写真及び文章の著作権侵害、無断使用を禁止します。 No reproduction or republication without written permission.
NX Studio は閲覧から、RAW現像、編集を包括的にカバーするニコンのソフトウェアで、撮影時のピクチャーコントロールを後から変更でき、色や明るさ等の変更も画像劣化を最小限に抑えて処理できる。詳細は こちらをご覧ください。

右は元画像
段階露出した-0.67EVの画像の
ピクチャーコントロールをオートからビビッドに変更し、ホワイトバランスを微調整し、トーンカーブで明るさを調整し
16bitTiffデータとして書き出した。
画像処理で明るさを調整して完成させ、
サイズ変更、sRGBに変換してWeb用に書き出した。


背景を暗く、
人物を明るくした。
少しクールに
夕方の雰囲気を
出した。
NX Studio をパソコンにインストールしておくと、カメラからUSBケーブルでパソコンにデータを取り込むことができる。
CFexpressカードリーダーが無くてもよい。詳細は ニコンの活用ガイド をご覧ください。
Capture NX-D は昔のニコンのソフトで、古いカメラの場合使える。
右はニコン Capture NX-D でRAW現像時、ピクチャーコントロールをポートレートにし、明瞭度を下げ、ソフトにした。
RAW現像の秘訣はピクチャーコントロールとホワイトバランス。
思い通りの写真になっていない場合、まずはこの2つの設定を変えてみるのがよい。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
Capture One for Nikon(無料版もある)登場。詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
ワークフロー:



段階露出した-0.67EVの画像の
ピクチャーコントロールをオートからビビッドに変更し、ホワイトバランスを微調整し、トーンカーブで明るさを調整し
16bitTiffデータとして書き出した。
画像処理で明るさを調整して完成させ、
サイズ変更、sRGBに変換してWeb用に書き出した。

Nikon Z8
50mm
絞りF3.3
50mm
絞りF3.3


人物を明るくした。
少しクールに
夕方の雰囲気を
出した。
NX Studio をパソコンにインストールしておくと、カメラからUSBケーブルでパソコンにデータを取り込むことができる。
CFexpressカードリーダーが無くてもよい。詳細は ニコンの活用ガイド をご覧ください。

右はニコン Capture NX-D でRAW現像時、ピクチャーコントロールをポートレートにし、明瞭度を下げ、ソフトにした。
Nikon D810
58mm f/1.4G、絞りF3.2
58mm f/1.4G、絞りF3.2
RAW現像の秘訣はピクチャーコントロールとホワイトバランス。
思い通りの写真になっていない場合、まずはこの2つの設定を変えてみるのがよい。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
Capture One for Nikon(無料版もある)登場。詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
ワークフロー:

RAW現像の方法
RAWデータを適切に現像、編集すれば、高画質の写真データを得ることができる。
JPEGデータは8bit(256階調)でデータ量が小さいが、カメラ内でJPEGに変換する際多くのデータが失われており、後処理耐性が低い。
12bitでは4096階調、14bitでは16384階調となり、少なくとも12bitでデータを記録し、16bitのTIFFでデータ保存するのがよい。
調整のし過ぎは画像を破綻させるので、極端な調整は避けなければならない。
私の場合、RAW現像では素材性を重視し、撮影時のカメラの設定は後処理耐性のあるニュートラルを基本とし、彩度やコントラスト、シャープネスを低くし、RAW現像も後処理耐性を重視し、画像処理の最後に見栄えを良くしている。
NEFデータは非破壊的処理の為、いつでも撮影時の状態に戻せるので、画像がおかしくなった場合には元画像からやり直すのがよい。RAW現像の基本は ▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像で重要なのは、テクニックより先に作画意図を明確にし、それに従った処理を行うことである。

「ヒストグラム」のパレットでRGBの色毎に明るさの分布を見ることができる。
白飛び、黒つぶれや、色飽和等が起きないようチェックしながら処理するのがよい。
過度な処理は画像を荒らし、階調性をくずしてしまうので、適正な処理を行う。
その下の「エディット」には上から順に露出補正、ホワイトバランス、ピクチャーコントロール、トーンの調整パネルがある。
「エディット」の下にあるマークは左から「ノイズリダクション」「カメラとレンズの補正」「LCHエディター」
「傾き補正とアオリ効果」「アンシャープマスク」「レベルとトーンカーブ」「レタッチ」「調整履歴設定」
「撮影時の設定に戻す」になっている。
その下にはトーンカーブがあり、カラー毎に精細な調整が行える。
トーンカーブを極端に調整すると画像が破綻してしまうので、慎重に行う必要がある。

設定が反映されるが、思い通りの結果になっていない場合
これらを変えるだけで、違う感じの写真になる。
黄昏の町家の室内からもれる灯りと、空からの青い光の対比が面白かったので撮影した。
右は撮影時の設定
ピクチャーコントロール:オート
ホワイトバランス:自然光オート
室内からの暖かい光を強調できたが
赤みが強いので調整することにした。

(雰囲気を少し残す設定)にしたが迫力に欠ける。


撮影時の設定に戻し、
トーンカーブで赤を弱め
青を強くした。
![]() 画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く |

LCHエディターで調整した。
LCHはLightness(明度)、
Chroma(彩度)、Hue(色相)
の略で
明るさや色を詳細に調整できる。
![]() 画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く |
RAW現像時、
ピクチャーコントロールを
モノクロームに変更
フィルター効果でRedを選択して
部屋からの光を明るくし、
調色をセピアにした。
メリハリを付ける為トーンカーブ
を調整した。
画像処理で空からの光の部分の
セピア色の彩度を落とした。

Nikon D800E
28mm f/1.8G、絞りF1.8
28mm f/1.8G、絞りF1.8
ピクチャーコントロールをスタンダードから風景に変更すると、コントラストが強く、青が強すぎたので、元のスタンダードのままにした。
LCHエディターで赤を少し強くした。
![]() 画像をクリックすると部分拡大画像が開く |
ポートレート写真のRAW現像方法


NX Studio でホワイトバランスを調整し、少し明るくした。16bit Tiffデータを出力した。
画像処理で傾きを調整、トリミングし、明るさ調整、彩度を調整し完成させた。sRGBに変え、サイズを小さくしてJPEGデータを出力した。

白飛びしてしまうと、その部分にはデータが無く、後処理できないので少し暗めに撮影している。
又、逆光で顔が暗くなっている。
女性ポートレート写真にふさわしい柔らかな雰囲気にすることにした。
Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF1.4開放
105mm f/1.4E、絞りF1.4開放
右のタブの「エディット」の順番に処理することにする。
一番上の「撮影の設定」の下「露出補正」をクリックすると露出補正することができる。約0.7EV明るくした。
その下の「ホワイトバランス」で色調整ができる、ポートレート写真では色温度を少し下げる方が良い場合が多いが、今回はそのままとした。
![]() ![]() |


その下のピクチャーコントロール
はポートレートに変更した。
これだけで柔らかい雰囲気になり、ポートレート写真に適する。
さらに、輪郭強調、明瞭度、コントラスト、色の濃さ、色合いを調整し、柔らかい雰囲気にした。
その下「トーン」では、全体を見ながら少し明るくし、コントラスト、色の濃さを下げ微調整した。
「アンシャープマスク」処理は通常行わないが、今回明瞭度やコントラストを下げているので、わずかにシャープにした。
肌に影響しないようしきい値を上げている。シャープネスの処理については ▶ こちらの記事をご覧ください。
「LCHエディター」は秀逸な機能で、明度、カラー明度、彩度、色相の調整ができる。
「カラー明度」で肌の色に相当するオレンジ色近辺を明るくし、黄色の「色相」をわずかに赤色にふった。
尚、「ノイズリダクション」は今回必要が無いので行なっていないが、必要に応じ最小限の処理を行うとよい。
「トーン(ディテール)」にはハイライト、シャドー、D-ライティングがあり、人が暗くなった時の逆光補正等ができる。
ここからは Photoshop を使って部分的なc合成をして完成させた。上の3つの画像を重ね、レイヤーマスクで部分的に採用し、レイヤーの透明度を調整して違和感が無いようにした。
コントロールポイントを使った部分的な画像処理については下記。

詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。
肌の色の調整は ▶ こちらの記事をご覧ください。

トーン(ディテール)のシャドーのスライダーを右に動かし、シャドーを明るくした。

![]() 画像をクリックすると部分拡大画像が開く |
ピクチャーコントロール:ポートレート

最新のソフト NX-D で、ピクチャーコントロールをポートレートにしてRAW現像をやり直した。
ランプの光が顔に当たる難しい撮影条件で、露出補正+0,7EV、ホワイトバランスの色温度を少し青寄りにした。
Nikon D2x、85mm f/1.8D、絞りF1.8
2006年12月撮影
2006年12月撮影
風景写真のRAW現像方法

Nikon D850 のダイナミックレンジが広いのでうまくいく。

アクティブDライティングをより強め1にした。
![]() 画像をクリックすると拡大画像が開く |
部分的に色相、再度、明度を調整し仕上げた。
この詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

右はオリジナルの画像だが、桜の色が濁って見える。

ピンクが少しのっぺらぼうになったので、明瞭度、コントラスト、色の濃さ、彩度を上げた。
画像をクリックするとA3プリントサイズ相当の拡大画像が開く。
![]() Nikon D3、14-24mm f/2.8G、14mm、絞りF5.6、2008/1 |

古いRAW(NEF)データを最新の NX-D ソフトでRAW現像し直すことができる。
上はオリジナルデータで、露出補正を+0.3EV、ホワイトバランスを晴天、ピクチャーコントロールを風景にしてRAW現像をやり直した。
トーンカーブで全体に明るくし、右の写真のようにきれいに現像できた。

NX-D で、ホワイトバランスを晴天、
ピクチャーコントロールを風景にして現像しなおした。
Nikon D2x
12-24mm F4、絞りF5.6
2005年4月撮影
12-24mm F4、絞りF5.6
2005年4月撮影

Nikon D3x
35mm f/2D、絞りF5.6
2009年11月撮影
35mm f/2D、絞りF5.6
2009年11月撮影


明暗さが大きな条件だったので、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理を行うことにした。
Nik Collection の HDR Effect Pro 2 でTIFFファイルを開き、
HDR処理した。コントロールポイントを使って部分的な処理もしている。
夕景、夜景の現像方法

右はホワイトバランス オートで撮影し、カメラ内現像したもの。

倉庫の部分は赤みを出す為、80%の透過度で元のホワイトバランス オートの画像にした。
暗部を持ち上げ、全体の彩度を調整し仕上げた。
ネイチャー写真のRAW現像方法

ピクチャーコントロールの設定は撮影時スタンダードにしていた。
ピクチャーコントロールをビビッドで現像した。ベルビア調になった。少し色飽和がおきているが、全体を見て許容できる範囲なのでそのままにした。
これだけでほとんど良いが、最短撮影距離で撮影していて、ピントが浅いので、明瞭度を+2、アンシャープ処理の適用量を10にした。

右の画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の画像が開く。
Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF2.8
105mm f/1.4E、絞りF2.8

モノクロ写真のRAW現像方法

ピクチャーコントロールを
グラファイトにした。
グラファイトやカーボンは
モノクロームに対し
コントラストが高くなる。
適用度等の詳細設定もできる。

Nikon Z50
50-250mm
200mm
絞りF5.6
元画像は上
50-250mm
200mm
絞りF5.6
元画像は上
![]() 画像をクリックすると拡大画像が開く |
Nikon Z7
20mm f/1.8G、絞りF4.5
カーボン
20mm f/1.8G、絞りF4.5
カーボン
下の左はセピア
右はグラファイト
レッドのフィルター効果を与えた


![]() 画像をクリックすると部分拡大画像が開く |

RAW現像時モノクロにするのがよい。
モノクロ写真は撮影時ピクチャーコントロールをモノクロームにすればできるが、カラーで撮影していても、RAW現像時モノクロにすることができる。
右はイエローフィルター効果を加え、セピア色の着色をした。
Nikon D850
24mm f/1.8G
絞りF8
24mm f/1.8G
絞りF8


Nikon D7200
16-80mm f/2.8-4E
16-80mm f/2.8-4E
モノクロ写真作成の詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。
コントロールポイントによる部分的な処理

画面上の「レタッチブラシ」の右下をクリックし
「カラーコントロールポイント」を選択し、画面の上をクリックするとそこを中心として調整ができる。
調整範囲も変えることができる。

範囲
Hue:色相
Saturation::彩度
Brightness:明るさ
Contrast:コントラスト
Red、Green、Blue
White Balance

![]() 画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く |

![]() 画像をクリックすると拡大画像が開く |


![]() 画像をクリックすると部分拡大画像が開く |
明暗差が大きい厳しい条件
RAW現像時、
ハイライトとシャドーを調整し、
さらにカラーコントロールポイントで空を青く、石畳の道を暗く調整した。
Nikon Z7
20mm f/1.8G、絞りF4.5
ピクチャーコントロール:
ニュートラル
20mm f/1.8G、絞りF4.5
ピクチャーコントロール:
ニュートラル
環境設定
RAW現像はパソコンのメモリを多く使うので、特に高画素画像を扱うにはメモリを増設するのが望ましい。又、メモリを多く使う他のソフト(Photoshop等)は使わず、RAW現像が終了してから起動する方がよい。
「環境設定」の「最大キャッシュ容量」はなるべく大きく4GB以上(搭載メモリの80%以下)にし、又、パソコンの作業エリアは多い方がよく、ハードディスク(SSD)の空き容量が全容量のおよそ10%以下になるとパソコンが不安定になる。
パソコンが不安定になったり、ハングアップする場合には、パソコンを再起動させてメモリや作業エリアをクリアする。
「カラーマネージメント」については ▶ こちらの記事をご覧ください。
「環境設定」の「RAW現像」で現像時の色空間を「撮影時」か「sRGB」又は「AdobeRGB」に変更できる。
ワークフロー
撮影したRAW(NEF)データは、パソコンの年毎のフォルダに日付順に保存し、すぐに撮影時のデータをバックアップする。
撮影データをチェックし、1次、2次選別を行う。私の場合、スターマーク3つと5つにしている。
最終選別したデータをRAW現像し16bit TIFFに変換し、必要に応じ、Photoshop等でTIFFデータを画像処理し、テーマ別フォルダ内に保存し、上記と別の媒体にバックアップする。
最終出力(プリント用/Web用)に合わせたサイズに解像度を変更し、必要最低限のシャープネス処理を行い、プリント用/Web用フォルダに保存し出力する。
パソコンのデータは又別の媒体に常時バックアップしている。
RAW現像から画像処理、プリント/Web出力までのフローにおいて、カラーマネージメントされていることが前提となる。
▶ カラーマネージメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。
画像処理

Affinity Photo を使っており
高機能で安価で使いやすく
おすすめする。
詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。
(質問の回答)色空間の変更
NX-D で現像した写真の色空間は、カメラで設定した色空間(初期値はsRGB)になる。
AdobeRGBで撮影した画像をsRGBで現像するには、上記のように環境設定で色空間をsRGBにする必要がある。
私の場合は、カメラからディスプレイ、プリンターまでAdobeRGBで カラーマネージメント* しており、Web用に出力する時は、最終段階に Photoshop でsRGB変換する。
印刷用データはAdobeRGBで出力するが、印刷所や中間業者が色空間を配慮しない可能性がある場合にはsRGBで出力する。
カラーマネージメントについては ▶ こちらの記事をご覧ください。
要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
写真Gallery
ディスプレイを確認下さい。色調整については こちらをご覧下さい。
🔼 上に戻る 🔼 DPHOTO.jp トップへ戻る
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
FEATURE
Nikon Z8![]() Nikon Zf Zfc Nikon Z7 |
ライカの魅力, M10M![]() SL2-S, CL |
Fuji GFX50S II![]() X-Pro3 X-E4 Fuji X-T5 X-H2 |
紅葉の写真![]() |
レンズの使い方![]() |
レベルアップ を目指そう ![]() |
写真Gallery

ディスプレイを確認下さい。色調整については こちらをご覧下さい。
🔼 上に戻る 🔼 DPHOTO.jp トップへ戻る
