写真及び文章の著作権を侵害する無断使用を禁止します。    No reproduction or republication without written permission.

002シャープな写真だけでなく、柔らかい、ソフトな雰囲気の写真も楽しい。

以下の方法で簡単にソフトフォーカス表現ができる。


レンズが上質だと後処理でソフトにしてもシャープにしても破綻することが少ない。元画像が良くなければソフトフォーカス処理はうまくいかない。


1. ソフトフォーカスレンズを使う


ソフトフォーカスレンズは収差を残してボケをコントロールしており、昔は多くのレンズがあったが、今では少なくなった。収差の影響で色収差が出ることがあり、デジタル写真では気になることがある。

色収差は後処理である程度無くすことができるが、画像処理ができない人は3項以降の方法がよい。

▼ 色収差の補正方法は下記

ソフトフォーカスレンズは、その効果を美しく出せる使い方をすれば、良い作品ができる。全般的にハイキーにして、暗いバックを選ぶと、明るい部分から暗い部分に美しいにじみが得られる。

ニコンのDCレンズは、前後のボケをコントロールでき、ソフトフォーカスレンズとして使うこともでき、ソフト効果を調整できる。DC Nikkor 105mm F2 と 135mm F2 がある。
詳細は こちらの記事をご覧下さい。







_DFA2239

画像をクリックすると拡大画像が開く


ニコン 58mm f/1.4G は開放近くで撮影すると、ボケの美しさからソフトな表現ができる。

ピントの合ったところはシャープで、アウトフォーカスになったところが徐々にボケていて立体感がある。

F1.4絞り開放で撮影

ひと昔古い中古の標準レンズは、逆光に弱かったり、絞り開放ではシャープでないかもしれないが、それがトロトロの味で、わざとフレアやゴーストを活かしてソフトフォーカスで撮ってみると面白い。

右は昔 Contax RX に接写リングを付けた Planar T*50mm F1.4 MM の開放近くで花を撮影。ボケの美しさにほれぼれする。


Fujifilm X100S は35mm相当単焦点レンズ固定の
ストイックな魅力のあるカメラ

最近味のあるレンズが少なくなったが、このレンズは開放で撮影すると柔らかさが美しい。絞ればシャープになる。積極的に絞り開放を使いたい気にさせてくれる。

2. フィルターを使う




ポートレートでは柔らかい表現が適することが多い。フィルターを使って柔らかい表現をすることができる。レンズのフィルター口径に合わせたフィルターを用意しないといけないが、大き目の口径のフィルターにステップアップリングを組み合わせてもよい。比較的安価にソフト効果が得られるが、ソフトフォーカスレンズにはかなわない。

上の左側はソフトンフィルター使用。後処理で Nik Color Efex Pro 4により、ソフトフォーカスを強調した。
右は、わずかなソフト効果が得られ、肌が滑らかになるポートメイトフィルターを使った。

ソフトフォーカスレンズと同様色収差がでることがある。▼ 色収差の補正方法は下記

・ソフトフォーカスフィルターを自作する


softfilterソフトフォーカスフィルターは自分で簡単に作成でき、撮影現場で調整できる。

Nikon D750
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている



レンズフードにサランラップを二重に付けパーマセルテープで固定した。何度でも調整できる。

一つはレンズ周りにくしゃくしゃにして付け、その上全体にサランラップを張って付けている。油を塗ることもできる。

ソフトにする部分を変えることができる。

フードを外せば通常のレンズとして使える。

トリミングしている。
全画面はヌード・アート作品の ▶ こちらの記事をご覧ください。


Portrait
画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
手製ソフトフォーカスフィルター使用

Nikon D850
58mm f/1.4G
絞り開放
2×テレコンバータ





下はサランラップに油を塗って
ソフトフィルターを作った。

右は撮影前に人形でテストをした時の画像。



画像処理でデジタルフィルターを作り、ソフト効果を出すこともできる。

下記9項参照

3. アウトフォーカス画像を合成する





画像をクリックすると部分拡大画像が開く
上はピントの合った画像と
アウトフォーカスの画像
(一部を表示)

2つの画像を重ね、レイヤーマスクを使い部分的に透明度を調整して外側にいくに従いソフト効果を出した。

カメラ、レンズの性能、ボケが元々
良くないときれいにはならない。

Nikon Df
50mm f/1.8G
絞りF2





ピントを外してボケた写真を撮っておき、ピントの合った写真の上に重ね、透明度でボケ具合を調整した。レイヤーマスクを作成し、部分的にボケを消し主題を強調した。

トーンカーブで明るさ、コントラストを調整し、赤の彩度を上げ、最後にアンシャープマスクをかけた。



4. わざとぶらしてソフト効果を得る


スローシャッターでわざとぶらすことでソフトな写真にすることができる。

右は風の強い日だったので、動感表現をした。

Nikon D7200、
Tamron 90mm F2.8、
シャッター速度1/3秒と1/400秒の画像を重ねた。

スローシンクロについては こちらの記事をご覧下さい。



5. フレアを利用してソフトにする


_D851240一般的にはフレアやゴーストは無い方が好まれるが、積極的に利用することで、柔らかい表現をすることができる。

昔のレンズはよくフレアが出たが、最近はコーティングが良くなりほとんどフレアが出ず、作例が少い。

右は意図的に太陽を画面内に入れフレアを生じさせた。

Nikon D850
24mm f/1.8G
絞り開放

南青山にある隅氏設計の建物
サニーヒルズ
休憩させていたえだいた
おいしいパイナップルケーキとお茶を有難うございました



_DSC0022-1_DSC0022-1

上の左側はニコン 50mm f/1.4G で撮影。フレアが出てくれると思って、ライトスタンドを直接入れて撮影したが、ほとんど出ていない。画像処理でフレアを追加した。
右側は、最近のレンズにしてはめずらしく派手にフレアが出たレンズ 16mm F2.8 だが、フレアが汚い。

_1170374-1

Nikkor 50mm f/1.4D は2002年に発売された古いレンズだが、未だ販売されている。

フレアが出たソフトな写真が撮りたかったが、簡単には出なかった。

わざとレンズフードは付けずに撮影。

Nikkor 50mm f/1.4D に中間リングを付け撮影。少しソフトだが、それがいい。



6. ハイキーでソフトにする























ポートレート写真の画像処理については ▶ こちらの記事をご覧ください。



画像処理でハイキーにした作例

上の一番左が元画像。

背景をコピーしたレイヤーを作り、イメージ/画像補正/彩度を下げる等で彩度を下げる。レイヤーの描画モードをスクリーンにする。
(上の真ん中)

上の右はコントラストを上げ、彩度を少し下げて銀残しの雰囲気にしてみた。目、唇、頬はレイヤーマスクを使って彩度を残した。

これらをレイヤーで重ね、レイヤーの透明度とレイヤーマスクを調整した。

最後に彩度、シャープネスを調整して仕上げた。

HMUA: Asuka 
Stylist: Ayaka 


正解があるわけではないが、色々やってみてみることも重要。

7. 淡い色でソフトな雰囲気にする


淡い色を使って、コントラストを低くするとソフトな感じになる。

なるべく色の数を少なくし、全体の雰囲気を同じにするのがよい。



ホワイトバランスを調整の上、
カラーバランスで肌の色を青色にふった。

詳細は こちらをご覧下さい。

8. ボケを活用する


portrait by nikon d4

大口径レンズは美しいボケが得られ、特に女性ポートレートでソフトな雰囲気を出すのに適している。前ボケを入れることで、ソフトな雰囲気を出すこともできる。前ボケは中途半端でなく、大きくぼかした方がよい。

ピントをまつげか、それより少し手前に合わせると、顔の部分が美しいボケになる。

Nikon D4 に 85mm F1.4G を付け、絞り f1.6 で撮影。オートフォーカスでピントを合わせた後、自分が前後に動いてマニュアルでピント調整している。詳細は こちらの記事をご覧下さい。


クリックすると拡大画像が開く


ニコン Df レンズキット
50mm f/1.8G で撮影


絞りF2.5、Photoshopで虹彩絞りフィルターをかけた。


クリックすると拡大画像が開く
ビニール傘を通して撮影しソフトフォーカスにした。

F5まで絞り、雨粒が少し分かるようにしている。

ポートレート撮影で積極的に被写体ブレ、手ブレ、ピンぼけを活かした。

暗い場所での撮影のせいか、ピンぼけになってしまったが、面白い効果が出たので、このまま作品にした。

Nikon D7200
35mm f/1.8G
絞りF2.8
シャッター速度1/60秒


9. 霧を利用する


右は霧の中で撮影し、うまくソフト効果を利用することができた。

Nikon D500
35mm f/1.8G
絞りF4.5



10. カメラ内画像編集でソフトにする


最近カメラ内でフィルター効果や、アートフィルターやアートエフェクトでソフトフォーカス効果を与えることができるようになったので、試してみる価値がある。

右は Nikon D7000 のカメラ内の処理でソフト効果を出した。


11. 画像処理でソフトにする


Nik CollectionのColor Effect Pro 4を用い、パステルカラーを採用して、拡散により光がにじむようにした。



























右は、背景のレイヤーをコピーし、
レイヤースタイルを「スクリーン」にして明るくし、
ぼかしフィルターをかけた。

レイヤーマスクを作成し、一部を元の画像に戻した。


画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
室内で、カーテンを通した光は光源が大きいので、柔らかい光になる。

右は白色のカーテンを通した窓の光だけで撮影。
最近のレンズはフレアが出ないので、光を感じられるように、右側に光の筋を入れた。

Nikon D810、58mm f/1.4G、絞りF3.2
ピクチャーコントロール:ポートレート
Capture NX-D で現像時明瞭度を下げ、少しソフトにした。



_DSC4331





















右は白人の肌の透明感を出す為、ブルー寄り(色温度を下げる)にしている。薄く青色フィルターを加えることもある。

グラデーションはレイヤーマスクに適用し、徐々に明るさや色を変化させるのによく使われるが、ここでは調整レイヤーのグラデーション、グラデーションマップを活用した事例を紹介する。

右は元画像

白から黒へのグラデーションの調整レイヤーを作成し、描画モードをスクリーンにし、アンニュイの感じを強調した。






顔にオレンジ色を付けた。



デジタルソフトフィルター

右はオリジナル画像の上に、自分で作成したぼかしフィルターを重ね、不要な部分を消し、レイヤーの描画モードをソフトライトにした。

詳細は ポートレート画像処理編をご覧下さい。


























右は紅彩絞りフィルターを適用してソフト効果を与え、ぼかしたくない部分を消して元の画像を出した。

ソフトレンズには及ばないが、それに近い効果が得られる。
























左側は元画像で、水銀灯の光で顔と手のカラーバランスがくずれてしまっていて、沈んだ調子になっている。

ホワイトバランスを調整し、ソフト効果を与えた。



上の左はフォッグ効果を与え、右は逆光と照明効果を与えた。

Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。

レンズの良さも相まって、美しいボケになった。

Nikon D750
58mm f/1.4G、絞りF1.6


ヌード・アート写真のソフト表現の作例は こちらの記事をご覧下さい。




















ピンぼけ写真をソフトフォーカスにしてごまかすのは好ましくない。

右は顔の部分でピントが甘いので画像処理で救済した例。

失敗写真の救済については こちらの記事をご覧下さい。

ポートレート写真の画像処理


右はソフトフォーカスフィルターを使って撮影した画像で、色収差が出て、縁に緑色があるので補正した。

「色相・再度」の調整レイヤーを作成し、グリーン系を選択、彩度を極端に落とし、必要があれば色相、明度を調整する。

画面全体のグリーン系が影響を受けるので、レイヤーマスクを反転させ、一旦調整レイヤーの効果を無くす。白のブラシで、色収差が出ている個所をなぞると、この調整レイヤーの効果が現れる。簡単な操作で色収差を補正することができる。



ポートレートでは肌をソフトに表現することも重要で、肌の処理に frequency separation method(周波数分離方式)を使うと、高周波成分と低周波成分を分けて処理し、高周波成分を残し低周波成分のみにぼかしを入れたりするることで、肌のテキスチャを残しながら肌を滑らかにできる。

通常モードでぼかしフィルターや、コピースタンプツール、修復ブラシ等を使ったり、色を塗ってしまうと、細かい肌のテキスチャが失われてしまうので、この手法を使うのがよい。




























直射日光が当たっていてコントラストが強く、肌の荒れが強調されているので、Color Efex Pro 4を使い、美肌効果、ソフトフォーカス、グラマーグローを適用した。


ポートレート画像処理の詳細は こちらをご覧下さい。

モデルとの契約により写真の不正使用は損害賠償の対象になります。


要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
Feature
D850 理想のカメラ

_1170945
ニコン D500 は銘機
D500
Nikon D5
Leica Q
Leica
ニコンのミラーレス
Leica
バッグ、三脚他
単焦点レンズ
NikonD5+105mmF1.4
広角、超広角レンズNikkor 24mm F1.4 望遠レンズ
標準レンズ
_D7A2614-w
大口径ズームレンズ
レンズの使い方
Leica
ポートレート撮影
ポートレート
ポートレートレンズ
ポートレート
ライティング
夜のポートレート
魅力的なポーズ
ポートレート
究極のレタッチ方法
Freq. Separation


目、眉、唇(追加)
桜の写真撮影
風景写真
スナップ写真
旅写真
モノクロ写真
Nikon D3
Capture NX-D
の使い方

Leica

Gallery


ディスプレイを確認下さい。色調整の方法は こちらをご覧下さい。

🔼 上に戻る  🔼 DPHOTO.jp トップへ戻る