープマスクをかける時には、必要な部分(例えば眉毛)だけにする。全体にアンシャープマスクをかける時は必要最小限にし、肌を荒れさせないようにシャープネスのしきい値は大きめにする。
アンシャープマスクの使い方は こちらをご覧下さい。
ノイズ低減処理
個人的には階調性重視で、ノイズは余り気にならないので、撮影時高感度ノイズ低減はLowにしており、後処理では必要な部分に最低限の処理しかしない。
ピクセル等倍にしてあらさがしするのは好きではない。ピクセル等倍でノイズがのらないようにすると、階調性が劣化したり、のっぺりした画像になってしまうことがある。写真は全体を見て鑑賞するのがよい。
ノイズが気になる場合は、RAW現像時にノイズ低減ができるが、やり過ぎると階調性や質感が無くなってしまうので、必要最小限にするこのがよい。RAW現像時にノイズ低減せず、画像処理で部分的に処理する方がよいケースもある。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
ロンドンのパブにて。暗い室内灯だけで撮影。
Nikon D500、50mm f/1.8、F2
ISO 10000、高感度ノイズ低減 LOW
Nikon D500、50mm f/1.8、F2
ISO 10000、高感度ノイズ低減 LOW
Photoshopの色相・彩度の調整レイヤーで、レッド系、イエロー系の色相、彩度、明度で肌の色を調整した。
ライカは階調性を重視し、ノイズが残っている場合が多いが、気になることはない。
Leica Q、ISO 1600
ピンボケ写真の救済
ピントが甘い写真になってしまい、重要な顔の部分を処理し、救済することにした。
スマートシャープを適用した後ハイパスフィルター効果でシャープにし(Frequency SeparationのLowを除去)
新しいレイヤーを作成し、描画モードをソフトライトにして、黒のブラシと白のブラシで顔の部分を塗ってコントラストを上げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
服装の調整
上は洋服の美しさが余り出ていないので、レイヤーをコピーし、洋服の部分の彩度、カラーバランスを調整した。
全ての領域を隠すレイヤーマスクを作成しいったんこのレイヤーを表示せず、白のブラシで洋服の部分を塗って目的の部分のみ表示した。
着物の色を正確に出す為、着物に合わせたRAW現像を行い重ねた。
▶ こちらの記事をご覧ください。
雨のポートレート写真
小雨が降り時々突風が吹く悪条件でさえない画像になった。
コントラストを強くし、夜の雰囲気を出す為、少し暗くし
彩度を上げ、ホワイトバランスを少し青にふった。
新しいレイヤーを作成し、50%グレイで塗りつぶし、
レイヤーマスクをソフトライトにする。
フィルター/描画/ファイバーで縦の流れのフィルター
を選択しレイヤーの透明度を調整して雨の雰囲気を
作る。
所々手間の雨の流れを模倣し、白で塗った。
ポートレートのモノクロ写真
ライカMモノクローム(以下MM)はモノクローム専用カメラで、ローパスフィルタだけでなくカラーフィルタも無いCCDにより、極めて解像度の高い画像が得られる。
MMは一つ一つの画素が、補完されることなく、直接データとして活かされるので、高い鮮鋭度が得られる。
Summicron 50mm F2
絞りF3.4
絞りF3.4
カラーで撮影した写真をモノクロにするには、RAWで撮影して、RAW現像するのがよく、記録された全部の情報を元に、作影意図に向いた高画質な画像を得ることができる。
カラー画像を画像処理でモノクロにする方法はいくつかある。
右はPhotoshop CS6 の
「イメージ/色調補正/白黒」でモノクロームにし、
「着色」をチェックして、セピア色にした。
拡散光彩フィルタを併用している。
ランジェリーのモノクロ写真をセピア色にし、一部の色を残している。
Nikon D500
50mm f/1.4D、絞りF2.2
50mm f/1.4D、絞りF2.2
右は一部の色を残すパートカラーのモノクロにした。
Photoshopの調整レイヤーのモノクロにレイヤーマスクを付け、カラーにする部分を黒のブラシで塗った。
上の左はフジ ネオパン ACROS 100、右は Kodak 100 TMAX PRO をシミュレーションした。
下の左はハイキー、軟調、ブルー系にした。右はローキー、硬調に仕上げた。
人物写真をモノクロにすると、カラーの場合より肌が暗く感じる。赤のカラーフィルタ効果を与えるのがよい。
カラーフィルタ効果については ▶ こちらの記事をご覧ください。
モノクロ写真については こちらの記事をご覧下さい。
RAW現像、画像処理の基本
RAW現像から画像処理をする前提として、カラーマネージメントされていなければ、意図通りの画像を得ることができない。
▶ カラーマネージメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。
RAW現像、画像処理をするにはソフトが必要で、カメラメーカーからカメラに同梱、あるいは無料配布されているソフトを使うと、カメラの設定が最も活かせる。
倶楽部では普段皆さんが使っているソフトを使ってもらっている。
Photoshop Elementsは画像の表示が小さく、画像処理しにくいので勧めていない。
RAW現像、画像処理ソフトについては ▶ こちらの記事をご覧ください。
作影意図を表現し、高画質な写真を出力する為には、写真撮影から最終出力までのワークフローにおいて、カラーマネージメントしておくことが重要。写真を正確な色、明るさで出力する為、カラーマネージメントが必要となる。
ポートレート写真では、柔らかい表現をすることが多く、基本的にシャープネスはかけない。むしろ明瞭度を落とすこともある。詳細下記
右はポートメイトフィルタを付け肌を滑らかにし撮影後、画像処理でさらにソフト効果を出した。
ポートレートのレタッチに適し、高機能で、低価格の Affinity Photo をおすすめする。詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像、画像処理については ▶ こちらの記事をご覧ください。
レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方
Photoshopで効率的に効果を上げるにはレイヤーとレイヤーマスクを使い、ブラシをうまく使うのがコツ。
レイヤーとレイヤーの合成(ブレンド)効果(ピクセル毎の演算方法)を変える描画モードがあり
「ソフトライト」や「スクリーン」等がある。デフォルトは「標準」になっている。
描画モードは理論を知っているだけではダメで、感覚的にこんな場合はどの描画モードを使うのかわかっていないと使いこなせない。
レイヤーマスクは部分的な調整ができる。レイヤーマスクを作成すると白色になっており、全面にレイヤーの効果があるが、黒のブラシで画像をなぞると部分的にレイヤーの効果を無くすことができる。
小さな部分だけを調整する場合には、レイヤーマスクを作成した後反転*させ、レイヤーマスクを黒色にし、レイヤーの効果をキャンセルする。画像を白のブラシで塗るとその部分にレイヤーの効果があらわれる。
又、レイヤー、レイヤーマスクを操作するブラシの不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を調整して自然な効果にすることが重要。
レイヤーマスクは「マスクの境界線」をクリックすると境界を精密に調整できる。
バックが汚く見えるので、少し明るく、ブルー系の色をわずかに付けた。
べた塗りのレイヤーのレイヤースタイルを表示し、ブレンド条件を変えることで、特定の明るさだけにそのレイヤー効果を適用することができる。
撮影現場を異なる光線状態でテスト撮影しておくと、後で助かる場合もある。
カーテンを通した外光で撮影した写真と、シャンデリアで室内を照明した写真をブレンドした。
画面下部をレイヤーマスクで調整し、外光の影響を強くした。
フラッシュをマニュアル発光させ、雰囲気を残すようテストした。
レイヤーはなるべくレイヤーグループにまとめておくのがよい。やり過ぎた場合にはこのグループの不透明度を調整する。
レイヤーの描画モードをうまく使うとレイヤー間のブレンド条件が変わる。
効果モードをソフトライトに設定すると、元の画像を活かして調整でき、自然な感じになる。色温度が違う個所の色を調整するだけなら、効果モードをカラーに設定する。暗い場所を明るくするだけなら、効果モードを比較(明)やスクリーンにする。
ここでは個別の事例で説明しているが、多くの調整のし方があり、又実地にやらないと習得できないので、DPHOTO倶楽部では実地に研究、トレーニングしている。
(注*)「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクの作成
上のメニューの「レイヤー」の「レーヤーマスク」から「全てのレイヤーマスクを隠す」を選択。
Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい。
レイヤーマスクを作成してから、マスクパネルにある反転ボタンを押してレイヤーマスクを反転させてもよい。
Command + i でレイヤーマスクを反転させることもできる。
(注**)統合レイターの作り方
Optionキーを押しながら表示レイヤーを結合。
Command+Option+Shift+E でも統合レイヤーができる。
Adobe Photoshop Lightroom はレイヤーが使えないが、補正ブラシやフィルタブラシを使って部分的な処理を行うことができる。Lightroom の使い方については ▶ こちらの記事をご覧ください。
画像処理の実例
まずは、画像の色分布がどうなっているのか、ヒストグラムで確認してみよう。RGB各色毎のヒストグラムを見ると、バランスがわかる。
色の調整は補色関係を理解しておくとよい。
右は Capture NX-D で現像しなおした作例
下は、Cature NX-D のヒストグラム
下は、Cature NX-D のヒストグラム
ヒストグラムにより全体の明るさの調整、ハイライトやシャドーの調整だけでなく、明るい部分、暗い部分、中間の部分ごとの色調整や、ホワイトバランスの調整までできる。
倶楽部では、ヒストグラムを理解し、使いこなることをまずやっていただく。便利な機能を使う前に、ヒストグラムを使いこなすことで、明るさ、色、画像処理の基本をマスターすることができる。
順光で撮影すると色がきれいに出て、青空は真っ青に写る。
逆光で撮影する際、人物に合わせて露出補正すると空が白くなってしまう。
特定色の選択を使うと、簡単に空を青くできる。
カラーで白色系を選び、シアンを少し足すと空が青くなる。ブラックを足すと空が少し暗くなる。
ブラック系を選び、イエロー、マゼンタを少し減らすと暗部がグリーン系になる。
レッド系のブラックを減らし、顔を少し明るくし、マゼンタを少しおさえた。
画像処理の基本は、まず露出(明るさ、コントラスト)を調整し、その後カラー調整を行う。
ポートレート作品では肌の色が重要なので、部分的な処理、彩度調整をする。
最後に最低限のアンシャープ処理を行った後、最終チェック(テストプリントや、複数のパソコンでチェック)、微調整を行う。
明暗差が極端にある場合、
レフ板やフラッシュで人物の明るさを調整するのがよいが、それでも補正が不足する場合、人物に合わせた露出と背景に合わせた露出の画像を合わせ、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理をするのがよい。
HDRの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。
ニコンの Capture NX-D は無料で提供されているRAW現像ソフトで、このソフトだけで完成させることをトライした。
右は元画像で、トリミングして一部を表示している。
白飛びしてしまうと、その部分にはデータが無く、後処理できないので少し暗めに撮影している。
又、逆光で顔が暗くなっている。
女性ポートレート写真にふさわしい柔らかな雰囲気にすることにした。
Nikon D5
105mm f/1.4E、
絞りF1.4開放
105mm f/1.4E、
絞りF1.4開放
ニコン Capture NX-D の使い方については
▶ こちらの記事をご覧ください。
右はソフトフォーカスフィルタを使って撮影した画像で、色収差が出て、縁に緑色があるので補正した。
「色相・再度」の調整レイヤーを作成し、グリーン系を選択、彩度を極端に落とし、必要があれば色相、明度を調整する。
画面全体のグリーン系が影響を受けるので、レイヤーマスクを反転させ、一旦調整レイヤーの効果を無くす。白のブラシで、色収差が出ている個所をなぞると、この調整レイヤーの効果が現れる。
やり過ぎると違和感のある写真になるので、やり過ぎないようにする方がよい。
女性ポートレート写真では、肌の明るさや色の調整が重要になる。
私の場合、カメラの設定は後処理を前提として彩度やコントラストを弱めに、露出をアンダーにしており、後処理で色や明るさを調整している。
人物撮影でも白飛びを防ぐ為アンダー目に撮影して、後処理で人物の明るさを持ち上げている。
右は Nikon D2x で撮影した古い写真で、最近AE露出精度が上がったので、Nikon D810 では基準露出補正をポートレートでは+1/6としてテストしている。
今回 Adobe Photoshop Lightroom、Photoshop CS で処理をした。
右の元画像の露光量を上げたが、明度を変更した為カラーバランスがくずれ、又、彩度が浅くなった。
諧調性が失われない程度に適度にコントラストをつけ、顔の部分にめりはりをつけた。
全体の彩度を上げた後、肌の部分の彩度、色相、明度を調整した。
唇等の彩度を上げ、頬の彩度を上げ赤みを加えた。
床の人工芝で緑かぶりした極端な例の写真を修正してみた。
色カブリの除去の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
イルミネーションをバックにスローシンクロでポートレート撮影したが、明暗差が大きく露出が難しい条件なので、AE・フラッシュブラケティングで段階露出した。
上の2つの画像を重ね合わせHDR処理した。
風が強く0度以下の寒い札幌で、モデルが頑張ってくれたが、顔が青白く、鼻の周りが赤くなってきたので、顔の色調整をし、頬に紅を塗り、口紅を派手にした。
HDR処理の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
人物に合わせたRAW現像を行うと、
黒髪が黒つぶれたり、ブロンドの髪が白飛びしたり、ブラウンの毛の色が変わってしまうことがある。
ヘアの美しさを出すには、
ヘアに合わせたRAW現像を行って部分的に適用するとよい。
HMUA: Yuki
金髪が美しいフランスのモデルのヘアに合わせたRAW現像を行った。
ヘアに適するRAW現像を行う。この場合は、背景との差が明確になるよう少しコントラストを高くしている。場合により「特定色の選択」でヘアの色を調整する。元画像の上に重ね、下記の方法でヘアを切り抜く。
「クイック選択ツール」等で大まかにヘアの部分を選択する。
上のメニューの「自動調整」にチェックを入れ「境界を調整」ボタンを押す。
「エッジの検出」の「半径」を適度に調整し、「出力」の「不要なカラーの除去」にチェックを入れ、「出力先」を「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」とする。
レイヤーマスクにより選択部分を微調整する。最後にレイヤーの不透明度を適度に調整する。これで、元画像となじんで、ヘアの部分が良くなる。
画像処理でソフトフォーカスにすることができる。
デジタルソフトフィルタ
オリジナル画像の上に、自分で作成したぼかしフィルタを重ねソフト効果を出した。
顔の上にぼかしフィルタを重ね、レイヤーの描画モードを「ソフトライト」にする。
一旦「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクで元の状態にし、白のブラシでなぞると、その部分がソフトになる。
ブラシの不透明度、大きさ、ぼかしを調整し、少しづつ処理した後、最終的に全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整して適度な効果にする。
昔撮影した写真で、水銀灯の光でフレアが出ている。
紅彩絞りフィルターでソフト効果を与え、グラデーションツールで水銀灯の辺りをぼかした。(下の左)
さらにフィルターの逆光と照明効果を適用した。(下の右)
Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。
レンズの良さも相まって、美しいボケになった。
Nikon D750
58mm f/1.4G、絞りF1.6
58mm f/1.4G、絞りF1.6
モデルとの契約により写真の不正使用に対し損害賠償請求します。
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