Affinity Photo をおすすめする。Affinity Photo の魅力は低価格だけではない。自分の思い描く写真が簡単にできる操作性にもある。
Photoshop系の操作に慣れていると最初は難しいと思うかもしれないが、すぐに慣れ、よく考えられた操作性であることがわかる。
Affinity Photo 2
初心者の方はまずは自動処理を試してみてください。 詳細は下記ヘルプをご覧ください。 | Adobe Photoshop 並の機能があり ベテラン、プロは、多彩な調整が視覚的に、効率よく処理できる。 |
撮影のねらいを明確にし自分らしさを出すことが重要。芸術的感性、色のセンスが良い写真にするポイント
AIが処理してくれるソフトもあるが、自分の意志で創作することが重要と思う。
画像を開く
複数の画面を表示している |
画像フォルダの中から画像を選択する。
又は画像フォルダを先に開いておき
画像を選び、右クリックし
Affinity Photo を選ぶ。
Adobe Bridge や Nikon ViewNX-i 等閲覧ソフトから画像を開くこともできる。
(対応しているソフトに限る)
新しいファイルを作成する場合は
ファイルメニューから新規を選択し作成する大きさをクリックすると、その大きさの新規ファイルができる。
RAW現像、画像処理
Affinity Photo はRAW現像から画像処理まで一貫して処理できる。
RAWで保存された画像を開けると
ステップ1:RAW現像処理の画面になる。
JPEG画像を読み込むと
ステップ2:画像処理の画面が開き
ステップ1を省いてもかまわないが、
RAW現像からより高精度な処理を行うこともできる。
ステップ1:RAW現像
RAW現像では、明るさ・色の基本的な調整、トリミングやレンズ補正、ノイズ除去等ができる。
RAW現像時は極端な調整はせず、後処理耐性のある画像に留める方がよい。
データの一部でも失わず使えば高画質な画像が得られる。
現像ボタンを押すと画像処理のステップに移る。
ステップ2:画像処理
ステップ2から1に戻ることもできシームレスなのがよい。
ワークフローの詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。
以下に示すような色々な処理ができる。
こんな失敗作と思う写真でも RAWで撮っておくと甦る。 |
データが無いように見えるところにもデータがある。そのデータを活かして印象的な写真にできる。
夕方の
代官山で
撮影
RAW現像時窓からの明かりに合わせたホワイトバランスで現像した画像と、外に合わせたホワイトバランスで現像した画像を重ね、マスクレイヤーで適用する範囲を調整した。
新規レイヤーを作成し描画モードをソフトライトにし、白のブラシで人物を塗って少し明るく微調整した。
プリセット
Affinity Photo では初心者が使い易いよう配慮されているが、ベテランでも使い易い。
プリセットだけでも、けっこう良い写真にすることができる。
Photoshop を使ったことがある人は同レベルまで数日で使いこなせる。(自分の経験から)
トーンマッピングペルソナをクリックし、ドラマティックを選び、右側のトーンマップで効果を強くした。
調整タブでもわかりやすいサンプル画像がある。
右はホワイトバランスで、夕方の雰囲気を出す為暖色を選んだ。
サンプル画像を選んだ後微調整もでき、プレビューに調整結果が反映されるのでやりやすい。
Affinity Photo の良いところは
直感的な調整がやりやすい。
初心者からベテラン、プロにまで勧められる。
調整タブに
LUT (Look Up Table) があり、
簡単にカラーグレーディングができる。
Affinity Photo のforumでは多くの
LUTが提供されているので、
ダウンロードして利用することもできる。参考
画像処理の基本
画像処理の基本は、調整パネルの上から3つ
- レベルで明るさを調整する。極端に調整するとデータが欠落してしまうので、ヒストグラムを見て調整する。
最初は控えめにし、最終調整で調整し直せばよい。場合によりカーブで追加調整する。
明るさ / コントラストを使ってもよいが、微調整に留める。 - ホワイトバランスで色を調整する。
- HSLで全体の色相、彩度、明るさを調整する。必要に応じ色毎の調整をする。
- 必要に応じ他の調整を行う。(詳細下記)
- 全体を見ながら再調整する。調整は何度でもやり直しができる。レイヤーの不透明度を調整して効果を弱めることができる。
- 必要に応じマスクレイヤーを作成し、部分的な調整をする。(詳細下記)
- 最後に自然な彩度を少し上げることが多い。必要最低限部分的にシャープネスをかけることもある。
夕陽を逆光で撮影したので、画面が暗くなっている。
又、夕焼けの印象が無い。
24-70mm f/2.8
ニュートラル
16bit TIFF、AdobeRGB
こんなねむい画像の方が後処理耐性が高く、画像処理で破綻しにくい。
最初から見栄えが良い写真は画像処理で破綻しやすい。
レベルを調整して明るくし、
明るさ / コントラストで少しコントラストを下げた。
明るさ / コントラストは微調整程度に使う方がよい。
ホワイトバランスはオートで撮影すると記憶と違う感じになることがある。
ホワイトバランスを調整することで雰囲気をがらっと変えられる。
夕陽の感じが出るようホワイトバランスを調整した。
複数の画面を表示している |
レッドからイエローにかけ彩度を上げ、少し明るくした。
海と空の色を調整する為ブルーを調整した。
印象に近い写真になり、見栄えがするようになった。
彩度を上げて見栄えをよくすることは簡単にできる。
しかし、過度に調整すると現実とかけ離れた感じになるので注意すること。
むしろ彩度を下げ、明るさや色の組み合わせで見栄えをよくするようにすると、渋さで魅せる印象的な写真になる。
レベルにより明るさを調整できるだけでなく、
RGB3色のレベルを調整することで色の調整もできる。
さらにHSLカラーホイールで夕日の部分と海のブルーの部分を選択し、彩度を上げた。
夕日の雰囲気が出た。
HSLの調整
Affinity Photo では
HSL*: Hue, Saturation, Lightness
(色相、彩度、輝度成分の色空間)
の調整がカラーホイールでできるので、直感的に操作ができ使いやすい。
極端な調整をしてみた。
目、ヘアの色の変更は
下を参照ください。
クリスマスの函館の美しさをパステルカラー調で表現した。
レベル、ホワイトバランスを調整した後、
HSLカラーホイールでブルーを明るくし、彩度を上げ
イエローの色を調整した。
さらに光彩拡散フィルターを適用した。
インペインティングブラシツールの活用
不要なものを消す
インペインティングブラシツールを使うと、部分的にものを消すことができる。
自転車を消してみた。
右下部はコピーブラシツールも併用した。
何も無いところを補完する
後でここを散歩したら、手前の橋は右上がりになっていて、奥の橋が水平ということがわかった。
切り抜きツールをクリックし、右上の傾き補正をクリックし、奥の橋に合わせて線を引くと画像の傾きが補正される。
透明部分を無くすよう切り抜きしてもよいが、画角が変わったり、カットされるのがいやなこともある。
選択メニューから透明部分を選択し、選択部分を少し拡大する。
編集メニューからインペインティングを選択すると、透明部分が補完される。インペインティングブラシツールを使ってもよい。
編集から塗りつぶしを選び、インペインティングを選択して適用を押してもよい。
おかしい部分はインペインティングブラシツールやコピーブラシツールで補正した。
肌を滑らかにする
魔法のブラシ
人の肌を簡単にレタッチできる
傷、シミ、小さなホクロ等を
インペインティングブラシでなぞると、その部分が滑らかになる。
インペインティングブラシは良く使うので、左のツールバーに追加しておくとよい。
(詳細下記)
うまくいかない部分は修復ブラシやコピーブラシを併用するとよい。
ブラシの使い方は下記ヘルプをご覧ください。
究極のレタッチと言われるFrequency Separationと違わない
レタッチができる。
ポートレートのレタッチ
Frequency Separation は究極の肌のレタッチ
Affinity Photo には Frequency Separation のフィルターがあり、簡単に肌の調整ができる。
肌のテクスチャーを残し、ツルツル肌にすることなく、滑らかな肌にすることができる。
私はFrequency Separationを駆使し、高周波、低周波の調整により、ソフトにシャープに色々な調整に使う。
複数の画面を表示している
肌の色調整はHSLカラーホイールで直感的にできる。
赤をクリックし、選択ボタンを押し
肌をクリックすると肌の色が選択される。
選択範囲は調整でき、赤からオレンジにかけ彩度を少し上げ、明るくした。
色選択ツールで肌を選択しブルーのレンズフィルターをわずかにかけた。肌に透明感が出る。
ソフトライトのレイヤーで、チークカラーのブラシで頬を塗った。
ポートレートレタッチの詳細は
記事を分割しました
風景写真、ネイチャー写真の画像処理
オートで撮影すると夕方の雰囲気が出ないことがある。
Affinity Photo のRAW現像しなおし
レベル、ホワイトバランス等を調整した。
画像処理でレベル、ホワイトバランスを再度調整した後、HSLカラーホイールで柿の赤から黄色の彩度を上げた。
白黒にしてレイヤーの不透明度を下げ、淡い雰囲気にした。
照明フィルターで夕日を強調した。
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当拡大画像が開く
各レイヤーの不透明度を調整して完成させた。
風景写真の画像処理については
▶ こちらの記事をご覧ください。
桜の写真は桜が映えるようにしないといけないが、彩度を上げすぎて不自然になってもよくない。
全体的に沈んだ感じなので
レベルで明るさを調整し、ホワイトバランスで、少しレッドを強くした。
HSLでレッドの彩度を上げ、少し明るくした。イエローの彩度を少し上げた。
階調性が保たれる程度に派手に仕上げた。
撮影時にわざとピンボケの写真を撮っておいた。
右の画像の上にその画像を重ね、マスクレイヤーで
ピント面周辺を除外し、レイヤーの不透明度を調整した。
レベルで少し明るく、コントラストを低くし
ホワイトバランスを調整後、カラーバランスで
暗部をグリーン系に、明部をレッド系にふった。
ソフトなメルヘンチックな感じになった。
ソフトフォーカスについては
▶ こちらの記事をご覧ください。
カラーグレーディング
カラーグレーディングとは
まずはこの映画を見てください。
各場面の印象を強くする為の色使いがされている。
ここでは色々な調整方法を延べているが、私の場合ほとんどトーンカーブで調整できる。
カーブで暗部、明部を青緑系にふり、コントラストを高めた。
HSLホイールで肌の色を調整した。
夜の街の雰囲気を出す為、明暗別色調整で
ティール&オレンジ色を強調した。
簡単にカラーグレーディングできる。
カラーグレーディングについては ▶ こちらの記事をご覧ください。
グラデーションの活用
夕方撮影した写真だが、バックが暗く落ちすぎている。
グラデーションマップを使って調整することにした。
暗部に黄色を足し、中間は肌色、
明部は青を足した。
とんでもない色になったと思われるだろうが、描画モードをソフトライトにし、レイヤーの不透明度を下げ良い感じにした。
色と不透明度を微調整した。
プレビュー画像を見ながらできるので調整がやりやすい。
集合写真で窓からの光により明るさに差がつき、左が暗くなってしまった。
明るさ/コントラスト調整で明るくし、マスクレイヤーを作成し、左から段々明るくなるようグラデーテョンツールブラシで塗った。
グラデーションツールを使うと徐々に変化させることができる。
調整レイヤーで明るさを暗くし、マスクレイヤーを作成した。
マスクレイヤーを選択し、左のグラデーションツールをクリックし、タイプを楕円形にし、中心の花から周辺にドラッグした。
花が暗くなるので、⌘i をクリックし反転させ、周囲を暗くした。
Luminosity Mask
Luminosity maskは風景写真でよく使われている。
Luminosity(明るさ)をいくつかの段階に分け、各々に適した画像処理を行う。
右は花が影になって沖縄らしさが出ていない。
選択 / 階調範囲で3段階の明るさの範囲、ハイライト、中間調部、シャドーを選択でき、調整レイヤーで各々に適した処理を行う。
最後に全体を見ながらカーブで明るさ、色を調整した。
道の部分を選択し、少し暗くコントラストを上げた。
ここでは効果がわかるよう少し極端に調整している。
ベタ塗り
モスクワで下校の子に写真を撮らせてもらった。
夕日の逆光でゴーストが出ているが、逆光の雰囲気を出す為フレアを追加した。
新しいレイヤーを作成し、描画モードを加算にし
黄色を上部に塗った。
ブレンド範囲で暗い部分だけに適用し
余分な部分はマスクレイヤーで除外した。
HSLカラーホイールでグリーン系の色を選択し微調整した。
複数の画面を表示している
チェコの小さな村の雰囲気を出すよう調整した。
新しいレイヤーを作り濃緑色を塗り、明るい部分に適用した。
描画モードをオーバーレイにし不透明度を少し下げた。
順光で撮影すると空は青くなる。
逆光で撮影すると空は白くなってしまう。
順光の空の部分をコピーし、逆光の空の部分にペーストし、足りない部分はブラシで空の色を塗り、ブレンド範囲で明るい部分だけに適用し、レイヤーの透明度を少し下げた。(描画を比較暗にしてもよい)
照明フィルターで逆光の雰囲気を出した。最終的に照明フィルター適用のレイヤーの透明度を少し下げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
HDR合成
右側暗く明暗差が大きかったので
撮影時露出ブラケットで+-1EVで撮影した。
1枚の写真をシャドー・ハイライトで調整すると暗部にノイズがのったり、トーンがフラットになることもあり、HDR処理する方がよい。
オートでHDR処理することもできるが、私は手動でHDR合成する。
+-0EVの画像を主題の桜に合わせて少し明るくし、左側は-1EVの画像を適用した。
さらに道に合わせたRAW現像も行い、道の部分に適用した。
Affinity Photo によるとこれは露出の合成であり、HDR合成と混同してはいけませんとのことです。
ということで、Affinity Photo の
HDR合成を用いた作例を紹介する。
露出差が大きい条件だったので、
撮影時段階露出し、
-1EVと+1EVで撮影した画像を
RAW現像後HDR合成した。
ファイルメニューから
新規HDRに結合を選び、
2つのファイルを追加した。
ドラマティックを選び、コントラストをさらに高めた。
Nik Collection の Silver Efex Pro 2 より画像劣化が少ない。
フィルター
多くのフィルターがあるので、代表的なものを紹介する。詳しくは下のヘルプをご覧ください。
ソフトフィルター
ぼかしのかけ方
レベル、ホワイトバランスの調整後、
元画像を複製し、フィルターのガウスぼかしをかけた。極端にかけてもよい。
フィルターのノイズ付加で適度にノイズを加える。
マスクを作成し、反転させ(⌘i)一旦ぼかしの効果を無くす。
頬に荒れがあるので、白のブラシで画面を塗り、ぼかしの効果を少しづつ出す。
目の下のクマも少し目立たないようぼかしの効果を出した。
最後に微調整のレイヤーを作成、描画モードをソフトライトにして微調整する。
画像をクリックすると部分拡大画像が開く
フィルターの照明で窓からの光を強調し、さらに光彩拡散フィルターを適用した。
ぎりぎりまでに明るく調整して完成させた。
幻想的なイメージにする為、カラーバランスを調整した後、ソフトフィルターの光彩拡散を選び白をにじませた。
RAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。
レンズの良さも相まって、美しいボケになった。
ソフト表現の作例は こちらの記事をご覧下さい。
シャープにする
複数の画面を表示している
フィルターメニューには簡単に画像をシャープにするフィルターがある。
約15年前の画像で、大口径レンズを開放で撮影したのでソフトになっていて、それも味としてよいが、明瞭度を上げてシャープにした。
Nikon D2X、50mm f/1.4
マスクレイヤーを作成し、⌘i で一旦明瞭度の効果を無くし、白のブラシで顔を塗ってその部分のみシャープにした。
反対に明瞭度を下げるとソフトフォーカスになる。
私は画像をシャープにすることはしないが、
必要な場合は周波数分離を使う。詳細上記
照明フィルター
ステンドグラスからの光を活かして照明フィルターを使って調整した。
レイヤーの不透明度を調整し効果を弱め、顔の部分はマスクレイヤーで効果をなくした。
夕日に輝くすすきを表現したかったが、迫力がない。
HSLカラーホイールで色調を調整した後
照明フィルターで夕日を強調した。
マスクレイヤーで上部の効果を弱め、レイヤーの不透明度を調整して完成させた。
かすみ除去
かすみの除去はフィルターメニューからかすみの除去を選ぶだけでできる。
ある程度かすみの雰囲気を残した。
ベトナムのサパの棚田
かすみ除去で写真が蘇った。
遠くの山が霞ではっきりしない。
かすみフィルター処理した。
レベル、ホワイトバランスを調整した後
かすみ除去フィルターで遠景を明瞭にした。
ノイズ除去
ほとんど真っ暗な中で撮影し、アンダーになってあきらめていた写真を Affinity Photo でRAW現像してみた。
極端な調整後ノイズ除去をかけたがノイズは残っている。
又、一部色が破綻している。
Capture One でRAW現像した場合は
▶ こちらの記事をご覧ください。
ノイズはあまり気にしないし、最近のカメラは高感度特性が良いので、ノイズ除去を使うことは無い。
マニュアル露出でアンダーに撮ろうとして、アンダーになりすぎた。
ノイズのテストの為、
RAW現像時+3EV露出補正し
ノイズ低減処理した。
ノイズ低減は画像処理段階でもできる。
RAW現像時何もせず
画像処理で+3EV露出補正した画像をノイズ低減処理した。
(注)低画質JPEGをアップしているのでノイズがのっている。
実際は1EV程度の補正に留め
彩度を落として銀残し風にした。
ノイズ低減するとシャープネスや
精細さが落ちるので、肌以外は
マスクレイヤーで除外した。
ゆがみ
インドで道を歩いていたら、いきなり牛が目の前に現れ、3枚の写真をパノラマ合成した。
Affinity Photo には強力なゆがみ
ツールがあり、下部をゆがみで作った。
道路はコピーブラシツールで埋めた。
新規ライブフィルターレイヤーの
ゆがみにピンチ / パンチがあり、
部分的に拡大縮小、変形できる。
目の周りを大きくした。
部分的なゆがみはメッシュのワープツールで修正できる。
超広角レンズで撮影するとパースペクティブが強く出る。
建物などのパースペクティブはパースペクティブツール
(メッシュのワープツールの右下をクリック)で修正できる。
修正前にレイヤーを複製しておく
多くの機能があり、
このようなこともできる。
色調
右はJPEG画像
Nikon Z50
16-50mm
絞りF5.6
昔使ったKodachrome調に現像してみた。
レンズ補正はしていない。
銀残し(ブリーチバイパス)
銀残し ブリーチバイパスは独特の雰囲気があり好きだが、意外と簡単にできる。
レベルでコントラストを上げ、少し暗くし、HSLで彩度を下げた。
銀残し(ブリーチバイパス)
については
▶ こちらの記事をご覧ください。
モノクロ
モノクロ写真は奥深い。
モノクロ写真の基礎については
▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像時モノクロに変換した。
カラー画像を画像処理でモノクロにすることもできる。
調整レイヤーで白黒を選択し、色の明暗を調整した後、カーブで明るさ、コントラストを調整した。
コントラストを上げ、HSLホイールで彩度を下げ
銀残し(ブリーチバイパス)風にした。
モノクロに近い。
レベルを
調整後
白黒にし
レンズ
フィルターで
セピア色にした。
パートカラーは部分的に、あるいは特定の色だけカラーを残すやり方。
コートの美しさを出す為、パートカラーにした。
Nik Collection、フィルムシミュレーション
Affinity Photo 1.8 で Nik Collection 2.5 がサポートされた。
フィルターメニューからプラグイン / Nik Collection の7つのアプリの中から選んで使う。
Color Efex Pro 4 を使い、渋い感じに調整した。
下は鮮やかな調子にした。
Nik Collection の Analog Efex Pro 2 は昔のフィルムをシミュレートでき、多くのサンプルがある。
夜の街の雰囲気を出すのを選択し、レイヤーの不透明度を調整して適度なイメージにした。
オールドレンズで撮影したかのようにフレアを入れたくて、フードを外し、太陽をまともに画面に入れて撮影したが、思うようにいかなかった。
Nik Collection の Analog Efex Pro 2 を使い、昔の雰囲気を出した。
右端からグラデーテョンツールで、又人物も効果を無くした。
Nik Collection の Color Efex Pro 4 ではポートレート作品に適するプリセットが多くある。
右はクラシックソフトとパステルのプリセットを適用した。
Nik Collection のレイヤーの不透明度を適度に調整した。
Nik Collection の HDR Efex Pro 2 でHDR処理した。
Affinity Photo にも強力な HDR結合 がある。
上の作例参照
極端な調整をすると画像劣化するので注意すること。
Silver Efex Pro 2 でモノクロ写真にすることができ、多くのプリセットの中から好みのものを選択すればよい。
Nik Collection の詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
選択
選択ブラシツールでバックを選択した。
オーバーに選択した部分は除外をクリックして塗る。
調整をクリックし、エッジ部を塗ると髪の毛のエッジが調整される。
選択範囲の調整をした後
適用を押すとバックが選択される。
マクロ
よく行う操作はマクロに記録しておくと、同じ操作がワンクリックで行える。
表示メニュー/スタジオ/マクロを選択するとマクロパネルが開き、記録の開始を押して、操作し、終了を押すとその操作が記録される。
名前を付けて保存しておくと、そのマクロをいつでも実行できる。
思い通りにならない場合は、操作を調整できる。右はカーブを調整しなおした。
又レイヤーの不透明度の調整をしたり、追加で処理をするか、他のマクロを試してみてもよい。
表示メニューのライブラリを選択すると、既存のマクロが表示され、すぐ利用できる。
マクロのインポートをクリックすると有料や無料のマクロをインポートできる。
データの保存、出力
ファイルメニューの保存で編集した画像を保存できる。
ファイルメニューの書き出しで、
JPEGやTIFFのデータを出力でき、
画像サイズ等を変更できる。
ワークフローは
▶ こちらの記事をご覧ください。
ヘルプ
初心者の方は
まずは上のツールバーにある
自動レベルや自動カラーを試してみてください。
画像を切り抜いたり傾きを修正する場合は、切り抜きツールを使ってください。
右側の調整パネルの
明るさ / コントラストや、
ホワイトバランス、自然な彩度で
調整してみてください。
(注)ここではパソコンでの説明になっています。
Affinity Photo には多くの機能があり、ツールも多いので、まずは Affinity Photo のヘルプ を見てみよう。
ブラシの使い方
ブラシには基本以外に水彩等多くの種類が用意されている。
ブラシの大きさを適度にし、
流量はなるべく少なくして何度でも塗るときれいにできる。
硬さは私は20%位に柔らかくするが、目的によっては100%にしてボケを無くす。
ある濃度以上にしたくない時には不透明度を調整する。
コピーブラシや修復ブラシは、
optionキーを押しながら元になる場所をクリックした後
目的の場所をクリックすると、
その部分を元の場所に変えることができる。
レイヤー
1. 最初に背景を複製する。
背景のレイヤーを右クリックし、複製をクリックする。
2. マスクレイヤー
レイヤーを選択し、右クリックでマスクを選択する。
マスクをクリックし、画像を黒のブラシで塗ると
その部分のレイヤー効果を無くすことができる。
⌘i で全面の効果を一旦無くし画像を白のブラシで塗ると、その部分のレイヤーの効果が表れる。
マスクレイヤーの調整は右クリックするとできる。
3. 修正は新しいレイヤーで
レイヤーを右クリック
(又は下の新規ピクセルレイヤーをクリック)
し新規ピクセルレイヤーを作成する。
現在のレイヤーとその下に設定する。
4. 描画モード
描画モードで下のレイヤーとの調整方法を変えることができる。
代表的な描画モード:
乗算(色が濃くなる)
スクリーン(明るくなる)
ソフトライト(微調整の方法は上記)
5. 再調整
調整は何度でもやり直しができる。レイヤーパネルの上の不透明度を下げると、そのレイヤーの効果を少なくすることができる。
6. ブレンド範囲
曇り空で撮影した為白い部分が多く画面に締まりがない。
又鳥が目立たない。
海と空の部分にブルー系の色を足すことにした。
ブレンド範囲でそのレイヤーの効果を限定することができる。
ブルー系の塗りつぶしレイヤーを作成し、描画モードをオーバーレイにした。
複数の画面を表示しています
ブレンド範囲で下の基になるレイヤーの明部と暗部を除いた。
マスクレイヤーを作成し、余分な部分は削除した。
HSLカラーホイールでブルー系の彩度を上げ、少し暗くした。
沈みかけている車はソース
レイヤーの範囲を操作した。
影の部分が消されている。
一部マスクレイヤーで調整した。
7. レイヤーに名前。レイヤーグレープ
レイヤーが多くなる場合、レイヤーに名前を付けておくと後で確認しやすい。
又いくつかのレイヤーをまとめてレイヤーグループ*にするとよりわかりやすく、レイヤーグループの不透明度を調整することもできる。
*) 複数のレイヤーを選択し、右クリックでグループ化を選ぶ。又はレイヤーパネル下のレイヤーのグループ化をクリックする。
カスタマイズ
左側のツールはよく使うツールを追加したり、使わないツールを削除したりカスタマイズすることができる。
おすすめはインペインティングブラシツール(詳細上記)で、追加すると使いやすくなる。
上のツールバーもカスタマイズできる。
環境設定
- カラー
私はプリント前提なのでカラープロファイルは AdobeRGB にし、
出力目的によりカラープロファイルを sRGB に変更する。ワークフローは ▶ こちらの記事をご覧ください。 - パフォーマンス
使用メモリが大きい方が処理速度が早いが、パソコンのメモリが少ない場合、他のソフトを終了しておく必要がある。
どれ位のメモリを使っているかはアクティブモニター(Windowsではタスクマネージャー)で調べる。 - ツール
私はトラックパッド(マジックパッド)を使っているが、
マウスホイールを使う人はズームにマウスホイールを使うよう設定できる。 - キーボードショートカット
標準は こちらを参照
ここではマッキントッシュのショートカットで表記している。
Frequency Separation は究極の肌のレタッチ
Affinity Photo には Frequency Separation のフィルターがあり、簡単に肌の調整ができる。
肌のテクスチャーを残し、ツルツル肌にすることなく、滑らかな肌にすることができる。
私はFrequency Separationを駆使し、高周波、低周波の調整により、ソフトにシャープに色々な調整に使う。
複数の画面を表示している |
赤をクリックし、選択ボタンを押し
肌をクリックすると肌の色が選択される。
選択範囲は調整でき、赤からオレンジにかけ彩度を少し上げ、明るくした。
色選択ツールで肌を選択しブルーのレンズフィルターをわずかにかけた。肌に透明感が出る。
ソフトライトのレイヤーで、チークカラーのブラシで頬を塗った。
ポートレートレタッチの詳細は
記事を分割しました
風景写真、ネイチャー写真の画像処理
オートで撮影すると夕方の雰囲気が出ないことがある。
Affinity Photo のRAW現像しなおし
レベル、ホワイトバランス等を調整した。
画像処理でレベル、ホワイトバランスを再度調整した後、HSLカラーホイールで柿の赤から黄色の彩度を上げた。
白黒にしてレイヤーの不透明度を下げ、淡い雰囲気にした。
照明フィルターで夕日を強調した。
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当拡大画像が開く |
風景写真の画像処理については
▶ こちらの記事をご覧ください。
桜の写真は桜が映えるようにしないといけないが、彩度を上げすぎて不自然になってもよくない。
全体的に沈んだ感じなので
レベルで明るさを調整し、ホワイトバランスで、少しレッドを強くした。
HSLでレッドの彩度を上げ、少し明るくした。イエローの彩度を少し上げた。
階調性が保たれる程度に派手に仕上げた。
撮影時にわざとピンボケの写真を撮っておいた。
右の画像の上にその画像を重ね、マスクレイヤーで
ピント面周辺を除外し、レイヤーの不透明度を調整した。
レベルで少し明るく、コントラストを低くし
ホワイトバランスを調整後、カラーバランスで
暗部をグリーン系に、明部をレッド系にふった。
ソフトなメルヘンチックな感じになった。
ソフトフォーカスについては
▶ こちらの記事をご覧ください。
カラーグレーディング
まずはこの映画を見てください。
各場面の印象を強くする為の色使いがされている。
ここでは色々な調整方法を延べているが、私の場合ほとんどトーンカーブで調整できる。
カーブで暗部、明部を青緑系にふり、コントラストを高めた。
HSLホイールで肌の色を調整した。
夜の街の雰囲気を出す為、明暗別色調整で
ティール&オレンジ色を強調した。
簡単にカラーグレーディングできる。
カラーグレーディングについては ▶ こちらの記事をご覧ください。
グラデーションの活用
夕方撮影した写真だが、バックが暗く落ちすぎている。
グラデーションマップを使って調整することにした。
暗部に黄色を足し、中間は肌色、
明部は青を足した。
とんでもない色になったと思われるだろうが、描画モードをソフトライトにし、レイヤーの不透明度を下げ良い感じにした。
色と不透明度を微調整した。
プレビュー画像を見ながらできるので調整がやりやすい。
集合写真で窓からの光により明るさに差がつき、左が暗くなってしまった。
明るさ/コントラスト調整で明るくし、マスクレイヤーを作成し、左から段々明るくなるようグラデーテョンツールブラシで塗った。
グラデーションツールを使うと徐々に変化させることができる。
調整レイヤーで明るさを暗くし、マスクレイヤーを作成した。
マスクレイヤーを選択し、左のグラデーションツールをクリックし、タイプを楕円形にし、中心の花から周辺にドラッグした。
花が暗くなるので、⌘i をクリックし反転させ、周囲を暗くした。
Luminosity Mask
Luminosity maskは風景写真でよく使われている。
Luminosity(明るさ)をいくつかの段階に分け、各々に適した画像処理を行う。
右は花が影になって沖縄らしさが出ていない。
選択 / 階調範囲で3段階の明るさの範囲、ハイライト、中間調部、シャドーを選択でき、調整レイヤーで各々に適した処理を行う。
最後に全体を見ながらカーブで明るさ、色を調整した。
道の部分を選択し、少し暗くコントラストを上げた。
ここでは効果がわかるよう少し極端に調整している。
ベタ塗り
モスクワで下校の子に写真を撮らせてもらった。
夕日の逆光でゴーストが出ているが、逆光の雰囲気を出す為フレアを追加した。
新しいレイヤーを作成し、描画モードを加算にし
黄色を上部に塗った。
ブレンド範囲で暗い部分だけに適用し
余分な部分はマスクレイヤーで除外した。
HSLカラーホイールでグリーン系の色を選択し微調整した。
複数の画面を表示している |
チェコの小さな村の雰囲気を出すよう調整した。
新しいレイヤーを作り濃緑色を塗り、明るい部分に適用した。
描画モードをオーバーレイにし不透明度を少し下げた。
順光で撮影すると空は青くなる。
逆光で撮影すると空は白くなってしまう。
順光の空の部分をコピーし、逆光の空の部分にペーストし、足りない部分はブラシで空の色を塗り、ブレンド範囲で明るい部分だけに適用し、レイヤーの透明度を少し下げた。(描画を比較暗にしてもよい)
照明フィルターで逆光の雰囲気を出した。最終的に照明フィルター適用のレイヤーの透明度を少し下げた。
詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
HDR合成
右側暗く明暗差が大きかったので
撮影時露出ブラケットで+-1EVで撮影した。
1枚の写真をシャドー・ハイライトで調整すると暗部にノイズがのったり、トーンがフラットになることもあり、HDR処理する方がよい。
オートでHDR処理することもできるが、私は手動でHDR合成する。
+-0EVの画像を主題の桜に合わせて少し明るくし、左側は-1EVの画像を適用した。
さらに道に合わせたRAW現像も行い、道の部分に適用した。
Affinity Photo によるとこれは露出の合成であり、HDR合成と混同してはいけませんとのことです。
ということで、Affinity Photo の
HDR合成を用いた作例を紹介する。
露出差が大きい条件だったので、
撮影時段階露出し、
-1EVと+1EVで撮影した画像を
RAW現像後HDR合成した。
ファイルメニューから
新規HDRに結合を選び、
2つのファイルを追加した。
ドラマティックを選び、コントラストをさらに高めた。
Nik Collection の Silver Efex Pro 2 より画像劣化が少ない。
フィルター
多くのフィルターがあるので、代表的なものを紹介する。詳しくは下のヘルプをご覧ください。
ソフトフィルター
ぼかしのかけ方
レベル、ホワイトバランスの調整後、
元画像を複製し、フィルターのガウスぼかしをかけた。極端にかけてもよい。
フィルターのノイズ付加で適度にノイズを加える。
マスクを作成し、反転させ(⌘i)一旦ぼかしの効果を無くす。
頬に荒れがあるので、白のブラシで画面を塗り、ぼかしの効果を少しづつ出す。
目の下のクマも少し目立たないようぼかしの効果を出した。
最後に微調整のレイヤーを作成、描画モードをソフトライトにして微調整する。
画像をクリックすると部分拡大画像が開く |
フィルターの照明で窓からの光を強調し、さらに光彩拡散フィルターを適用した。
ぎりぎりまでに明るく調整して完成させた。
幻想的なイメージにする為、カラーバランスを調整した後、ソフトフィルターの光彩拡散を選び白をにじませた。
RAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。
レンズの良さも相まって、美しいボケになった。
ソフト表現の作例は こちらの記事をご覧下さい。
シャープにする
複数の画面を表示している |
約15年前の画像で、大口径レンズを開放で撮影したのでソフトになっていて、それも味としてよいが、明瞭度を上げてシャープにした。
マスクレイヤーを作成し、⌘i で一旦明瞭度の効果を無くし、白のブラシで顔を塗ってその部分のみシャープにした。
反対に明瞭度を下げるとソフトフォーカスになる。
私は画像をシャープにすることはしないが、
必要な場合は周波数分離を使う。詳細上記
照明フィルター
ステンドグラスからの光を活かして照明フィルターを使って調整した。
レイヤーの不透明度を調整し効果を弱め、顔の部分はマスクレイヤーで効果をなくした。
夕日に輝くすすきを表現したかったが、迫力がない。
HSLカラーホイールで色調を調整した後
照明フィルターで夕日を強調した。
マスクレイヤーで上部の効果を弱め、レイヤーの不透明度を調整して完成させた。
かすみ除去
かすみの除去はフィルターメニューからかすみの除去を選ぶだけでできる。
ある程度かすみの雰囲気を残した。
ベトナムのサパの棚田
かすみ除去で写真が蘇った。
遠くの山が霞ではっきりしない。
かすみフィルター処理した。
レベル、ホワイトバランスを調整した後
かすみ除去フィルターで遠景を明瞭にした。
ノイズ除去
ほとんど真っ暗な中で撮影し、アンダーになってあきらめていた写真を Affinity Photo でRAW現像してみた。
極端な調整後ノイズ除去をかけたがノイズは残っている。
又、一部色が破綻している。
Capture One でRAW現像した場合は
▶ こちらの記事をご覧ください。
ノイズはあまり気にしないし、最近のカメラは高感度特性が良いので、ノイズ除去を使うことは無い。
マニュアル露出でアンダーに撮ろうとして、アンダーになりすぎた。
ノイズのテストの為、
RAW現像時+3EV露出補正し
ノイズ低減処理した。
ノイズ低減は画像処理段階でもできる。
RAW現像時何もせず
画像処理で+3EV露出補正した画像をノイズ低減処理した。
(注)低画質JPEGをアップしているのでノイズがのっている。
実際は1EV程度の補正に留め
彩度を落として銀残し風にした。
ノイズ低減するとシャープネスや
精細さが落ちるので、肌以外は
マスクレイヤーで除外した。
ゆがみ
インドで道を歩いていたら、いきなり牛が目の前に現れ、3枚の写真をパノラマ合成した。
Affinity Photo には強力なゆがみ
ツールがあり、下部をゆがみで作った。
道路はコピーブラシツールで埋めた。
新規ライブフィルターレイヤーの
ゆがみにピンチ / パンチがあり、
部分的に拡大縮小、変形できる。
目の周りを大きくした。
部分的なゆがみはメッシュのワープツールで修正できる。
超広角レンズで撮影するとパースペクティブが強く出る。
建物などのパースペクティブはパースペクティブツール
(メッシュのワープツールの右下をクリック)で修正できる。
修正前にレイヤーを複製しておく
多くの機能があり、
このようなこともできる。
色調
右はJPEG画像
16-50mm
絞りF5.6
昔使ったKodachrome調に現像してみた。
レンズ補正はしていない。
銀残し(ブリーチバイパス)
銀残し ブリーチバイパスは独特の雰囲気があり好きだが、意外と簡単にできる。
レベルでコントラストを上げ、少し暗くし、HSLで彩度を下げた。
銀残し(ブリーチバイパス)
については
▶ こちらの記事をご覧ください。
モノクロ
モノクロ写真は奥深い。
モノクロ写真の基礎については
▶ こちらの記事をご覧ください。
RAW現像時モノクロに変換した。
カラー画像を画像処理でモノクロにすることもできる。
調整レイヤーで白黒を選択し、色の明暗を調整した後、カーブで明るさ、コントラストを調整した。
コントラストを上げ、HSLホイールで彩度を下げ
銀残し(ブリーチバイパス)風にした。
モノクロに近い。
レベルを
調整後
白黒にし
レンズ
フィルターで
セピア色にした。
パートカラーは部分的に、あるいは特定の色だけカラーを残すやり方。
コートの美しさを出す為、パートカラーにした。
Nik Collection、フィルムシミュレーション
Affinity Photo 1.8 で Nik Collection 2.5 がサポートされた。
フィルターメニューからプラグイン / Nik Collection の7つのアプリの中から選んで使う。
Color Efex Pro 4 を使い、渋い感じに調整した。
下は鮮やかな調子にした。
Nik Collection の Analog Efex Pro 2 は昔のフィルムをシミュレートでき、多くのサンプルがある。
夜の街の雰囲気を出すのを選択し、レイヤーの不透明度を調整して適度なイメージにした。
オールドレンズで撮影したかのようにフレアを入れたくて、フードを外し、太陽をまともに画面に入れて撮影したが、思うようにいかなかった。
Nik Collection の Analog Efex Pro 2 を使い、昔の雰囲気を出した。
右端からグラデーテョンツールで、又人物も効果を無くした。
Nik Collection の Color Efex Pro 4 ではポートレート作品に適するプリセットが多くある。
右はクラシックソフトとパステルのプリセットを適用した。
Nik Collection のレイヤーの不透明度を適度に調整した。
Nik Collection の HDR Efex Pro 2 でHDR処理した。
Affinity Photo にも強力な HDR結合 がある。
上の作例参照
極端な調整をすると画像劣化するので注意すること。
Silver Efex Pro 2 でモノクロ写真にすることができ、多くのプリセットの中から好みのものを選択すればよい。
Nik Collection の詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。
選択
選択ブラシツールでバックを選択した。
オーバーに選択した部分は除外をクリックして塗る。
調整をクリックし、エッジ部を塗ると髪の毛のエッジが調整される。
選択範囲の調整をした後
適用を押すとバックが選択される。
マクロ
よく行う操作はマクロに記録しておくと、同じ操作がワンクリックで行える。
表示メニュー/スタジオ/マクロを選択するとマクロパネルが開き、記録の開始を押して、操作し、終了を押すとその操作が記録される。
名前を付けて保存しておくと、そのマクロをいつでも実行できる。
思い通りにならない場合は、操作を調整できる。右はカーブを調整しなおした。
又レイヤーの不透明度の調整をしたり、追加で処理をするか、他のマクロを試してみてもよい。
表示メニューのライブラリを選択すると、既存のマクロが表示され、すぐ利用できる。
マクロのインポートをクリックすると有料や無料のマクロをインポートできる。
データの保存、出力
ファイルメニューの保存で編集した画像を保存できる。
ファイルメニューの書き出しで、
JPEGやTIFFのデータを出力でき、
画像サイズ等を変更できる。
ワークフローは
▶ こちらの記事をご覧ください。
ヘルプ
初心者の方は
まずは上のツールバーにある
自動レベルや自動カラーを試してみてください。
画像を切り抜いたり傾きを修正する場合は、切り抜きツールを使ってください。
右側の調整パネルの
明るさ / コントラストや、
ホワイトバランス、自然な彩度で
調整してみてください。
(注)ここではパソコンでの説明になっています。
Affinity Photo には多くの機能があり、ツールも多いので、まずは Affinity Photo のヘルプ を見てみよう。
ブラシの使い方
ブラシには基本以外に水彩等多くの種類が用意されている。
ブラシの大きさを適度にし、
流量はなるべく少なくして何度でも塗るときれいにできる。
硬さは私は20%位に柔らかくするが、目的によっては100%にしてボケを無くす。
ある濃度以上にしたくない時には不透明度を調整する。
コピーブラシや修復ブラシは、
optionキーを押しながら元になる場所をクリックした後
目的の場所をクリックすると、
その部分を元の場所に変えることができる。
レイヤー
1. 最初に背景を複製する。
背景のレイヤーを右クリックし、複製をクリックする。
2. マスクレイヤー
レイヤーを選択し、右クリックでマスクを選択する。
マスクをクリックし、画像を黒のブラシで塗ると
その部分のレイヤー効果を無くすことができる。
⌘i で全面の効果を一旦無くし画像を白のブラシで塗ると、その部分のレイヤーの効果が表れる。
マスクレイヤーの調整は右クリックするとできる。
レイヤーを右クリック
(又は下の新規ピクセルレイヤーをクリック)
し新規ピクセルレイヤーを作成する。
現在のレイヤーとその下に設定する。
描画モードで下のレイヤーとの調整方法を変えることができる。
代表的な描画モード:
乗算(色が濃くなる)
スクリーン(明るくなる)
ソフトライト(微調整の方法は上記)
調整は何度でもやり直しができる。レイヤーパネルの上の不透明度を下げると、そのレイヤーの効果を少なくすることができる。
6. ブレンド範囲曇り空で撮影した為白い部分が多く画面に締まりがない。
又鳥が目立たない。
海と空の部分にブルー系の色を足すことにした。
ブレンド範囲でそのレイヤーの効果を限定することができる。
ブルー系の塗りつぶしレイヤーを作成し、描画モードをオーバーレイにした。
複数の画面を表示しています |
ブレンド範囲で下の基になるレイヤーの明部と暗部を除いた。
マスクレイヤーを作成し、余分な部分は削除した。
HSLカラーホイールでブルー系の彩度を上げ、少し暗くした。
沈みかけている車はソース
レイヤーの範囲を操作した。
影の部分が消されている。
一部マスクレイヤーで調整した。
7. レイヤーに名前。レイヤーグレープ
レイヤーが多くなる場合、レイヤーに名前を付けておくと後で確認しやすい。
又いくつかのレイヤーをまとめてレイヤーグループ*にするとよりわかりやすく、レイヤーグループの不透明度を調整することもできる。
*) 複数のレイヤーを選択し、右クリックでグループ化を選ぶ。又はレイヤーパネル下のレイヤーのグループ化をクリックする。
左側のツールはよく使うツールを追加したり、使わないツールを削除したりカスタマイズすることができる。
おすすめはインペインティングブラシツール(詳細上記)で、追加すると使いやすくなる。
上のツールバーもカスタマイズできる。
環境設定
- カラー
私はプリント前提なのでカラープロファイルは AdobeRGB にし、
出力目的によりカラープロファイルを sRGB に変更する。ワークフローは ▶ こちらの記事をご覧ください。 - パフォーマンス
使用メモリが大きい方が処理速度が早いが、パソコンのメモリが少ない場合、他のソフトを終了しておく必要がある。
どれ位のメモリを使っているかはアクティブモニター(Windowsではタスクマネージャー)で調べる。 - ツール
私はトラックパッド(マジックパッド)を使っているが、
マウスホイールを使う人はズームにマウスホイールを使うよう設定できる。 - キーボードショートカット
標準は こちらを参照
ここではマッキントッシュのショートカットで表記している。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
ライカの魅力, M10M SL2, CL Q3, Q2 |
Nikon Z8 Nikon Z6III Z7 Nikon Zf Zfc |
Hasselblad |
Fuji GFX50S II X-Pro3 X-E4 Fuji X-T5 X-H2 X100VI |
LUT、カラー グレーディング |
レベルアップ を目指そう |
写真Gallery
ディスプレイを確認下さい。色調整については こちらをご覧下さい。
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