美瑛
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写真は、
技術と芸術的感性の融合、
いわば右脳と左脳の共同作業であり
それが写真の面白さでもある。










14-24mm f/2.8G 広角端で撮影
大きくプリントしないと
良さがわからない写真がある。
この写真は全倍にまで
プリントした


カメラ・レンズの使い方、撮影テクニックを知り、使いこなすことは重要だが、一方、技術にこってしまうより、素直に撮影対象を見つめ、感動の瞬間を撮影することで、素晴らしい写真ができることがある。
写真は感動を記録するものだと思っている。良い写真は、フォトグラファーの感動が伝わってくる。
写真の楽しみ方は色々あるが、ここでは作品撮りを前提として、こうすればより良い写真が撮れる等々を説明する。
写真教室の内容をまとめたものです。  

感性を磨く


自分が感動しなければ他の人にその感動を伝えることはできない。
一番重要なのは、自分の思い。自分がこんな写真を撮りたいという強い意志が無ければそういう写真を撮ることができない。
強い思い入れが必要だが、思い入れが強すぎると自分勝手になってしまう。そこが難しい。

写真を撮る前の準備は重要だが、撮影現場での感動や思いの方がもっと重要と思っている。
綿密な計画を立てても良い写真が撮れず、準備もなしに何気なく行った先で良い写真が撮れることもある。それが写真の面白さであり、その一瞬をものにすることが、良い写真を撮ることにつながる。

初心者の方が、既存の考えにとらわれず撮影した写真が素晴らしいこともある。

自分の感性で表現する素晴らしさを知ろう。

写真が語ってくれる。Photographerは一瞬を記録し、観る人に渡す仲介役なのかもしれない。しかし、それ故、どの一瞬をどう切り取るかが写真の根幹で、一枚の写真が多くのことを語ってくれる。

美瑛
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14-24mm f/2.8G 広角端で撮影
北海道に行ったら猛吹雪で、撮影をほとんど諦めていたが、一瞬青空が出て、地面に寝っ転がり
14mmにセットして2枚を撮影できた。

次の瞬間にはこのような風景は無くなっていて、良い写真をものにできた感触があった。

良い写真とは何だろう。答えになっていないが、良いと思われる写真であり、少なくとも、自分が良いと思い、自分が好きな写真と思わなければ他の人にそれを伝えることはできない。

素晴らしい写真はストーリーを感じさせてくれ、ドラマが生まれる。

時間的、空間的ストーリーを頭に描き撮ってみよう。余りにも説明しすぎないこと。

mag 2感性を磨くことは、普段の生活の中から始まる。

映画館で映画、美術展や写真展で絵画・写真を見る。写真集を見る。

絵を描いている人等多くの芸術家の方と話しをすることも楽しく、勉強になる。

Vogue米国版等の海外の雑誌を購入し、好きな写真はスクラップしており、スキャンしたデジタルデータをiPad等に入れている。

「本物」を見る、「本物」にふれる、「本物」を使おう


パソコンで写真を見るより、プリント、写真集、雑誌で写真を見るようにしている。

写真教室では、A4サイズ以上にプリントして写真を皆で鑑賞し、意見交換している。

午後9時から午前9時までは、パソコンもスマフォもテレビもなるべく見ず、本やプリントを見るようにしている。

エルスケン、エリオット・アーウィット、ヘルムート・ニュートン、ブレッソン、ジャンルー シーフ、デニス・ストック、グリーンバーグ達の写真集は、何度も繰り返し見ているが飽きない。

しかし、作品をほとんど見たことがなくても構わない。作品づくりに初めて挑戦した人が、いきなり新鮮で素晴らしい作品を撮ることもあり、それが写真の面白さになっている。

良いカメラ・レンズを使おう。

良いカメラ・レンズは、良い写真を撮るよう、けしかけてくれる。

DSC_0004w決して高価なカメラ・レンズが良いわけではない。

便利なカメラ・レンズが良いわけではない。

本当に好きになれるカメラ・レンズがその人にとって一番よい。

どちらかというとレンズを使うためにカメラがある。

このレンズを使うと良い写真が撮れるというレンズが見つけるのがよい。

なるべく大伸ばしプリントされた写真を見ることが重要。

いつも小さな写真しか見ていなければ大作はできない。

小さい画像で鑑賞することを前提とした撮り方と、大伸ばしすることを前提とした撮り方は違う。

右は大伸ばしを前提としている。クリックして拡大画像を確認下さい。

良い写真を沢山撮ろうとするより、1枚傑作が撮れればよいと考える方が良い写真が撮れる。

画像を余りにも気にするより、作品づくり、作品を見ることを楽しもう!

好きな言葉

何もしなければ創造性は生まれない。
絵を描いたり、詩を書いたり、写真を撮ったりする時の感性や感情、アイデアから、
我々の経験や予測を超えて生まれ変われば創造性が生じる。
創造性は自己表現の欲求である。
もし各々の道を深く探求しようとすれば、全ての人が創造的になれる可能性がある。
そうすれば我々の作品は我々自身の一部となる。

カメラの構え方、構図




構図にこだわると定型的な写真になり、整いすぎて面白みが無くなってしまう。

構図は写真の訴える力を強くすることができるが、
余りにもこだわると、整いすぎた写真になり面白みが無く、定型的な写真になってしまう。

写真を撮るとき構図を考えているかというと、ほとんど考えていない。それは本能的に瞬時に決めカメラを構えていて、むしろ決定的瞬間を撮ることに注力している。

現場では構図を考えている暇はないとも言える。自分が動いて、撮影場所や撮影ポジション、アングルを色々変え、カメラを構えた瞬間にはシャッターを押して、その瞬間を捉えていると、思わぬ良い作品ができることもある。

構図は「しん・そえ・たい」で考えるとうまくいく。

「しん」だけでは面白くない。「そえ」や「たい」があることで画面に物語ができ、想像力をかきたてることができる。

「そえ」や「たい」との対比により「しん」をより強くすることができ、面白さが増し、写真を魅力的にできる。

写真の構図の詳細は
こちらの記事をご覧下さい。


クリックすると拡大画像が開く
カメラを構える前に、被写体をよく観察し、もやみにシャッターを切るのではなく、作画意図をもってシャッターを押そう。

感性にまかせて撮った結果、主題が画面からハミ出したり画面が傾いていても、撮った時の感動が伝わる写真には強さがある。

わざとやろうとしてもうまくいかない。感性で自然とそうなってしまったのがよい。

撮影現場では構図を考えることはなく、自分の感性を信じて撮影する。

多くの写真を見させていただき、構図以前の問題として、何に惹かれて撮ったのか曖昧な写真がある。

構図よりもっと大切なことがある。

技術よりもっと感動を大切にしよう。


_DSC4331アングルを変えて撮ってみよう。

ローアングル、ハイアングルで撮ってみると違う写真が撮れる。

_DSC4331

最近では手ぶれ補正機能が付いた
カメラやレンズがあるが、それに
頼るだけでなく、手ブレしにくい
撮り方をすることが重要。

Nikon D750
Tamron 90mm F2.8、絞りF6.3
ISO 12800 まで使えたので
手持ちで撮影できた。


手ブレは一般的に上下方向が大きいので、足を前後に開き、土台をしっかりさせる。左手の肘は身体に付けレンズを保持する。右手で余り強くカメラを握るとかえって手ブレすることがあるので、カメラを保持できる最低限の力でよい。シャッターを押す時に手ブレが発生するので、指の第2関節より先だけを動かし、最低限の力で、素早くシャッターを押す。指先だけを動かし連写する練習をするとよい。

もう一つ重要なのは、被写体を凝視すること。慣れると無意識に手ブレを補正するようにできるようになる。流し撮りでも被写体の動きに合わせられるようになる。

hdr

決定的瞬間のとらえ方


スチルはムービーと異なり瞬間を記録するものであり、一番良い瞬間をとらえることで、強い印象を伝えることができる。

1枚の写真で多くのことを物語ることができる。瞬間をものにすれば、本質を語ることができる。

感性を大切にして決定的瞬間をものにしよう!

右は突風に驚いたモデルの自然な表情を咄嗟に撮影した。

一番重要なのは、良いと思う感性であり、良いと思った時にはシャッターが押されていないと遅い。瞬間を撮影できるよう反射神経を鍛え、いつ撮影したかわからない位にしないとベストタイミングで撮影することはできない。

重要なのは、ファインダーをのぞく前に被写体や背景を良く見て、カメラを構えた瞬間にシャッターを押せるようにすることであり、場合により、動きを予測してバックを決めて待つこともある。

毎日空シャッターを押し、寝る時も枕もとに置いてさわる位、カメラやレンズを使いこなすことで、ほとんど無意識に設定をして写真が撮れるようになる。

舞子余りピントやブレのことを考えるより、ピンぼけやブレても構わないと考える方が良い瞬間を捉えられる。

スナップ撮影ではシャッター速度を遅くすることで動感表現をすることができる。

右はシャッター速度を1/10秒まで遅くして
動感表現。手持ち撮影

スローシャッター、スローシンクロのテクニックについては
こちらを参照下さい。




クリックすると拡大画像が開く
練習としては、テニス等で、ボールを画面内に入れ、ベストショットが撮れるようシャッターが押せるようになる反射神経を訓練する。シャッターが切れる寸前までシャッターボタンを半押しして待ち、シャッタータイムラグを考慮して、指先だけで瞬時にシャッターが切れるようにする。

実をいうとテニスはボールの軌道を予測しやすく、わりと撮影しやすい。次はボールの速度が早い卓球や野球、動きが予測しにくいラグビーで練習するとよい。連写に頼っていてはいつまでたっても自分を鍛えることはできない。

決定的瞬間と思った時には、既にシャッターが降りていなければベストチャンスをものにすることはできない。決定的瞬間を感じ取り、それを予測する判断力と、シャッターを押せる反射神経がなければ、良い写真を撮ることは難しい。

予選等で、連写もVRも使わず、自分の指で連写する練習をして写真が撮れるようになると、本番で思った写真が撮れるようになる。

スポーツだけでなく、ポートレイト撮影でも、仕事の写真でも、決定的瞬間を捉えることが重要で、例えば、イベントの記録写真を頼まれた場合、テープカットの一瞬を撮影するには、予測してシャッターを押すことが重要になる。決定的瞬間を逃せば、次の仕事はこないと覚悟しないといけない。

右の写真は中判に中望遠レンズを付けていて、赤いマフラーとコートの色が美しかったので撮ろうとしたら、最短距離が長い為にピントが合わず、又画角が狭すぎた。やむを得ず奥にピントを合わせたところ、マフラーが美しくぼけ、冬の高山のイメージを表現することができた。

オートフォーカスも手ブレ防止も無かった頃、朝から夜遅くまで撮影していると、ファイダーをのぞいてもピントがわからなくなってくるし、カメラを保持することもえらくなってくるが、それでもカンで撮影し続けた経験から、年をとって体力や視力が落ちても、訓練を続ければ、撮影能力を保持できる。

写真は99%の準備と1%の動作で成り立つと言われ、準備が重要だが、集中心の99%は撮影の瞬間に使うべきと思う。
スポーツ等の動体撮影だけでなく、ポートレートやスナップでも、動体撮影と同様の設定をすることが望ましい。

意図してブラす場合は別として、手ブレに気をつける必要があり、手ブレ限界シャッター速度以下では、頑丈な三脚を使うか、手ぶれ補正VRレンズを使うのがよいが、手ブレをさせないテクニックを身につけることも重要。指先でシャッターが切れる直前まで半押しした後、ほんの少し指先を動かすだけでシャッターボタンを押して、手ブレしないようにする訓練を行うと、意外と低速度まで手ブレせずに撮れる。

光の活かし方


光を読むことができるようになると写真がうまくなる。

晴天時順光であれば、空が青くなる。

逆光であれば空が白くなるので、空を入れない方がよい。

右は順光、下は逆光での写真。

クリックすると拡大画像が開く。



風景写真では、特に朝日、夕日は見慣れた風景を感動のイメージに変えてくれる。


RAW現像・画像処理をすると、
光が重要な事がわかってきて、
写真を撮る時から光を活かす
ことができるようになり、
写真がうまくなる。

モノクロに変換して
色の情報を無くすと明暗差がわかり
光が生かされているかどうかわかる。


露出補正すると
違う世界が見えてくる!


標準露出では誰にでも撮れる写真になってしまう。

プラス2EV、マイナス2EV、
場合により3EV、5EV変え
撮影すると、今までとは違った世界が見える。

露出補正よりマニュアル露出で撮る方がやりやすい。





ベルギーのブルージュの朝の光と影を活かして街の雰囲気を伝えた。


日が沈んでしばらくたったトワイライトの時に撮影するとドラマティックな作品ができる。

夜の撮影、
イルミネーションをバックの撮影
          については
こちらの記事をご覧下さい。

Df+14-24mmF2.8_DSC5636

ニコンのフラッシュシステムは昔から露出精度が良く、自然な感じに光らせることができるが、最新のニコンクリエイティブライティングシステムではさらに進化したライティングが行える。

例えば上のカメラの写真は後ろの窓からの光が強かったので Nikon D800E の内蔵フラッシュをコマンダーとして、左側に置いた SB-700(ディヒューザー取付け)をワイヤレスで発光させている。簡単に正確 なライティングが行える。

内蔵フラッシュが無い Df や D4 ではカメラに取付けた
SB-500、SB-700やSB-910をコマンダーとして使える。

右は Nikon Df にSB-700を付けバウンスさせ、コマンダーとし、
SB-910をメイン光としている。

曇り空でポートレイト撮影すると、肌の色がくすんでしまうことがあり、そんな時には弱くフラッシュを当てると良い色になる。

_DSC5636_DSC5636

上の左は Nikon D750、58mm f/1.4G に SB-500 を使ってみた。SB-500 は単3電池2個で使え、軽量なので D750 に合う。補助光として使う分には光量も問題ない。

右は SB-400 に自作のディフューザーを付け、調光補正を-1EVとし、目立たない程度にフラッシュをあてた。
Nikon D800E、85mm F1.4G、絞り f1.6

_DSC4331作品撮りではなるべく自然光を大切にし、レフ板やフラッシュは控え目に使っている。

商用のスタジオ撮影ではモノブロックかジェネレータータイプのライティングを使う。


内蔵フラッシュをそのまま発光させると、光が強すぎるので、補助光として使うのがよい。

右はNikon D600 の内蔵フラッシュをマスターに、SB-700 をワイヤレスで発光
上は内蔵フラッシュをスローシンクロで光らせた。
Nikon D600、35mm f/1.4G、絞り f/1.6



クリップオンストロボは、内蔵スラッシュより発光量(ガイドナンバー)が大きいので、バウンスやディフューズしても十分な光量が得られることが多い。

私の場合は、ディフューザー(手作りの場合もある)を付けて使用している。







_DSC4331

Nikon Df、
18-35mm f/3.5-4.5G
広角端、絞り開放、
シンクロ


bounserフラッシュ直射光は強すぎるので、ストロボ デフューザーやバウンス アダプターを付け、補助的に使用し、自然光をなるべく活かすのがよい。

左はHAKUBA製クリップオンストロボディフーザー。取り付けは簡単で、折りたたみ、小さなケースに入れて持ち運べるので出張時にも気楽に持っていける。

一脚に外付けフラッシュとディフューザーを取り付け、助手に持ってもらって撮影することもある。

_DSC4331

_DSC0900最近小型のLEDライトが発売され、小型軽量で単三電池が使える UNX-7818 を購入した。思った以上に明るく、2段階に光量調整できるが、もう少し暗くなる設定があるとよい。

LED懐中電灯をスポットライト として利用することもある。

ライティングは、メイン・ライトと
フィル・イン・ライトで考える


ライティングの詳細は こちらの記事をご覧下さい。

右は雪の雰囲気を出す為、日中シンクロでフラッシュを発光した。




露出、シャッター速度


一般的にはいわゆる適正露出で、白とび、黒つぶれが無い画像が良いのかもしれないが、私の場合は標準露出で撮影することは少なく、作画意図により積極的に露出補正し、サブカメラで標準露出で撮影して押さえの写真を撮っておくようにしている。

ローキー、ハイキーで撮影した方が、雰囲気がでることもある。作画意図により露出補正を加えるとよい。

明暗差が大きかったり、画面に白や黒色部分が多い、露出が難しい場合には、オートブラケットで露出を変えて撮影しておくとよい。






明暗差が大きい場合、カメラが自動的に露出を調整するアクティブD-ライティングやHDR(ハイダイナミックレンジ)処理があるが、撮影後に調整することもできる。

明部に合せた露出と、暗部に合せた露出の両方を撮影しておき、両方の良い部分を選択するHDR処理ができるソフトがあるが、手動でも簡単にできる。詳細は こちらをご覧下さい。

シャッター速度をスローにすることで動感表現することができ、動きを強調できる。

一番右はスローシャッターで動感表現した。
左はスローシャッターで水の流れを表現した。

スローシャッター、スローシンクロについての詳細は
こちらの記事をご覧下さい。

ボケのコントロール



右は28mm F1.8、
下は85mm F1.8で撮影





大口径単焦点レンズの魅力は、ボケの美しさにある。

上は85mmと50mm

右は24mmで撮影

望遠レンズとなると、小さの撮像素子でも、又暗いズームレンズでもぼかすことができる。右は Nikon 1 J1、30-110mm f/3.8-5.6 望遠側 約300mm開放で撮影。

レンズの特性で重要なのはボケのコントロールで、ボケの大きさは、撮像素子の大きさ、レンズの焦点距離、撮影時の絞り値、被写体までの距離とバックまでの距離等により異なるが、同じ条件として、レンズの絞りを変えることで、ボケの大きさをコントロールできる。

その為、撮影モードはマニュアルか絞り優先モードを推奨する。

一般的に、中途半端なボケは主題をあいまいにしてしまうので好ましくない。ズームレンズは大口径でも f2.8 であり、単焦点レンズの f1.4 と比べると2段の差があり、ボケを活かした表現には単焦点レンズの方がよい。望遠側は f2.8 でもボケが大きいが、中望遠から広角域では f2.8 ではボケの大きさが中途半端になりやすい。

大口径 f1.4 単焦点レンズは高価だが、f1.8 であれば比較的安く、ボケの大きさもほとんど変わらない。上は 28mm f/1.8G と 85mm f/1.8G で開放近くで撮影しているが、ボケが大きく美しい。右は 24mm f1.4 を使い、広角でボケの美しさを活かした。

f2.8 の大口径標準ズームレンズは意外と使い方が難しく、単純なバックの場所を選んだり、バックまで距離がある場所を選んだりしないと、中途半端なボケになりやすい。それより、ズームはスナップ的に絞って、背景描写を加えて撮影する場合や、風景で絞りこんで撮影する場合に活用することに割り切り、f4 や f3.5-4.5 程度にして、単焦点レンズを加える方が、重量的に、価格的に、又表現範囲としても好ましい。

ボケの美しさは、ボケの大きさだけでなく、ピントがあったところからボケの始まり、ボケた部分へのつながりや諧調性、ボケた部分の形状、ふちの明確さ、二線ボケ等、複雑にからみあい、ズームレンズのボケも最近ではきれいになってきたが、一般的に単焦点レンズの方がボケがきれい。

又、撮像素子は大きい方がボケの大きさ、美しさで勝り、特に、広角から標準レンズでボケを活かす場合(被写体が遠い場合やバックが近い場合は特に)や、少し絞って背景描写を加えて、わずかにボケた部分を活かしたい場合には、フルサイズ(FXフォーマット)カメラに優位性がある。

風景では近くから遠くまでピントを合わせるパンフォーカスがよく使われる。被写界深度が表示されたレンズを使うとうまくいく。右は 20mm をF11まで絞って撮影している。

カメラ・レンズの特性、使い方は こちらの記事をご覧下さい。

ポートレイト


写真は人物に始まり人物で終ると言われる。それほどポートレイト(ポートレート)は奥深く、又楽しい。

機材や技術だけでは良い写真が撮れるとは限らず、被写体である人物との関係が重要で、その関係が写真に現れる。

「自分とは何か」をモデルだけでなく、撮影者にも問いかけることになる。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

ヌード芸術作品の撮影方法、作例は こちらの記事をご覧下さい。

信州

風景写真


風景写真撮影の喜びは、撮影スポットに何度も足を運び、絶好のチャンスを捉え、感動を1枚を写真に収めることにある。写真は感動を記録するものだと思っている。

右は2000mを超える高地で霧氷を撮影した作例で、朝日が霧氷を キラキラ輝かせている。霧氷が消えるまでの間、感動を写真に残すことが 出来た。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。


スナップ写真


スナップ写真の楽しみは
自分の周りの一瞬、その場の空気を記録することにある。

いつもの道を、街を散歩しながら撮影するのもよし、旅の思い出づくりにもよい。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

祭りの写真


祭りは写真を撮影する好機で、本番だけでなく、その準備状況、祭りの前の町の雰囲気等魅力ある被写体にあふれている。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

ネイチャーフォト


自然を対象とするネイチャー写真は、身近に被写体が多くあり、又四季毎に異なる写真が撮れ楽しめる。

右は画像処理でソフト効果を与えた。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

スポーツ写真


スポーツ写真は、スポーツの感動を写真に残すことに醍醐味があり、又、記録写真としての重要性もある。

動きを予測し、タイムラグを考慮してシャッターを押すタイミングを身につけないといけない。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。



旅写真、散歩写真


旅に写真を持っていくと楽しみが増え、思い出を残すことができる。

旅写真については こちらの記事を参照下さい。

プラハ

















カメラを持って街歩きするのも楽しい。

散歩写真の詳細は こちらをご覧下さい。

モノクロ写真


モノクロ写真は、色が無いことで物の本質が明確に表現でき、強く心に訴えることができる。

最近ではカメラ内でモノクロ写真にすることもできるが、後処理でモノクロにすることで調整ができる。

構図の詳細は こちらの記事をご覧下さい。

ソフトフォーカス


シャープな写真だけでなく、たまには柔らかい雰囲気やソフトな写真を撮るのも楽しい。

ソフトフォーカスレンズやソフトフィルターを使うだけでなく、ソフト効果を与えるやり方は多くある。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。


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輝度差が大きな条件だったのでHDR処理を行った。
Nikon Df、50mm f/1.8G、F4で撮影

HDR処理


HDR(ハイダイナミックレンジ)処理は、明暗差が大きな撮影条件の際ダイナミックレンジをあげて、1枚の写真に表現する方法。

右は暗い条件の中 Fujifilm X100S,ISO3200、弱くスローシンク、露出補正 +0.7で撮影。

明暗差が大きかったのでHDR処理した。

HDR処理については
こちらの記事をご覧下さい。

hdr

ホワイトバランスくずし


適正なホワイトバランスをわざとくずし、非現実的な面白さを出すことができる。

右はHDR処理とは逆にダイナミックレンジをわざと狭くし、階調性を無くしてポスタリゼーションの効果を出し、14mm超広角で撮影したことと合わせて、非現実的な印象深い写真とした。

_DSC4331RAW現像時ホワイトバランスを変えて現像することができ、又後処理でホワイトバランスを変えることもできる。

肌の色は、撮影時は忠実に記録し、後で調整するのがよい。

右はホワイトバランスを色温度3200K位にして青を強調した。昔タングステンフィルム EPY 等をデイライト下で使ったイメージを再現した。

背景に元画像を残し、肌を調整したレイヤーを重ね、透明度を変えて最終調整することができる。

肌の色は個人差があるが、アジア人(黄色人種)の肌は白人と比べると黄色味を帯びており、忠実色で表現するのか、ピンクがかった白人の肌の色に表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

銀残し(ブリーチバイパス)


「銀残し」又は「ブリーチバイパス」と呼ばれる技法は、コントラストを上げ、彩度を落とした独特の雰囲気がある。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。



技法は感動をより強く訴えるよう使うべきであり、技法やテクニックにおぼれる前に、基本をしっかり勉強するのがよい。

しかし、遊びは楽しい

写真がうまくなるコツ。スランプ・マンネリからの脱出


old_nikkor

基礎を知っているだけなく、それを身に付けることで自分なりの応用もでき、基礎に縛られることなく、良い写真を撮ることができるようになる。


撮る前に良く観よう!
ベストアングル、ポジションに動こう!
全てマニュアルで撮ってみよう! 単焦点レンズ1本で撮ってみよう!


一緒に撮影にいくと、沢山の写真を撮られる方がいる。後で写真を見て聞いても、何を撮ろうとしたか意思が明白でないことがある。

一方、良い作品を作ろうとテクニックや構図等を聞いてくる人があり、技術的に優れていても作品としての迫力が感じられない写真もある。

今日は良い写真が1枚撮れればよいと思い、じっくり観察して撮影対象の良さを調べ、どう撮るのがよいのか考えてから撮る方が、良い写真が撮れる。

勿論シャッターチャンスが重要で、良く観てから撮るより、考えてから撮るより、シャッターを押すことが重要な場合があるのは勿論。

ベストなアングル、ポジション、画角(どの範囲が写るか)を考え、その場に動いて撮影することが重要で、1ヶ所にじっとしていて撮影するだけではダメで、もっと遠くから、もっと近くから、もっと下から撮ってみたらどうなるか考え、実行してみよう。勿論場所を動けないこともあるが

ここで良い写真が撮れると思ったら、1時間でも、2時間でも良い瞬間が訪れるのを待つことが必要。雪の降る中、わずかな水分を補給しトイレにもいかず、6時間ほど立ったまま1歩も場所を動かずに待っていたこともある。

ちなみに一番待ったのは、つい最近 iPhone 5S を8時間待って購入した。写真を撮るのに待つのに慣れていたが、さすがに疲れた。

写真撮影の上達に最適な方法は、絞り、シャッター速度からフォーカスまで、全てマニュアルで、自動に頼るのではなく自分の意志で設定して撮ってみるのがよい。カメラのメーターや合焦表示は一切見ず、自分の感性を高めていくのがよい。

昔は全てマニュアルで操作、設定する必要があったが、今のカメラはオートがメインになってしまった。一度マニュアルで撮影してみると写真撮影の本質がわかってきて、自分の写真が撮れるようになる。

オートで撮ればオートで撮れる写真しか撮れない。オートはある意味カメラメーカーのお仕着せであり、自分の意志を表すにはマニュアルで撮影するのがよい。極端な露出オーバー、アンダーで撮ってみよう。フィルムカメラと違って、今はすぐ結果が確認できる。

私の場合、ここぞと思う場合には、フルマニュアルに切り替えて撮影する。標準露出で撮らないので、一々露出補正するより、マニュアルで撮影する方が簡単になる。複数台のカメラを持っていく場合には、サブカメラで押さえの写真をオートで撮り、メインカメラはマニュアルにしている。

露出を極端に変えれば違う世界が見えてくる。慣れれば、そのイメージを脳に描き出すことができるようになる。

カメラの機能を使いこなす前に、マニュアルで全て撮れるようになることが先

hdrフォーカスもマニュアルでうまく撮れるようになれば、オートフォーカスが使いこなせる。

手ブレ補正を使う前に、手ぶれをさせない構え方を会得しておくことが重要。手ブレ補正無しでしっかり撮影できるようになると手ブレ補正でより遅いシャッター速度で撮れるようになる。

被写体をしっかり見るようにすれば驚くほど手ブレは起きない。スローシャッターでも、目で被写体を追い続ければ、流し撮りができるようになる。

連射もカメラに頼らず、自分の指で連射ができるようにしよう。人差し指第2関節の先だけで、柔らかくシャッターを押してカメラをぶらさず、高速で連射できるようになれば、むやみにカメラの連射を使うこと無く、うまく使えるようになる。

一方ノーファインダーでもうまく撮影できるようになれば、咄嗟での撮影にも対応できるようになる。

右は Fujifilm X100S をノーファインダーで、自分も動きながら撮影。このような撮影では画角が身についていることが重要で、単焦点レンズの方が使いやすい。

被写体を見ながら、カメラを見ずノーファインダーで撮れるようになるとスナップ写真はやりやすくなる。

いつでもシャッターが切れるように電源を入れっぱなしにしておくのがよい。

写真を撮ることがわからないよう、一眼レフカメラか、ミラーレスであれば液晶ディスプレイをOFFにできるカメラがよい。

レンズは単焦点レンズで、画角が身についている使い慣れたものがよい。

マニュアルフォーカスで撮ればタイムラグが無く、決定的瞬間を撮りやすい。

歩きながら、走りながら撮影できるようになれば、動きのある写真が撮れる。

余り写真術にはまってしまうと、自分の撮りたいものを見失ってしまうこともある。少し写真から離れて、対象をよく知り、観察することで、見えてくるものもある。地元の人に話しかけ、話しをした後で撮影させてもったり、モデルとお茶を飲みながら話しをしてから撮影に入るのも、一つの方法になる。

余り技術に凝りすぎても面白くない。撮影にのってくると、テクニックやピント、フォーカスより、良い瞬間をものにする撮影のリズム、タイミングの方が重要になってくる。

自分のスタイルを決め、どう撮るかが分かってくればカメラの設定もできるようになる。

良い写真とはどんな写真なのか。仕事の場合は明確で、クライアントが望む写真であり、クライアントが満足しなければ次の仕事はこない。

作品撮りの場合は、他の人を感動させる写真ではないか。

良い写真を撮るには、良いカメラとレンズが重要で、自分が好きなカメラ、レンズを使うのが一番。高いカメラやレンズが良いとは限らない。

カメラ以上に重要なのはレンズで、レンズの特質を知り、それを活かした撮影をすることが良い写真を撮る上で重要。レンズをうまく使いこなすことが写真上達のコツで、昔から広角レンズを制するものは写真がうまくなると言われていて、広角レンズを使いこなすことから始めるのも一つのやり方。

レンズの画角(どこからどこまで写るのか)を身に付けることをまずやらないといけない。カメラを構えてから、ズームの焦点距離を変えてみたり、構図を変えたりするといつまでたってもうまくならない。又、せっかくのシャッターチャンスを逃してしまうことになる。

画角が身につくと、撮影の立ち位置がわかるようになる。カメラを構える前に、レンズの焦点距離を決め、どこに立って、どのようなポジションで撮影するかわかるようになる。

画角が身につけば、ほとんど瞬時に、ほとんど無意識に自然に、体が撮影位置に動くようになる。

写真は、できれば大伸ばしして鑑賞したい。A4サイズ以上、できればA3ノビで。小さな画像では良さがわからないが、大伸ばしすると良さがわかる写真もある。パソコンで等倍に拡大してアラ探しするのは好みではない。

単焦点レンズ1本で撮影するのもよい。1本だと標準レンズを考えがちだが、標準レンズは意外と難しい。標準ズームレンズの場合は、広角端と望遠端しか使わないようにしてもよい。

普段望遠を主に使っている人は広角を、広角を使っている人は望遠レンズ1本で、ベテランの人は今まで撮ったことのない超広角や超望遠を使ってみる。最初は撮りにくくてかなわないかもしれないが、何とか撮ってみようとしている内に、今まで撮ったことがないような写真が撮れるようになる。

好きなカメラ、レンズを持っていくことが重要で、価格で決まるわけではない。楽しまなければ良い写真は撮れないと思っている。

トレーニングは、28mmか24mm単焦点レンズか、標準ズームレンズの広角端を使い、絞り優先モードで、なるべく多くの写真を撮り、一つのレンズを使いこなすようにするのがよい。自分が動いて、被写体に接近して撮影するようにすると写真がうまくなる。

ズームレンズを使うコツは、ファインダーを覗いてからズームを変えるのではなく、先ず撮影する画角(焦点距離)を決め、ズームをセットし、撮影ポジションに移動してからファインダーを覗くことで、レンズの効果を活かした撮影ができる。ズームは微調整に留めるのがよい。

一番よくないのは、もう一歩被写体に近づくと良い写真が撮れるのに、ズームで合わせてしまうと、被写体と背景との関係、写る範囲、遠近感が変わり、迫力ある写真にならないことがある。構図の調整は自分が動いてするのがよい。

良い写真が撮れないのは後半歩の踏み込みが足りないからだと言ったのは、ロバート・キャパだと思う。

半歩をズームで調整してしまうと迫力ある写真が撮れない。特に広角、超広角は1mmの焦点距離の差が大きい。ズームで調整すると、違う写真になってしまう。

本当は単焦点レンズを使いこなした後でズームレンズを使う方がよい。

便利なことは必ずしも良い作品をつくることにならない。

画角がわかるようになれば、次は写真の本質に迫ること。
近づいてアップで撮ることで達成できる時もあり、引いて全体を入れ、背景で場所を説明することで本質が見えることもある。

広角が使えるようになれば、次に85mmか105mm位の単焦点レンズか、標準ズームレンズの望遠端を使ってみる。絞りでボケのコントロールが無意識にできる位にならないといけない。自分の意志で絞りを設定して撮影できるようになると、レンズの特性を活かした表現ができるようになる。特にポートレイト撮影ではボケのコントロールが重要になる。詳細 こちらの記事をご覧下さい。

今日はこのレンズで撮るんだと1本だけ持って行くと、意外と良い作品ができる。レンズを使いこなすことが重要で、レンズを使う楽しさは単焦点レンズにあると思っている。詳細は こちらの記事をご覧下さい。

失敗した写真の救出


写真で失敗したことが何度かあり、大事な写真の場合には、何とかしなければならない。













撮影できていなかったり、データを消去してしまった場合はどうしようもないが、露出の問題ややピンぼけ、手ブレであればある程度救済できる。

ピントが甘かったので画像処理で救済した。詳細は こちらの記事をご覧ください。

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70-200mm f/2.8G で撮影。少しトリミング

トリミング、クロップ


撮影後トリミングすると、画角が狭くなり、主題と背景との関係が異なってしまう。又、画素数が減ることになる。後でトリミングしなくてすむよう画角を身につけておくことが重要。

撮影後データ量を減らすことができても、データ量を増やすことはできないので、撮影時にはなるべく多くのデータを記録して保存しておくのがよい。後になってから個展を開いたり、写真集を作る際は、データ量が品質に影響する。

クロップ機能が付いているカメラでは、クロップすることで望遠効果が得られる。しかし、画素数が減るので、クロップした時の画素数が、意図する出力解像度を満足しているかどうかを調べておく必要がある。

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80-400mm f/4.5-5.6G×1.7 で撮影。1.5×クロップ
ウェブの場合は 72dpi、プリントの場合は 240dpi以上、できれば 300dpiが必要で、出力の大きさを掛けると必要画素数がわかる。

例えばA4サイズの長辺は297mm、約11.7インチになるので、300dpiのプリントで約3500ドットなので、長辺が3500ピクセル以上の大きさで撮影すれば、A4サイズにプリントする際拡大する必要はない。すなわち820万画素以上あればよいことになる。

右は 80-400mm f/4.5-5.6G に1.7倍テレコンバーターを付け、DXフォーマットにクロップして1020mm相当でテスト撮影した。Nikon D800E を使ったので、クロップしてもA4サイズにプリントする余裕が十分ある。

ワークフロー


カメラの設定から後処理までのワークフローを決めておくと、効率的に処理ができ、完成度の高い作品が得られる。

元データのRAWは日付順のファイルに入れ、すぐに外付けハードディスクにバックアップする。

選択した画像をRAW現像し、基本的な処理をした後、16bit TIFFデータとして、テーマ別フォルダに出力する。

このTIFFデータを画像処理し完成させる。上記とは別の外付けハードディスクにTime Machineで常時バックアップしており、さらにテーマ別フォルダは別の外付けハードディスクにバックアップする。

カラーマネージメント


自分の思い通りの色や明るさで出力するには、カラーマネージメントをする必要がある。

カラーマネージメントとは、プリントやパソコンの出力で思い通りの色を出す為、色の基準を統一することで、統一方法に色々あるのが、私は色空間(カラープロファイル)をAdobeRGBで統一するのがよいと考える。

カラーマネージメントの詳細は こちらの記事をご覧下さい。

RAWでの撮影とRAW現像


raw4200
作品撮りでは、なるべく多くの情報を記録しておくことが重要で、撮り直したいと思っても、二度とその瞬間は来ない。

RAWは撮像素子に記録された情報を生で記録したデータで、1枚の写真に表現できる量をはるかに超えており、ある範囲内でほとんど劣化無しに、明るさや色を変えることができる。

カメラのJPEG出力はデータ量が小さいが、その分多くの情報が失われている。又、ある意味、記録されたデータの中からカメラメーカーが作り出した画像になる。

高画質の作品づくりを行うには、RAWで撮影することが必須と言ってもよい。


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白とびや黒つぶれしてしまった画像にはデータが無く復元することができないので、適正露出で撮影することが重要になる。

シャープネスや、コントラスト、彩度が高すぎると、後での修正が難しく、破綻をきたす。少しねむい位で撮影しておくと、後処理で見栄えのよい写真にすることができる。

RAW現像については こちらの記事をご覧下さい。

カメラの設定


撮影対象に合う設定で撮影することで、楽に良い写真が撮れる。
カメラには設定を記憶できる機能があるので、登録しておくと変更しやすい。

Nikon D4、D800 等では撮影メニューとカスタムメニューをそれぞれ4種類記憶させておくことができ、Nikon D600 や D7100 では撮影モードダイヤルにユーザーセッティングモード2種類、U1とU2を記憶させることができる。

私の場合、Nikon D4 及び D800E にはスナップ、ポートレイト、風景、動体モードを記憶させている。D600 にはU1とU2の2種類しかないので、U1はポートレイト、U2は風景に設定し、スナップや気楽な撮影の時はP:プログラムオートやA:絞り優先モードを利用している。

風景の場合は、露出ディレイモードにし、シャッターはレリーズ専用に、オートフォーカスはAF-ONボタンに分離し、ブレを最大限防止し、使いやすくしている。又、基準露出を-2/3EVに設定している。

動体モードではAF-C、3D-トラッキングモードとしている。下記オートフォーカスの説明参照

ちなみに仕事用のメインカメラは基本的に変更せず、レンズと共にバッグに入れており、間違いがないようにしている。

画質モード


高画質な画像を得る為にはRAWで撮影するのがよい。RAW とは、デジタルカメラの撮像素子(CCD等)で得られる元々のデータで、カメラ内で画像処理するJPEGデータより一般的に画質に優れる。

RAWで撮影しておくと、後でホワイトバランスや露出を変えることができ、画像を劣化させることなく画像処理することができる。

デュアルメディアスロットの場合はJPEGと2種類の画像を同時記録しておくと、万が一のメディアのトラブルでも安心出来る。

元々のRAWデータのラティチュードは広いので、RAWで撮影すれば、RAW現像時露出を補正でき、適正露出が得られる。詳細は こちらをご覧下さい。

デジタル写真のラティチュードはJPEGの場合ネガフィルムに比べ狭いので露出差が大きい時や、難しい露出の時は段階露出をするのがよい。

12bitモードと14bitモードのどちらがよいか聞かれるが、RAW現像後16bitTIFFに変換することを前提とすれば認識できる範囲で違いが無いと言える。

スポーツ写真等では12bit RAWで記録し撮影可能枚数を増やしている。

撮影モード


オートモードやシーンモードは、カメラが適切な設定にしてくれるので失敗が少ないが、作品づくりとしては平凡になり易く、又、何時まで経っても撮影技術を習得できなくなる。

一番おすすめの撮影モードは、A(絞り優先モード)で、絞りによりボケのコントロールができる。最初は絞りをどれだけにしてよいかわからないので、絞り開放とf5.6位の両方で全て撮影し、その違いを体感するのがよい。

スナップ撮影等シャッターチャンスが重要な時は、P(プログラムオート)で撮影し、余裕がある時はプログラムシフトをして絞りを変えて撮影するのがよい。

S(シャッター優先モード)は、スポーツ写真でシャッター速度が重要な時や、スローシャッター等シャッター速度をコントロールする時利用するのがよいが、慣れてくると、絞り優先モードでシャッター速度を見ながらコントロールできるようになる。

M(マニュアルモード)では、絞りとシャッター速度を自分でコントロールできるが、感度を自動設定にしていると、感度を調整して露出調整するので、感度調整自動モードのようになる。(ニコン D7000の場合。以下同じ)

レリーズモード


1コマ撮影が一般的だが、私の場合は高速連続撮影にして3コマで停止するようにしている。撮影チャンスは二度と訪れないので、逃さないようにシャッターを多めに切るようにしているが、沢山連続撮影しても良い瞬間をとらえることは難しい。シャッタータイムラグを考慮して、ベストチャンスの少し前から3コマ程度がちょうどよい。

風景等でじっくり撮影する時、三脚を使ってライブビュー撮影で、露出ディレイモードにすると、スローシャッターでもブレを最大限防げる。

オートフォーカス駆動をAF-ONボタン(Nikon D600 では 設定変更によりAE/AFロックボタンを使用)にして、オートフォーカスとシャッターを分離した方が使いやすい。これはポートレイト撮影でもやりやすい時がある。

AFモード


AF-S(シングルオートフォーカスモード)でほとんどの場合よいが、動体撮影する場合は、AF-C(コンティニュアスAFモード)を使うと、ピントを合わせ続けてくれる。被写体が動いていると予測駆動フォーカスでピントを追い続けてくれる。

AF-A(AFサーボモード自動切換え)は、被写体が静止している時はAS-S、動いているとAF-Cに自動的に切り替えてくれる。

Nikon 80-400mm

右は早いダンスを AS-C(コンティニュアスオートフォーカスモード)に3D-トラッキングモードを組み合わせ撮影した。

Nikon D800E、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR 使用。AFスピードが早く、D800E が被写体を捉え、動体撮影がやりやすかった。手持ち撮影だったが、手ブレ補正がよくきき助かった。


AFエリアモード


ピントを合わせる方法を選ぶことができ、オートエリアAFでは被写体を判別してピントを合わせてくれ、人物がいる場合には人物にピントを合わせてくれる。フォーカスロックしなくても被写体を追尾してくれるので、3D-トラッキングより簡単でよい。

ポートレートで目にピントを合わせる場合や、マクロ撮影でピントが合う範囲が少い場合は、シングルポイントAFを使うのがよい。

マニュアルフォーカス


Nikon D700 20mm時としてマニュアルフォーカスの方が使いやすいこともある。

古いマニュアルフォーカスの Ai 20mm F3.5 を未だに使っている。

ポートレイト撮影にも使うこともあり、迫力ある表現ができる。詳細は こちらの記事を参照下さい。



水着ポートレート







水着ポートレートについては
こちらの記事を参照下さい。

マニュアルフォーカスのやり方は、合焦マークで行ったり、ライブビューで合わせることもできるが、ファインダーのマット面でフォーカスを合わせることもできる。

フォーカスリングを素早く動かしピントが合うところを確かめてから、ピント位置を手前からゆっくり動かし、ピントが合ったところで止める。少し前ピンになるが、被写界深度は手前に短く、奥に長いのでこれでよい。又、人物のアップでは、瞳よりまつげにピントが合うので都合がよい。

1枚写真を撮ったら、ピントを細かく調整しておさえの写真を撮る。
只暗いズームレンズではマニュアルでピントを合わせるのは難しい。

今では目が悪くなり、オートフォーカスに頼っているが、よく見えなくても不思議とアウトフォーカスがわかり、身体を前後に移動してピントを調整することもある。

慣れればマニュアルでフォーカスを合わせることは難しくない。

20mmは被写界深度が深いので、例えばf8まで絞れば、1.2mから無限遠までピントが合う。これを覚えておけば目測でセットでき、オートフォーカスより早くシャッターを切ることができる。

測光モード


マルチパターン測光でほとんどの場合、適切露出になるが、意図的にローキーやハイキーにする場合は、露出補正やオートブラケット撮影して露出をコントロールする。中央部重点測光やスポット測光を使うことはほとんど無くなった。

デジタル写真で気をつけなければいけないのは、白飛びさせないことで、露出オーバーになってデータが無くなっている部分は、後処理で復元させることはできない。黒ツブレで露出アンダーになっている部分には意外とデータが残っていて、ある程度復元することができる。

ホワイトバランス、ピクチャーコントロール


_DSC5018_DSC5018ホワイトバランスとは、基本的に白を白く見せ、グレーをグレーに見せることにあり、昼の太陽光、夕方の光、電球、蛍光灯等光源の色温度に合わせて、見た目に近いようにカメラ内で色調整することを言う。ホワイトバランスを意図的に変えて、自分の色を出すこともできる。一般的にはオートにしておけばよい。

ホワイトバランスを変えると、写真の雰囲気が変わる。

左側はありきたりの感じがする。
クールトーンに調整した。
RAWで撮影しておけば、後でホワイトバランス、ピクチャーコントロール、露出を変えることができる。

詳細は こちらをご覧下さい。

_D8A0974_neutralピクチャーコントロールは、カメラ内で画像の仕上がりを調整することで、一般的なスタンダードから、色鮮やかな仕上げにするビビッド等がある。

余り彩度やコントラスト、シャープネス等仕上がりを派手にし過ぎると、後の画像処理がうまくいかなくなるので、ピクチャーコントロールはナチュラルか、せいぜいスタンダードにしておくのがよい。

左は私がいつもカメラに設定しているまま View NX2 で現像した画像で、ピクチャーコントロールはニュートラルでコントラストや彩度が低く、ねむい画像になっている。

D800E 上高地

像時ピクチャーコントロールを風景、ホワイトバランスを晴天にして現像した。

Nikon D800E、24-120mm F4 で撮影。

_DSC4331デジタルカメラや、画像処理ソフトの進歩により、撮影から出力、納品までのワークフローが変わってきている。

最近、ポートレート撮影時ピクチャーコントロールを「ポートレート」に設定してテストしている。

けっこうこのままで使える。

右側は「ポートレート」に設定した元画像で、少しコントラストと彩度を上げて仕上げた。

横浜でポートレート

ISO感度


低感度の方が画質がよく、ダイナミックレンジや色の再現性がよくなるので、できる限り低感度で撮影するようにしている。

感度自動制御機能を使うと、暗い場所では自動的に高感度になる。低速限界速度に設定したシャッター速度になると、ISO感度を上げてシャッター速度が遅くならないようにしてくれる。

又、制限上限感度を設定して、それ以上に感度が上がらないようにできる。上限を上げ過ぎると知らずに高感度で撮影してしまうことがあるので、800か1600に押さえている。

舞子動感表現の為、ISOを積極的に変え、シャッター速度を遅くして撮影している。

作品撮りではマニュアルで撮影することが多く、
Nikon Df や Fujifilm X-T1 はISOをダイレクトに変更できるのがよい。




カメラ、レンズの選び方


一眼レフカメラの魅力はレンズを交換でき、多彩な表現を楽しめることにある。どちらかと言うと、レンズを使う為にカメラがある。カメラの性能も重要だが、それ以上にレンズの性能が重要。まずはレンズのことを考えてからカメラを決めたい。

望遠レンズ、広角レンズは、単に遠くのものを撮影する、広く撮影する為だけでなく、被写界深度や遠近感の違い等の特徴、効果を理解し、活用することにより、色々な表現ができる。まずは広角で撮るのか、望遠で撮るのか、標準で撮るのか考え、自分が撮影場所に移動して撮影することで、レンズの特徴を活かした写真が撮れる。

一度にレンズシステムを組むより、一つづつ使いこなせるようになってから次のレンズを揃えればよい。値段でレンズの良し悪しが決まるわけではないが、高くても良いレンズを揃えたい。良いレンズはカメラより長く使える。

カメラ・レンズを使いこなすコツは、自分の目がレンズの画角になること。
そうすれば単焦点レンズ1本でも撮影は難しくない。


詳細は こちらの記事をご覧下さい。

撮影機材


urban disguise 30tripod-sNikon D700 Flash撮影に必要な機材や、役に立つ便利な小物を揃えると、効率が上がり撮影に集中できる。機材を使いこなすことで表現に幅ができ良い作品ができる。

私はクロップ撮影の際、マグニファイングアイピースを使ってファインダー倍率を上げている。

Quovio_49T
DSCF1076wカメラバッグは小型のものから大型まで各種をそろえている。

ローリー(キャリー)タイプは旅行に機材を運ぶのに適する。

Nikon D4 又は D800E に 80-400mm f/4.5-5.6 又は 70-200mm f/2.8、D600 に 14-24mm f/2.8 を付け、24-70mm f/2.8 又は 24-120mm f/4、85mm f/1.8、Fujifilm X100s、フラッシュ2台を入れ、三脚も取り付けできる。14インチまでのノートPCを入れることもできるが、私の場合は11インチ MacBook Air か iPad mini と、レフ板やディフーザー等照明機器を入れる。

_D3S8499-w_D3S7856撮影現場で、又は宿泊する場合はホテルでデータのバックアップをとっておくことが重要。又、撮影した写真の確認を大きな画面で行える。

私は MacBook Pro Retina、軽量小型の MacBook Air や iPad mini を活用している。

撮影機材、写真用品については
こちらの記事を参照下さい。


デジタルフォトテクニック目次
写真撮影テクニック
写真の構図
RAW現像、画像処理
HDR(ハイダイナミックレンジ)
カラーマネージメント
ポートレイト撮影テクニック
ポートレートの画像処理
色かぶりの除去
ソフトフォーカス
銀残し
風景写真の画像処理
スローシャッター
モノクロ写真
失敗写真の救済

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