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IMG_1081
LUMIX S5、Sigma 85mm F1.4


Panasonic Lumix S5 は小型軽量だが、ボタン類が多くあり操作性は抜群で、使いやすい。

Sigma Art F1.4 は主にポートレート撮影用に購入した。

上の LUMIX S5 にはバッテリグリップを装着している。

事前に WhatsApp でサンプル写真を送り
予め打合せておいた上で、撮影前打合せ、
短時間マスクを外してもらい撮影

LUMIX S5、Sigma 85mm F1.4、絞りF1.8
JPEG、Natural、フラッシュを弱く発光


ポートレート撮影では、単に写真撮影技術だけでなくモデルとの関係が重要になる。

又ロケーションや衣類、スケジューリング等の
プロジュースが重要になり、うまくいかないことも
あるが、それを克服することで良い写真が撮れる。

技術だけでは良い写真は撮れない。「心技体礼」が
整ってはじめて良い写真が撮れる。

窓からの光と室内光のミックスで柔らかい雰囲気が
出て、モデルの魅力を引き出せた。

Fuji X100V
絞りF2.8
フィルムシミュレーション ASTIA



仕事では仕事の流儀があり、クライアントの意向に沿った緻密な計画と準備が必要で、失敗は絶対許されないので、
作品撮りとは全く違うやり方をとる。ここでは作品撮りを前提に、ポートレートの撮影方法、撮影技術、コツ等を述べる。



撮影の基本


今年9月に亡くなった Peter Lindbergh の言葉(Summary by Issy Nomura)

何もしなければ創造性は生まれない。
絵を描いたり、詩を書いたり、写真を撮ったりする時の感性や感情、アイデアから、
我々の経験や予測を超えて生まれ変われば創造性が生じる。
創造性は自己表現の欲求である。
もし各々の道を深く探求しようとすれば、全ての人が創造的になれる可能性がある。
そうすれば我々の作品は我々自身の一部となる。
from "Creativity is the basis of self-expression" by Peter Lindbergh

モデルの動きの中の最も美しい形を捉えることで、写真の中に動きができる。
ポーズを指示するのではなく動きを指示するとよい


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Leica CL
18mm
絞りF3.5



日本に初めて来た子で、暖簾からどう出てよいのかわからず、少し戸惑っているところを撮影した。

写真は芸術だ! モデルと一緒に芸術作品を創ろう。

Jerry Ghionis は素晴らしいフォトグラファー

この16才のモデルは面白い。

一瞬が写真を決める。

完璧なものでないものを楽しむ粋さも必要

作り過ぎると面白くなくなってしまう。

音楽でも素晴らしい演奏と思う演奏家は
外し方がうまい。
 
良いと思った時にはシャッターが切れていないと決定的瞬間は撮れない。

そんなことはありえないと思っていたら
Morgan Freeman のテレビ番組で
脳が司令を発する前に身体が動き始めることを脳科学者が実験で証明した。

連写しても撮れるわけではない。連写するのはここぞと思う時に盛り上げる場合位。

「マッスルメモリー」と同じように
「感性メモリー」があると思っている。

_1170846
Nikon D850、58mm f/1.4G


ポートレート撮影ではモデルと良い関係を築き、良い瞬間をものにする感性、芸術的センスが大切。

Nikon D850
58mm f/1.4G
絞りF3.5


よく時間を過ごしたプラハ市民会館のカフェで親切にしてもらったウエイトレス。

ポートレート撮影の基礎のような気がする。

「自分とは何か」をモデルだけでなく、撮影者にも問いかけることになる。

ポートレート撮影方法


モデルをきれいに撮るのに定石は無い。モデルが変われば撮り方も違う。モデルによっては撮影のたびに違う魅力を見せてくれることもある。

それぞれ違う良さを持っており、それを最高のシャッターチャンスに、どのように撮り、どのように仕上げるのか、ほとんど考えたことは無い。嗅ぎ分ける直感が勝手にシャッターを押してくれる。

ベストショットはほんの一瞬
それをものにできるかどうかで良い写真が撮れるかが決まる。

意識してシャッターが押せるものではない。

難しいことを考えるとシャッターチャンスを逃してしまう。
直感やひらめきをを大切にしよう。

感動がシャッターを押してくれる。

直感でシャッターが切れるようになるには、子供の心を持つことも重要。直感は子供の方が優れている。

うまく撮ろうとすると感性の邪魔をしてしまう。

ポーズ指示していないので自然な仕草、表情が撮れた。

万全の準備をすることも重要だが、撮影する時にこだわらず、モデルやその日の雰囲気に合わせるようにしている。

時として、モデルも知らないところまで迫り、追い込んでいくこともある。

撮影の場が盛り上がり、クライマックスに達しキラーフォトが撮れた時の充実感はたまらない。モデルにも喜んでもらえる。

写真は感動を記録するものだと思っている。良い写真は、フォトグラファーの感動が伝わってくる。

写真を見た人が感動するのは、撮った人の感情移入があるからでは。

写真が語ってくれる。語って欲しいことを見いだし写すと良い写真になる。


ベストショットを撮ろうとしても撮れるものではない。
モデルと波長が合った時自然と撮れるような気がする。

のってきた時にはどのように撮影したかわからなくなり、手が勝手に動いてくれる。

このモデルを撮影する為、MUA 等万全の体制で準備して出かけたら、体調が悪いとの連絡を受け、ドタキャンで撮影できなかったが
1週間後にもう一度一人で出かけ、2人で話しながら時間をかけて気持ちをほぐし、良い関係を築いた上で撮影を始めた。

その後又緊張させてしまうことになったが、無事撮影できた。

昔モータースポーツを撮影していた時、シャッターが切れる寸前まで半押しし、第2関節から先だけを瞬時に動かし連写する訓練をしていた。

超高速走行する車を近くから撮ろうとしても撮れるものではない。ほとんど無意識にレンズを動かしシャッターを切る位にならないと撮れない。

ポートレート写真を撮るようになったきっかけは、レースクイーンをよく撮らせてもらったせいもある。

今でも無意識にモデルの動きに合わせてカメラを微妙に動かし撮っていることがある。

スローシャッターになり、モデルに合わせてカメラを動かしているので、バックが微妙にブレている。


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なるべく事前に、サンプル写真をモデルに見せて、撮影コンセプトの合意をとっておくようにしているが、モデルによっては余計に緊張をさそうことになってしまうこともある。

撮影コンセプト、ロケーション、衣装、ヘア/メイク、撮影時間等の打ち合わせをし、モデルによっては、化粧品のメーカーや品番を指定してくるので準備させることもある。

MUA: Susie


そうかと言って、何気なく1枚撮った写真が素晴らしいこともあり、そうしたチャンスをものにする気構えも必要となる。

よくあるのは、これで終了と言ってから、あ、もう1枚 と言って撮ったら、気負いが抜けた自然な表情の、良い写真が撮れることがある。

右は、撮影が終わって駅までモデルを見送りに行った時、電車が入ってきた時撮った1枚の写真が良かった。

Leica M Monochrom
Summicron 50mm F2、絞りF3.4


たまに小生意気なモデルもいるが、緊張のせいもあるので、
緊張をほぐしながら撮影するとよい。

100万円のライカで撮影しようとしたら
そんなカメラで私を撮るのと言うので
こんなカメラも趣があっていいよ
とかわし、白黒の撮影画像を見せたこともある。

不条理な中に面白さがある。

全てうまくいくなんてことはない。
不調和の中にも作品性を見出すこともある。

モデルとの関係が写真に現れる。

撮影前に30分位なるべく話しをすることにしている。テーブルをはさんで目と目を見て話しができる状態になれば、大体撮影はうまくいく。

飛行機で飛んでいき、撮影前日会って話しをしたせいか、撮影当日はスムーズにいった。

話しをしている間、表情や仕草を見て一番美しく撮るにはどうすればよいかアイデアがわいてくる。内面の美しさが見えてくる。

Makeup artistやmanagerがモデルと話しをして、雰囲気を良くしてくれることもある。モデルの好きな音楽を流して雰囲気を作ることもある。

撮影を盛り上げるのに撮影のリズムを大切にしていて、モデルをのせるようにしている。ここぞと思う時には連射の音でのせていく。


撮影の初め、モデルは緊張しており、話しをしたりお茶を飲んだりして緊張をほぐす。音楽をかけてあげることもよくある。

撮影する時緊張することは無くなったが、
いつも(特に初めて撮影するモデルでは)
うまく撮れるか心配になる。

モデルとの良い関係ができるとお互い緊張がほぐれてくる。ある程度の緊張感が良い写真につながるとも言えるが。

自信の無さはモデルに見透かされる。へたに取り繕ってもうまくいかない。
真摯な態度、高い志があればうまくいく。

一般的には全身から撮影をし始め、バストアップ、最後に顔のアップを撮る。

個性的なモデルの場合、いきなり顔のアップから撮影したこともある。

惚れて撮った写真には力がある。
モデルの美しさに感動していることが伝われば、モデルものってくる。

一言で雰囲気が変わる。今言ってみろと言われても言えず、言葉は自然に出てくるもの。

殺し文句を一つ覚えておくとよい。例えば
Why you are so beautiful? 勿論唐突に言っても効果が無い。

シャッターの連写と言葉でモデルの気持ちを盛り上げた。

Nikon D500
50mm f/1.8G
上は 24mm f/1.8G


フランスから来たモデル アンを撮影し、フランスに行く約束をしていて、ヨーロッパまで行ったがテロでパリに行けず You must come now と言われたが、次回ねと返事した。コロナもあり行けていない。未だ待っていてくれているのだろうか。

笑顔が可愛い子だが、カメラを向けると固い表情になったが、最後に冗談を言って笑わせた。

外国語は自然に出てくるもの。考えて出てくるものではない。写真も一緒かもしれない。
シャッターは考えて押すものではない。自然と指が動く。

一番重要なことは良くモデルを見ること。
うまく撮影ができない場合も、しばらくモデルを観察する。

You are too beautiful I don't know
how to shoot you と言ったこともある。


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顔のアップは85mmから135mm位で撮ると歪が出ず、適度な立体感が出てよい。

Nikon D5
105mm f/1.4E
絞りF1.8



昔はポートレート撮影では望遠レンズをよく使ったが、今ではほとんど使うことは無くなった。それだけ、モデルとの距離が近くなったのかもしれない。

ポートレート撮影では、撮影ポジション、アングルを自由にし、動き回る、時としてひらめきで急に寝っ転がったり、横に移動するので、ポートレート撮影では三脚は使ったことはない。

_DSC433119才のニューヨークのモデルを撮影することになり
成田に着いてすぐ撮影の予定が、いつまでたっても来ない。
タクシーが違う場所に連れて行ってしまったので迎えに行った。

トラブルを克服すればより強い関係ができることもある。

会ったときからずっとしゃべりづめで話が途切れず、英語をしゃべるのに疲れてしまったが

撮影開始の時、いきなり全裸で歌いながら出てきて Shoot me と言われ驚ろかされた。

この子の場合は顔のアップから始め最後に全身を撮影して、通常と逆になった。

_D851240一般的にはフレアやゴーストは無い方が好まれるが、積極的に利用することで、柔らかい表現をすることができる。

昔のレンズはよくフレアが出たが、最近はコーティングが良くなりほとんどフレアが出ず、作例が少い。

右は意図的に太陽を画面内に入れフレアを生じさせた。

Nikon D850
24mm f/1.8G
絞り開放

南青山にある隅氏設計の建物
サニーヒルズで休憩させていただいた
おいしいパイナップルケーキとお茶を有難うございました



_D851240
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
駅まで送って行き、何かもの足りなさを感じ、
もう一枚と言って数枚撮った。
最後にグッとモデルに近づき、
少し緊張させてキラーフォトが撮れた実感があったのでOKを出した。

Nikon D850
58mm f/1.8G
絞りF1.6


_D851240撮影の最後、一歩モデルに近づき、このモデルの個性を表現した。

Nikon D500
50mm f/1.4G
絞りF4


英語以外に、簡単な単語だけだがフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語等も使えるようにしている。

ほとんどのモデルは英語で通じるが、母国語で話しをしてあげると喜んでもらえ、打ち解けるきっかけになる。

しかし、言葉が通じなくても心が通じることもある。右は村々で言語が異なるベトナムの少数民族の村で撮影。

子供の目線までしゃがんで近づき、広角レンズで撮影

彼らが何故民族衣装を着るのかわかったような気がした。アイデンティティを大切にしていることが伝わった。

ポートレート撮影の真髄に触れた気がした。

モデル撮影ではモデルのアイデンティティを大切にしている。

男性写真では、力強さを、又お年寄りは、人生の年輪を表現したい。

和紙作家の工房を取材で訪れ撮影させていただいた。

ポートレートは撮影技術だけで良い写真が撮れるとは限らない。
高い機材をそろえても良い写真が撮れるとは限らない。

一番重要なのは、自分の思い。女性をきれいに撮りたい、優しさを撮りたい、強さを撮りたい . . .

しかし、思い入れが強すぎても、自分勝手な写真になってしまう。

余りにも撮り方にこだわると感性が逃げていってしまう。そこが難しい。

技術にこってしまうより、感性にまかせて撮った写真が素晴らしいこともある。技術的な未熟さがあっても、直感で撮った写真には強さがある。

素直に撮影対象を見つめ、良いと思った瞬間を捉えることで、
人の本質を写すことができる。そんな時にはモデルから、
こんな私があるとは思わなかったと言われることもある。

モデルの輝きを引き出し、輝いた一瞬を捉えればよい。
モデルがのってきたのに合わせて爆発すればよい。
モデルが輝くのを待って、自分の直感を信じ予測しその瞬間をシャッターに収めればよい。

魅力的な表情を引き出すのには定番は無く、モデルにより顔や個性が違うので、モデルに合わせて撮影する。

撮影前になるべく話しをするようにしていて、撮影中もモデルをよく観察するようにしている。自然な表情にモデルの良さを見出すことが多い。

目が物を言う。

このモデルとは3回会って話しをして撮影させてもらった。



Leica Q

Nikon D500、50mm f/1.8G


上の左は撮影が終了し私服に着替えた後、もう一枚と言って振り向いた瞬間を高速連写で撮影した。
右は撮影後カフェに入る時名前を読んで振り返り際に撮影。

このPlayboy Playmateとは事前に長時間chat、talkし、話しが弾んだ。撮影当日和気藹々で撮影出来た。
素晴らしいキャラクター、veganのライフスタイル、優しくピュアな心、可愛らしさを十分表現できなかった。

どこかにクールに見る目を持っていないと本質を写し出すことができないのかもしれない。

Playmateの殻を外して自分の作品を撮ろうとしすぎたのかもしれない。


Playmateは艶のある独特の肌の色を持っている。

ヘッドショットでは少し上から撮ることで、モデルが上目遣いになり、セクシーな感じになることがある。又、顎のラインがきれいになる。

逆光で銀残し(ブリーチバイパス)風にコントラストを高めボディのフォルムを際立たせた。

身体を鍛えている。

Nikon D500
24mm f/1.8G
50mm f/1.8G



NikonD5+24-70mmVR
Nikon D5、24-70mm f/2.8E VR

画像をクリックすると全画面表示
ほとんど真暗な中撮影

Nikon D5
24-70mm
絞りF2.8


ロケーション


NikonD5+24-70mmVR
Nikon D5、24-70mm f/2.8E VR






仕事ではスタジオで撮影することが多いが、作品撮りではなるべく外に出るようにしている。

バーを借りて撮影

なるべく事前に下見するが、いきなり初めての場所でも即座に撮影ができる対応力が重要。

屋内での撮影


窓からの強い光を活かし、コントラストの高い写真にした。

Nikon Z7
24-70mm f/2.8
絞りF3.2



モデルが宿泊している外人下宿の部屋で
オーナーの許可を得て撮影

超広角レンズで撮影

日常感がいい。

和室で撮影



ロンドンのパブにて。暗い室内灯だけで撮影。

バック、及び光線状態を見てモデルに移動してもらった。

Nikon D500、50mm f/1.8、F2、ISO 10000、ノイズ低減 LOW


屋外での撮影


ストリートシューティング

町のあかりを強調した。


青空を入れる場合には順光で撮影すると空が青くなる。

逆光の場合、空が白くなるので、空を入れない方がよい。逆光で空を青くしたい場合はフラッシュを使うと、バックが暗くなり青くなる。曇空の場合は順光でも空は青くならないので、空を入れずに撮影する方がよい。

逆光での撮影では、光が当たった個所と顔の明暗差が大きく、レフ板やフラッシュで顔に補助光を当てるのが望ましい。



_Z7A7057下からのライトによる特殊な効果をねらった。

Nikon Z7
24-70mm f/2.8
70mm、F5.6



夜のポートレート撮影








夜のポートレート撮影については
▶ こちらの記事をご覧ください。


雨の日のポートレート撮影


モデルには厳しい条件だったが、何とか撮影できた。



構図、ポーズ


構図は写真の訴える力を強くすることができる。

「しん・そえ・たい」で考えるとうまくいく。

「そえ」と「たい」が「しん」を引き立てる。

しかし、余りにもまとまり過ぎているとつまらない。
撮影現場で構図から入ると自由な発想が生まれない。

脇役、背景を大切にしよう。

優れた映画を見ると、主役の魅力が素晴らしいが、脇役の演技、ロケーション(背景)により、主役の魅力が引き立てられていることが多い。

良い写真には時間的、空間的な広がりがある。

切り取り方を変えただけで訴える力を強くすることができる。
しかし構図にしばられず定説を覆すことの方が面白い。

写真の構図を気にするより感動する方が先。
感動が形になってあらわれる。それが構図


▶ 構図についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

余りにも構図にこだわると定型的な写真になり、整いすぎて面白みが無くなってしまう。

多くの写真を見させていただき、構図以前の問題として、何に惹かれて撮ったのか曖昧な写真がある。

技術的なことより、もっと直感を大切にしよう。

感性にまかせて撮った結果、主題が画面からハミ出したり画面が傾いていても、撮った時の感動が伝わる写真には強さがある。

うまく撮りすぎても面白くない。作り過ぎると面白くなくなってしまう。
不完全な所に惹かれるものがある。もう少し見てみたいと思ってもらえる所に魅力がある。
完璧に撮りすぎると、いつも同じ写真になってしまう。

直感は子供の方が優れている。怖さを知らなくなると、不完全さを認識しなくなると直感は失われていってしまう。
もうこれでよいと思うと直感は退化していってしまう。もっと良い写真を撮りたいと思い、訓練すると、良いと思った時には既にシャッターを押しているようになれる。

教科書通りにポーズを指示しようとしてもうまくいかない。

撮影現場の流れをうまく作り、ここぞという瞬間を作り出し、その瞬間を逃さずシャッターを押すことが重要。

あほでええんちゃう? 
Would'nt it be better to become 'aho' (foolish)
when shooting?

Steve Jobs も "Stay hungry! Stay foolish!" と言っていた。

難しいことを考えるとうまくいかなくなる。一度無になってみるとアイデアがわいてくる。

通常ポーズを指示することはなく、自然な動きの中から良い瞬間を撮影するようにしている。

モデルがうまく自分を表現できなかったり、より魅力的に撮ってあげる為にポーズを指示することもある。


カメラに近い方は大きく、遠い方は小さく写るので、それを念頭にポーズとカメラアングルを決める。

顔が近いと顔が大きく写るので、少し引いてもらった方がよい。

顎を不自然に引くとおかしいので、顎が上がり過ぎている場合は
注意する。

胸を前に出すと姿勢が良くなり、胸が大きく写る。

どちらかというと後ろ足に体重をかけてもらう方がよい。

足を開かないようにし、クロスしてもらうことも多い。
体をひねるとセクシーな雰囲気が出る。


私は広角レンズを使ってスタイル良く撮ることが多い。

カメラポジションが少し変わるだけでスタイルが悪く写ったり、
違和感がある写真になってしまう。

カメラの位置は写る範囲の中間より少し下の方が
スタイルよく写る。

広角レンズをうまく使うと迫力がある写真になり、それが広角レンズを使う楽しみになる。

このモデルは元々足が長いが、その良さを強調した。



ハイアングルで撮影すると足が短く写ってしまうので、足先まで入れないか、足の上までにした方がよい。足を切る場合は、中途半端に切らない方がよい。体の曲線に気をつけながら、線の美しさを出す位置で足を切る。

グラマー身体をひねるとセクシーな表現ができる。

緊張している表情になったが

魅力的なポーズにについては記事を分割しました。
詳細は こちらの記事をご覧下さい。

露出の調整


_DSC4331ポートレート写真では肌の色を明るくする為、プラス補正する場合が多いが、白飛びに注意しないといけない。私は一般的に標準露出で撮影した後、暗部を持ち上げる。

肌は一般的に明るい方がよいが、白飛びしてしまった部分には情報が無く、画像処理ではどうしようもない。
救済方法は ▶ こちらの記事をご覧ください。

作品撮りではアンダーな写真やコントラストの高い写真、銀残し(下記)等作影意図を表現することもある。

女性ポートレート写真の場合、特に、モデルの顔の明るさに露出を合わせるよう、スポット測光や中央部重点測光でプラス補正するようにしていたが、最近は評価測光(マルチパターン測光)の精度が良くなり、評価測光を使うことが多くなった。

バックを落とすのか、バックを明るくするのか。撮影場所を選ぶことでバックの明るさが決まるが、フラッシュやレフ板を使うことで、バランスを調整できる。

人物と背景の露出が大きく異なっている場合、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理を行うこともある。

室内灯だけで撮影したら鼻にテカリが出た。
白飛びした部分にはデータが無く救済することにした。

撮影時に白飛びさせてしまうと通常の処理では救済できない。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

ローキーで撮影し、印象的な作品にした。

両側からスポット的にライトを当てている。

明暗差が大きな条件をあえてそのまま活かして撮影した。



窓からの逆光を生かした表現にし、ブリーチバイパス風にした。

トリミングしている。

Nikon D800E
58mm f/1.4G
絞りF1.6






下の左は Nikon D4、Tamron 24-70mm F2.8
58mm、絞りF5、ISO 320、フラッシュ発光
右は 70mm、絞りF2.8、ISO 3200
室内灯だけで撮影


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Df_58mmF1.4
58mm f/1.4G


ニコン 58mm f/1.4G は開放近くで撮影すると、ボケの美しさからソフトな表現ができる。

明るい淡いゴールド、ピンク色にして
ソフトな感じにした。


softfilter自作のソフトフィルターを付けてより柔らかくした。

ハイキーに仕上げ柔らかさを強調した。

Nikon D750
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている


ソフトフォーカスの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。

ハイキーにする場合、白飛びしないよう注意し、ハイライト基準で露出を決めるのが一般的だが、策が意図により白飛びもありえる。

ISO6400ブロンドヘアのモデルの場合、顔が露出アンダーになりやすいので、プラス1段ほどオーバー目に撮るとよいが、髪の毛が白飛びしやすいので、露出に気をつける必要がある。

ISO6400フレアを活かそうと思い 16mm F2.8(24mm相当) で撮影したら、最近のカメラではありえない程フレアが出てしまった。カメラ内部の構造、反射防止の問題もあるのかもしれず、1回使っただけですぐ売却した。

ISO6400右は雨の日の寒色系の外の光と、暖色系の室内の色を活かし、雨の日の雰囲気を活かす為、コントラストを弱めている。

雨の日や曇りの日は、肌の色がきれいに出ないことがあり、そんな時には日中シンクロで弱くフラッシュを当てると良い色になる。

こんな日は空を入れずに撮影するとよい。


NikonD5+58mmF1.4G

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夕景、夜景は美しいバックで撮影できるが、露出が難しい。

マニュアル露出撮影の方がうまくいく。

Nikon D5
58mm f/1.4G
絞りF2.2


ポートレートライティング


_Z7A9607
Godox V1 & TT685 & TT350
godoxpro_1180192ref

フラッシュ3台 Godox V1、TT685 と TT350、電波式ワイヤレスフラッシュシステム トリガー Godox Xpro とレシーバ X1 R、
ビューティーディッシュ、グリッド付きリフレクター、ソフトボックス4つ 60cm、120cm、60×90cm、15×20cm、
86cmトランスルーセント アンブレラ(グラスファイバ製)、ライトスタンド190cmと150cm、60×90cmレフ板、等を購入した。
これだけ購入しても約8万円で、安価にライティングシステムが揃えられる。

仕事では、スタジオで人工的な光源を多用して撮影することが多いが、作品撮りではなるべくアベイラブルライトで撮影し、人工光は補助光として使うようにしている。

一番簡単なライティングは自然光を利用する方法になる。自然な感じに撮れるのがよい。

斜光線になるようにモデルを立たせ、光が強すぎる場合にはフラッシュを補助光としてたけばよい。

窓からの光を利用する場合には、窓に向かって45度位に立ってもらう。


45度斜め、45度上 からの光で魅力的に写すことができる。

Nikon D850
58mm f/1.4G、絞りF1.6













マニュアル発光で、下の右はローキーな作品にした。

ライティングの詳細は ▶ こちらをご覧ください。

肌の色


HomeStudio
ホームスタジオに設置した
イタリア製シャンデリア
肌の色は個人差があるが、日本人の肌は白人と比べると黄色味を帯びており忠実色で表現するのか、ピンクがかった白人の肌の色に表現するのか、ケースバイケースで判断する必要がある。

日本人と欧米の人との肌の色の好みにも明らかな差がある。白人の子は褐色の肌の色にあこがれ肌を焼く子が多い。

又ライトの色温度にも好みの違いがある。欧米の超一流ホテルやレストラン、クラブに行けばわかる。又室内が暗い。これは水晶体に違いがあるようだ。目の色で明るさや色に対する感度が違い、海外でテレビを見ると日本とは色や明るさが異なる。






スイートルームのシャンデリアをメイン光にフラッシュを補助光として利用した。


_DSC4331メイクアップアーティスト(MUA)により、又使う化粧品の色が違うことも影響する。又、レタッチャーによって色が変わってくる。私は基本的に現地のMUA、レタッチャーにまかせる。

モデルから化粧品の銘柄を指定されることもあり、自分で化粧品を持ってくるモデルもいる。確かに光を当てると肌の艶が違っていた。

肌の色は、撮影時は忠実に記録し、後で調整するのがよい。

現実と違う肌の色は最初は良いと思うかもしれないが、飽きてしまう。

メイクも特殊な場合を除き、ナチュラルメイクにして、必要に応じて後からデジタルメイクを施す。

右はホワイトバランスを色温度3200K位にして青を強調した。昔タングステンフィルム EPY 等をデイライト下で使ったイメージを再現した。



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トワイライトの外光を活かし、温かい室内光をメインライトに、
フラッシュにオレンジのフィルターを付け補助光として使った。

Nikon D500
50mm f/1.4D、絞りF3.2



複数の画面を表示している
Affinity Photo では
肌の色調整はHSLカラーホイールで直感的にできる。



フォーカス、ピント


ポートレートでは手前側の目にピントを合わせるのが一般的。目が悪くなければマニュアルフォーカスの方がやりやすい。

ピントを合わせるコツをつかめばマニュアルフォーカスは難しくない。

詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

ピントに気を取られ、静的な写真ばかりになってもつまらない。ピントを気にせず、モデルに動いてもらい、自分も動いて撮影するのがよい。少しブレた写真や、ピンぼけの写真も動感表現ができたり、良い雰囲気になることがある。

写真は99%の準備と1%の動作で成り立つと言われ、準備が重要だが、集中心の99%は撮影の瞬間に使うべきと思う。

大口径レンズを開放で使う場合、ピントの合う範囲が狭く、三脚を使用して慎重に合わせるのがよい、と一般的に言われている。しかし、私の場合は、自分が動き回りたいのと、ブレてもかまわず、積極的に活用しようとするので、三脚はほとんど使用しない。超望遠レンズを使用する時は一脚を使用する場合が多い。

Nikon D700 20mm時としてマニュアルフォーカスの方が使いやすいこともある。

20mm は好きな画角で、古いマニュアルフォーカスの Ai 20mm F3.5 を未だに使っている。

ポートレート撮影で迫力ある表現ができる。詳細は こちらの記事を参照下さい。

水着ポートレートについては
こちらの記事を参照下さい。

20mmは被写界深度が深いので、例えばf8まで絞れば、1.2mから無限遠までピントが合う。これを覚えておけば目測でセットでき、オートフォーカスより早くシャッターを切ることができる。

_DSC4331ブレることを気にしすぎるより、撮影のリズムを大切にして、撮影を盛り上げていく方が好きだ。えてしてその場の雰囲気が表現でき、面白い作品ができることもある。

スナップポートレートでは、モデルに自由に動いてもらい、迅速に撮影することが重要になる。

ノーファインダーでもうまく撮影できるようになれば、咄嗟での撮影にも対応できるようになる。

被写体を見ながら、カメラを見ずノーファインダーで撮れるようになるとスナップ写真はやりやすくなる。

浴衣姿の女性をスローシャッターで写し、動きを表現した。

スナップ写真の詳細は こちらの記事をご覧下さい。


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決定的瞬間のとらえ方


スチルはムービーと異なり瞬間を記録するものであり、一番良い瞬間をとらえることで、強い印象を伝えることができる。

1枚の写真で多くのことを物語ることができる。

瞬間をものにすれば、本質を語ることができる。

ターシャの部屋にて
50mm f/1.4G、絞り F1.8

私の場合、通常モデルに自由に動いてもらい、その中から良い瞬間を捉えるようにしている。決定的瞬間を撮影するには、動きを予測してシャッターが切れるようになることが重要。

感性がシャッターを押してくれる。

いい写真を撮ろうとすると、考えている内に良い瞬間を逃してしまう。無心になることで感性が働く。そうすると自然にシャッターがおりる。

無駄に連射しても良いチャンスは撮れない。良いと思った時には自然とシャッターを切っている位にならないと決定的瞬間を捉えることは難しい。

通常1回当たり3コマ高速連射できるように設定しているが、最初のコマが最適なシャッターチャンスになるようシャッターを切っており、後の2枚は予測が狂った場合の押さえとしている。

シャッター音は、モデルに自分の意志を伝える手段となり、良い瞬間にシャッターを押すことで、モデルものってくる。これだと思った時には、自分の指で連射してベストショットをものにする。

Nikon D4 は今まで使ってきたカメラの中で、ポートレート撮影に最も使いやすいカメラで、オートフォーカス速度、精度がさらに向上している。

練習としては、単写に設定し、自分の指で早く連射できるようにするとよい。

テニス等のスポーツ撮影は練習するのによく、ボールが画面内に入り、ベストショットが撮れるようになする。シャッターが切れる寸前までシャッターボタンを半押しして待ち、シャッタータイムラグを考慮して、指先だけで瞬時にシャッターが切れるようにする。カメラによってタイムラグが異なり、なるべくタイムラグが短いカメラがよく、使い込むことでシャッターを押すタイミングが身につく。

実をいうとテニスはボールの軌道を予測しやすく、わりと撮影しやすい。ボールも選手の動きももっと早いピンポンはもっと難しい。テニスができるようになったら、次はボールが早いピンポンや、ボールの動きを予測しにくいラグビー等で練習するとよい。

ダンスを撮影するのも練習によい。動きの早いサンバなどがよい。スローシャッターでの撮影にもトライしてみよう。手ブレを恐れず良い瞬間を捉えることに専念しよう。

カメラのシャッタータイムラグを含めシャッタを押すタイミングが身についていると、モデルの動作を先読みしてシャッターが押せるようになる。練習すれば、本能的に意識せずシャッターが自然に降りているようになる。良い表情と思った時には、もうシャッターを押している位にならないと、決定的瞬間は撮れない。連射に頼っているといつまでたっても技術向上しない。仕事は先を読まないとできない。

シャッターは半押し状態で指の第2関節から先をちょっと押す
だけで切れるようにしている。

自分の指で速射する練習をすることで、どう写せばよいかがわかってくる。

ボディに振動を与えず、柔らかくシャッターを押すことで、カメラブレを最小限にできる。


Runway ランウェイの速さで歩いてもらい、姿勢、バックとの配置を考慮して最適なタイミングでシャッターを切った。右は少し流し撮りしている。

モデルが静止しているだけでなく、動きのある写真も面白い。

止まっているいる写真に動きが感じられる写真もある。

ボケのコントロール


絞りにより被写界深度を変えることができ、背景のボケの大きさが変わる。又、レンズによっては開放近くで柔らかい表現ができ、絞るとシャープな表現ができる。

大きなボケを活かした写真ではレンズの開放近くで撮影するのがよく、シャープな写真を得るには少し絞った方がよい。
ニコンの 58mm f/1.4G は開放近くの柔らかい表現が好きだが、絞るとシャープにもなる。
Nikon D750、58mm f/1.4G。下の左はF2、右はF6.3。ライティングも変えて右は横からの光でシャープさを出している。



右は24mm
顔が少し歪んでいる。
広角レンズでは、顔を画面端から離す方がよい。

24mm位より超広角で、近接せずにボケを活かした表現をするには
撮像素子が大きい方が有利で
フルサイズ(FXフォーマット)
が望ましい。

又ズームレンズではこのような写真は撮れない。

Nikon D3x
24mm f/1.4G、絞りF1.6


ボケの大きさは、撮像素子の大きさ、レンズの焦点距離、絞り、被写体/背景との距離等で決まる。慣れてくると、どれ位のボケがよいのか、カメラの設定をどうすればよいのかわかってくる。

いつもバックを大きくボカすだけでは面白くない。ある程度バックの説明表現をして、モデルとの対比を楽しむのもよい。

広大な風景の中でのポートレート撮影も楽しい。右は 20mm 広角レンズを絞って使い、被写界深度を深くして海をバックに撮影した。

絞りによるボケの違いを勉強するには、広角、標準、望遠の単焦点レンズ2、3本を使い、絞り優先モードで、開放近辺とf5.6位の2種類の絞りで撮影すると、ボケの違いがわかってくる。

絞りによりボケが変わるので、絞り優先モードを使うのがよい。特に女性ポートレート写真は、絞りを開けてバックをぼかし、人物を浮き上がらせることができる。ボケの形も重要で、できる限り円形絞りか絞りの枚数の多いレンズを使いたい。

絞りを開けすぎた場合は、被写界深度が浅くなりすぎ、一部にしかピントがこないので、F1.4 や F1.8 のレンズは 少し絞って撮影する場合もある。ズームレンズは暗いので、使い方を間違えると、ボケがきたなくなってしまう。

女性ポートレート写真の場合、晴天より雲天の方が影が出にくく、晴天の場合は直射日光を避け影になる場所で撮影するのがよい。柔らかいイメージを出す為、ソフトフィルターを使ったり、ソフトレンズを使うこともある。そのテクニックは こちらをご覧下さい。

ポートレートでは、特に主題となる人物とバックのボケのコントロールが重要となり、絞り優先モードで絞りを調整することになる。

撮影時にこれらの条件を考える暇はほとんどなく、無意識に設定できる位にならないと、撮影のリズムを維持できない。まずは1本レンズを決め、色々試して会得するしかない。

必ずしも大きなボケが良いわけでなく、背景がある程度わかるボケがよい場合もある。

右は Fujifilm X100S の23mm F2開放で撮影

きれいなボケを活かすにはボケのきれいなレンズを使うことも重要。詳細は こちらの記事をご覧下さい。

300mm F2.8 はファインダーを覗いているだけで美しいボケに感動する。

昔はよく使っていたが、背景がボケボケで単調になりやすく飽きてきて、最近は使わなくなった。

望遠域の大きなボケは魅力的だが、ワンパターンになりがちなので、凖望遠や標準、広角域での撮影も行い、バリエーションを増やすのがよい。

超望遠レンズで顔のアップをねらうと、圧縮効果で顔がフラットになりやすいので、バストアップ程度にし、なるべく135mm位までにおさえたい。

IMG_0280
Z7+50-250mm、Z50+16-50mm



Nikon Z50、50-250mm




Nikon Z50、50-250mm、絞りF4.8
Godox TT685 と TT350使用

ポートレートライティングについては 
▶ こちらの記事をご覧ください。

小さな撮像素子のカメラでは望遠域を使うとボケを活かした撮影ができる。

右は1インチ撮像素子のカメラで300mm相当、絞り開放F5.6で撮影

Nikon 1 V1
10-100mm f/4-5.6


前ボケは中途半端でなく、思いっきりぼかす方がよい。

ぼかす物をカメラに近くする。



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Nikon D850
85mm f/1.8G
絞りF2


シャープな写真だけでなく、たまには柔らかい雰囲気やソフトな写真を撮るのも楽しい。以下の方法でソフトフォーカス表現ができる。

(1)ソフトフォーカスレンズを使う
(2)ソフトフィルターを使う
(3)アウトフォーカス画像を合成する
(4)画像処理でソフトにする等











ソフトフォーカスの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。

Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。

レンズの良さも相まって、美しいボケになった。

Nikon D750
58mm f/1.4G、絞りF1.6


ヌード・アート写真のソフト表現作例は こちらの記事をご覧下さい。

モノクロのポートレート写真


モノクロ写真は色が無いことにより、シンプルに、ストレートに物の本質が伝わり、強く心に訴えることができる。

右はウオームトーンのモノクロにした。


















下はパートカラーのモノクロにした。




モノクロ写真をセピア色にし、一部の色を残している。












下の左はハイキー、軟調にし、少し色を残した。右はローキー、硬調に仕上げた。



モノクロ写真の詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

カメラの設定


右はホワイトバランスを青にふった。ホワイトバランスとは、白を白く、グレーをグレーに表すことが基本だが、作影意図により、赤にふったり青にふったりすることができる。
肌の色は人により異なり、肌の色をきれいに出す為、意図的にホワイトバランスを調整することもある。
ポートレートでは一般的にコントラストが低い方が適し、ピクチャーコントロールはポートレートかナチュラルがよい。
RAW現像時ホワイトバランスを変えて現像することができ、又後処理でホワイトバランスを変えることもできる。

ポートレート撮影に適するカメラ・レンズ


_1170945
Nikon D850、28mm f/1.4E

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原宿にて




Nikon D850 は繊細な表現ができ
又ボディ単体で7コマ/秒の連写ができるのでポートレート撮影にも適している。

Nikon D850
28mm f/1.4E
絞りF1.4

単焦点レンズの方が撮りやすい。

単焦点レンズは画角(焦点距離)が決まっているので、画角を身に付ければ、すっと撮影ポジションに立ちすぐにシャッターが切れる。

単焦点レンズについては ▶ こちらの記事をご覧ください。


_1170846
Nikon D850、58mm f/1.4G


ニコン 58mm f/1.4G は
一番好きな単焦点レンズ

Nikon D850
58mm f/1.8G、絞りF2.5



NikonD5+105mmF1.4
Nikon D5、105mm f/1.4E

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このレンズはシャープだが、シャープ過ぎることはない気持ちの良いキレがあり、そこからボケていく滑らかさが素晴らしく、立体感が出る。

Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF1.8


一番重要なのは使いやすく、楽しく撮影ができるカメラ、レンズを使うことであり、いくら高いカメラやレンズを使っても、使いこなすことができなければ結果に反映させることはできない。

カメラやレンズの特性が理解でき、それを使えるようになっていることが必要になる。どちらかというと、レンズを使う為にカメラがある。



_1170708
Nikon D750, 70-200mm FL
どちらかと言うとレンズを使う為にカメラがある。

ポートレート撮影には中望遠レンズが、遠近感や歪のバランスがとれているが、広角レンズや望遠レンズもその効果を活かして撮影すると、迫力のある写真が撮れる。






画像をクリックするとA3プリントサイズ相当拡大画像が開く
瞳に小さな光が写っている。

Nikon Z7
50mm
絞りF3.2



画像をクリックすると拡大画像が開く

Nikon Z7
20mm
絞りF10



広角、超広角レンズでは、パースペクティブ、歪を理解し、カメラポジション、アングルを適切にしないと不自然な写真になってしまうが、非現実的な面白さをねらう手もある。

右は14-24mm f/2.8G の 14mm超広角で撮影。


画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
広角になると1mmの差は、実際使ってみると大きな違いがあり、少しカメラアングルを変えたり、被写体との距離を変えると画面が大きく変わってしまう。

単に映る範囲が広いと思っていると使いこなせない。主題を同じ大きさにして違いを確認すると、バックとの距離感、パースペクティブ、主題の迫力、立体感等々違いが大きい。望遠レンズの1mmの違いとは大きく異なる。

超広角を使う時は、焦点距離(画角)と撮影ポジションを決めてから構えないと、ファインダーをのぞいて決めようとしても迷ってしまう。

超広角レンズになると、広く写っているだけで迫力が無く、何を撮っているのかわからない写真になってしまうことがある。使い方を間違えると、大きな歪が目立ったりする。

Nikon D810
20mm f/1.8G
絞りF3.2



ボケの大きさは撮像素子が大きなカメラがよいが、APS-Cサイズ(DXフォーマット)のカメラでは下記の工夫をするとよい。

 1.開放F値が小さい(大口径)単焦点レンズを活用する。
   こちらの記事をご覧下さい。
 2.カメラとモデルとの距離に比べ、背景までの距離をとる。
 3.単純な背景を選ぶ。背景を整理する。
 4.広角はボケにくいので、望遠(70mm以上)を使う。
 5.逆に広角を使い、適度に絞り、背景描写する。
 6.撮影後画像処理で、背景をぼかす。詳細はこちら

Nikon D300S
85mm f/1.8D、絞りF2.2


さらに撮像素子が小さなカメラの場合には望遠レンズを使うときれいなポートレート写真が撮れる。

Nikon 1 V1
30-110mm F3.8-5.6
プログラムオートで撮影

▶ ポートレートレンズについてはこちらの記事をご覧ください。

RAW現像、画像処理、デジタルメイク


キャノンの EOS R5、R6 ではDPRAW現像にポートレートリライティングが追加され、人物を撮影したときの光量不足等を補い、仮想光源を当て照射方向や強さ、照射範囲などを補正できる。

右はカメラ右側からライティングしているが、光量が不足してしまった。

Affinity Photo でリライティングの調整をすることにした。
全体を明るくするとバックの雰囲気が無くなるので、顔の左側とヘアを調整した。

まずレベル、ホワイトバランスを調整後、
明るさ/コントラストで明るくし、マスクを作成、反転(⌘i)し、一旦効果を無くし顔の左側、ヘアを白のブラシで塗って部分的に効果を出した。

描画モード:ソフトライトの新規レイヤーを作成し、明るさ、色を微調整した。





夕方撮影した写真だが、バックが暗く落ちすぎている。



Affinity Photo の
グラデーションマップを使って調整後

色と不透明度を微調整した。

プレビュー画像を見ながらできるので調整がやりやすい。

Dodge and Burnはポートレートの画像処理で重要。

ここではベタ塗りレイヤーを使った例を載せる。

肌の色で一番明かるい色と、一番暗い色をスポイトツールで選択し、
各々ベタ塗りレイヤーを作成し、描画モードを明部はスクリーン、
暗部はソフトライトにした。

結果を見ながらそれよりもう少し明るい、暗い色に調整する。

レイヤースタイルのブレンド条件を変えて、明るい部分をより明るく、
暗い部分をより暗くする。






カラー グレーディングについては
▶ こちらの記事をご覧ください。


Frequency separation method(周波数分離方式)は肌を滑らかにする究極の手法。

高周波成分と低周波成分を分けて処理し、高周波成分を残し低周波成分のみにぼかしを入れたりするることで、肌のテキスチャを残しながら肌を滑らかにできる。


ポートレート写真のRAW現像、画像処理、デジタルメイクについては ▶ こちらの記事をご覧ください。

モデルとの契約により写真の不正使用に対し損害賠償請求します。


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