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ポートレート撮影で、私はいかにもポーズをとった写真より、自然な表情、仕草の中から良い瞬間を見つけて撮る方を好む。
Leica SL3
Sigma 50mm
絞りF1.2
Sigma 50mm
絞りF1.2

45度がポイント。
良い表情を見逃さずに撮影するが重要。
Nikon Z7
24-70mm
F2.8
50mm
24-70mm
F2.8
50mm
定型的な構図を載せたポーズ集もあるが、私は余りすすめていない。
教科書通りにやっても面白くない!
構図にこだわり過ぎると定型的な構図になり、面白みが無くなってしまう。
感性にまかせて撮る方が写真に力があり、見る人に訴えることができる
優れたモデルは自分をどう魅せるのか知っている。しかし、それだけでは面白くない。本人も知らない魅力を撮ると喜ばれる。

Nikon Z6III
50mm
絞りF4
-1EV
50mm
絞りF4
-1EV

Hasselblad
45mm
絞りF5
45mm
絞りF5
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Leica Q3
絞りF1.7
Natural
JPEG
絞りF1.7
Natural
JPEG
かっこよく、魅力的なポーズ、表情


ほとんど無いが、かっこよく、
スタイル良く写るようにポーズしてもらうことがある。

顔が近いと顔が大きく写るので、少し引いてもらった方がよい。
顎を不自然に引くとおかしいので、顎が上がり過ぎている場合は
注意する。
胸を前に出すと姿勢が良くなり、胸が大きく写る。
どちらかというと後ろ足に体重をかけてもらう方がよい。
足を開かないようにし、クロスしてもらうことも多い。
体をひねるとセクシーな雰囲気が出る。

カメラポジションが少し変わるだけでスタイルが悪く写ったり、
違和感がある写真になってしまう。
カメラの位置は写る範囲の中間より少し下の方が
スタイルよく写る。
広角レンズをうまく使うと迫力がある写真になり、それが広角レンズを使う楽しみになる。
このモデルは元々足が長いが、その良さを強調した。


ハイアングルで撮影すると足が短く写ってしまうので、足先まで入れないか、足の上までにした方がよい。足を切る場合は、中途半端に切らない方がよい。体の曲線に気をつけながら、線の美しさを出す位置で足を切る。

モデルと波長が合った時自然と撮れるような気がする。
のってきた時にはカメラへの意識はなくなり、手が勝手に動いてくれる。
このモデルを撮影する為、MUA 等万全の体制で準備して出かけたら、体調が悪いとの連絡を受け、ドタキャンで撮影できなかったが
1週間後にもう一度一人で出かけ、2人で話しながら時間をかけて気持ちをほぐし、良い関係を築いた上で撮影を始めた。




教科書通りにポーズを指示しようとしてもうまくいかない。撮影現場の流れをうまく作り、ここぞという瞬間を作り出し、その瞬間を逃さずシャッターを押すことが重要。
あほでええんちゃう?
Would'nt it be better to become 'aho' (foolish)
when shooting?
Steve Jobs も "Stay hungry! Stay foolish!" と言っていた。
一度無になってみるとアイデアがわいてくる。


余りにも構図にこだわると定型的な写真になり、整いすぎて面白みが無くなってしまう。
多くの写真を見させていただき、構図以前の問題として、何に惹かれて撮ったのか曖昧な写真がある。
技術的なことより、もっと直感を大切にしよう。
感性にまかせて撮った結果、主題が画面からハミ出したり画面が傾いていても、撮った時の感動が伝わる写真には強さがある。
直感は子供の方が優れている。怖さを知らなくなると、不完全さを認識しなくなると直感は失われていってしまう。もうこれでよいと思うと直感は退化していってしまう。もっと良い写真を撮りたいと思い、訓練すると、良いと思った時には既にシャッターを押しているようになれる。


少しブルー系にして清々しさを出した。

ソフトフォーカスについては
▶ こちらの記事をご覧ください。



電車が入ってきた時、もう一枚と
言って撮影
Leica M Monochrom
Summicron 50mm F2
Summicron 50mm F2
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Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF1.8
105mm f/1.4E、絞りF1.8

構図やポーズに余りとらわれるより、自由な発想で自分のイメージを持つことが重要で、定型的な写真ばかりでは面白くない。
構図は写真の訴える力を強くすることができる。
「しん・そえ・たい」で考えるとうまくいく。
「そえ」と「たい」が「しん」を引き立てる。
しかし、余りにもまとまり過ぎているとつまらない。
撮影現場で構図から入ると自由な発想が生まれない。
脇役、背景を大切にしよう。
優れた映画を見ると、主役の魅力が素晴らしいが、脇役の演技、ロケーション(背景)により、主役の魅力が引き立てられていることが多い。
良い写真には時間的、空間的な広がりがある。
▶ 構図についての詳細はこちらの記事をご覧ください。


それにのって撮影しながら自分のスタイルを混ぜていく場合もあり、
又普段とらないポーズを指示して自分のスタイルに合わせさせることもある。
ヌード撮影では細かくポーズ指示することが多い。
Playboy Playmate は独特の美しい焼けた肌をもっていて
冬はオーストラリアで肌を焼くそうで、
日本に寄ってもらった。
オイルを付けているのか、
焼けた肌に美しいテカリがあり、
甘い香りがただよってくる気がした。
ライティング

モデルをきれいに表現するのに定石は無い。
それぞれ違う良さを持っており、それを最高のシャッターチャンスに、どのように撮り、どのように仕上げるのか、ほとんど考えたことは無い。嗅ぎ分ける直感が勝手にシャッターを押してくれる。

45度斜め、45度上 からの光で魅力的に写すことができる。
Nikon D850
58mm f/1.4G、絞りF1.6
58mm f/1.4G、絞りF1.6

Nikon Z7
24-70mm、絞りF3.2
24-70mm、絞りF3.2

ライティングについては
▶ こちらの記事をご覧ください。
決定的瞬間のとらえ方
一瞬が写真を決める。
Jerry Ghionis は素晴らしいフォトグラファー
この16才のモデルは面白い。
そんなことはありえないと思っていたら、Morgan Freeman のテレビ番組で、脳が司令を発する前に身体が動き始めることを脳科学者が実験で証明していた。
表情は瞬時に変わってしまう。連写に頼ってもうまくいかない。無意識の内にシャッターを押している位にならないとベストショットは撮れない。
よくYouTubeを見ながら、いいと思った瞬間にクリックして動画を止める訓練をしているが、できるものではない。
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1枚の写真で多くのことを物語ることができる。
瞬間をものにすれば、本質を語ることができる。
ちょっとお茶目な表情になった瞬間撮影
Nikon D500
58mm f/1.4G、絞り F1.8
Nikon D500
58mm f/1.4G、絞り F1.8
私の場合、通常モデルに自由に動いてもらい、その中から良い瞬間を捉えるようにしている。決定的瞬間を撮影するには、動きを予測してシャッターが切れるようになることが重要。
感性がシャッターを押してくれる。
いい写真を撮ろうとすると、考えている内に良い瞬間を逃してしまう。無心になることで感性が働く。そうすると自然にシャッターがおりる。

通常ポーズ指示はせず、コンセプトを説明し、モデルに自由にお乞いてもらい、良い瞬間を捉える。シャッター音やフラッシュ光えこちらが望むポーズでわかる。
セクシーなポーズ等ではかなり詳しくポーズ指示することもある。

自然な仕草、表情

私の場合、ポーズを指示することはほとんどなく、モデルに自由に動いてもらって、良い瞬間をねらってシャッターを押している。



Nikon D750
70-200mm f/2.8E FL
絞りF2.8、200mm
クリップオンフラッシュ発光
70-200mm f/2.8E FL
絞りF2.8、200mm
クリップオンフラッシュ発光

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笑顔

"Why you are so beautiful."
と声をかけ笑わせた瞬間を撮影。
自然な笑顔を引き出すには、突飛なことを言うことも効果的。

撮影の流れの中で自然に笑顔が出てくるようにもっていくことが重要。
魅力的な表情を引き出すのには定番は無く、モデルにより顔や個性が違うので、モデルに合わせて撮影する。
撮影前になるべく話しをするようにしていて、撮影中もモデルをよく観察するようにしている。自然な表情にモデルの良さを見出すことが多い。



硬い表情



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自分の作品がとれた実感が余り無く、駅に見送りに行った時
もう一枚と言って数枚撮影させてもらった。
最後ぐっと近づきモデルが適度に緊張するようにした。
自分の写真が撮れた実感があったのでOKを出した。
ポートレート撮影では技術や機材でできることはしれている。
それより、モデルとの良い関係、良い瞬間をものにする感性、
芸術的センスを磨くことの方が余程大事。
Nikon D850
58mm f/1.4G
絞りF1.4
58mm f/1.4G
絞りF1.4
真正面からの撮影


Nikon Z8
17-28mm
絞りF6.3
HDR
17-28mm
絞りF6.3
HDR


ソフトな感じにした。






横顔

LUMIX S5
Sigma 85mm F1.4
絞りF1.8
JPEG
Natural
フラッシュを弱く発光
Sigma 85mm F1.4
絞りF1.8
JPEG
Natural
フラッシュを弱く発光


Nikon Z7
24-70mm f/2.8
70mm、F5.6
24-70mm f/2.8
70mm、F5.6





下向きの顔、伏目


上向きの顔

仕草

Nikon Zfc
35mm F1.8
F1.8
JPEG
35mm F1.8
F1.8
JPEG



アンニュイな表情


懐中電灯でスポットライト的に照らした。
振り返りのポーズ

Nikon D500
50mm f/1.8G
50mm f/1.8G

Leica Q


Nikon D5
24-70mm f/2.8E VR
24-70mm f/2.8E VR





全身のポーズ

Leica CL
18mm
絞りF3.5
JPEG
18mm
絞りF3.5
JPEG





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Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF1.8
105mm f/1.4E、絞りF1.8

このカラーグレーディングについては ▶ こちらの記事をご覧ください

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28mm f/1.4E、絞りF1.8で撮影

![]() 画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く |



14-24mm 超広角ズームレンズの広角端で撮影

Nikon Z7
20mm f/1.8G
絞りF10
20mm f/1.8G
絞りF10

超広角レンズで撮影



背景をいつも大きくボカすだけでは、画一的な写真になってしまい面白くない。バックを活かすことも重要で、バックの扱い方でモデルの魅力を引き立てることができる。画面構成を主、従、対で考えて、それらをバランスよく配置することを考えるとよい。
良い背景を選ぶには、自分が動いて撮影ポジション、アングルを選ばないといけない。
背景の重要性、ポーズ、撮影場所、時間やポートレートの構図の詳細は こちらの記事をご覧下さい。
椅子のポーズ







Leica Q







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Nikon D750
28mm f/1.4E
絞りF1.6
28mm f/1.4E
絞りF1.6






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屋内での撮影


屋外での撮影
ストリートフォト


セクシーな表現







ポートレート写真ギャラリーは
▶ こちらをご覧ください。
モデルとの契約により写真の不正使用に対し損害賠償請求します。
要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
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著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
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