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撮影時に写真を完成させることが理想だが、撮影後の画像を編集し作品の完成度を上げることができる。

技術でやれることはしれている。レタッチも芸術的センスがものをいう。
後処理ができるからといって撮影を疎かにすることはよくない。元画像が良くなければ、いくら後処理しても良い作品はできない。

画像処理テクニックを駆使すればよいわけでなく、全体の調子、バランスを見ながら人物を処理していくことが重要。
やり過ぎると画質劣化をおこし、又、違和感がある写真になってしまう。レタッチは薄化粧程度にするのがよい。

思いが強すぎると過度に処理してしまうことがあるので、処理後、全体を見ながら効果を少し弱めるようにしている。
(ここでは効果がわかるように強調している。)

ここでは作品づくりを前提に、人物写真のRAW現像、画像処理の仕方を述べる。


▼ 簡単な明るさ、コントラスト、色、肌の調整
▼ Frequency separation method(周波数分離方式)
   ▼ 肌を滑らかにする
   ▼ 目、眉をシャープにする
   ▼ 唇のメイク
▼ グラデーションの活用
▼ デジタルメイク
   ▼ 明るさ、コントラストの調整
   ▼ 目のメイク
   ▼ 唇のメイク
   ▼ チークを入れる
   ▼ まつ毛をシャープにする
▼ 髪の毛の調整
▼ 影を和らげる
▼ 暗い顔を明るくする
▼ ハイキー、ローキーに仕上げる
   ▼ トーンカーブの利用
▼ 背景の処理
▼ 集合写真の調整
▼ 白飛びの救済
▼ 肌の色の調整
▼ ソフトフォーカス
▼ ノイズ低減処理
▼ 服装の調整
▼ ポートレートのモノクロ写真
▼ RAW現像、画像処理の基本
▼ レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方
▼ RAW現像、画像処理の実例

簡単な明るさ、コントラスト、色、肌の調整


桜をバックにモデル撮影したが、顔が暗く、コントラストが無くさえない。

明るさ・コントラストの調整レイヤーにレイヤーマスクを追加し、少し極端に明るくする。必要に応じコントラストを調整する。

レイヤーマスクを50%のグレーで塗った後、明るくする部分は白を、暗くする部分は黒のブラシで画像をなぞり、部分的に明るさを変えコントラストをつけた。
(明るさ・コントラストの調整レイヤーを2つ作り、一つは明るく一つは暗くして、各々部分的に適用してもよい。)

彩度を桜の部分に適用し完成させた。




画像をクリックすると部分拡大画像が開く
レイヤーマスクを選択し、ボカシと濃度を調整し、レイヤーの透明度を再度調整した。

(注)バックの青色は空ではなく
   シートの色




肌の色の簡単な調整

室内光の影響もあり、肌が赤みを帯び、彩度も高い。

白黒調整レイヤーでレッドを明るくし、レイヤーの透明度を
17%にして調整した。

唇と洋服の赤の部分はレイヤーマスクを黒に塗って元の色を出した。

白飛びを嫌い、少しアンダーに撮影することが多く、後処理で暗部を持ち上げることが多い。

レイヤーをコピーし、描画モードをスクリーンにする。

レイヤーマスクを作成し、50%のグレーで塗る。

レイヤーの透明度を調整して適度な明るさにする。

レイヤーマスクを選択し、
明るくする部分は白のブラシ、
暗くする部分は黒のブラシで画像をなぞる。

レイヤーマスクを選択し、ボカシと濃度を調整し、レイヤーの透明度を再度調整する。

自然な彩度を少し上げて完成させた。


詳細に調整する時は、肌や唇、目、髪の毛等に最適な条件でRAW現像した画像を重ね、レイヤーマスクを反転させレイヤーを一旦隠した後、該当する部分を白のブラシで塗って、その部分のレイヤーを表示する。

コントラストが無く、フラットな光線状態になってしまったので、画像処理でコントラストを調整し、立体感を出した。

RAW現像で-2EV、+1EV露出補正した2枚の画像を標準の画像の上に重ねた。

2枚の画像のレイヤーマクスを反転させ、一旦そのレイヤーの効果を無くし標準の画像を表示させる。

レイヤーマスクを選択し、画像を白のブラシで塗ると、その部分のレイヤーが表示される。。

最後にソフトライトのレイヤーを作成し黒と白のブラシで微調整した。



Nikon D500
24mm f/1.8G



このモデルの足は美しく長い。


簡単に色調整するにはホワイトバランスを変えればよい。

RAW現像時ホワイトバランスを
青色に振りクールなイメージにした。

さらに、青のカラーフィルターの調整レイヤーを加えた。

少し明るくして完成させた。

ヒストグラムやトーンカーブは明るさ、コントラストを調整できるが、RGB3色毎にも調整ができ、
明部、暗部、中間部それぞれの色を変えることができる。

これを勉強しておくと、色を自在に変えることができるようになる。




画像をクリックするとA4プリントサイズ相当拡大画像が開く
元画像は少し緑かぶりしているので、Photoshopのカラーバランスの中間調を上の右図のように調整した。

桜の赤色を強調する為、ハイライトのレッドを強くし、
髪の毛の色の調整の為シャドーを調整した。

全体を調整する為、わずかに青のカラーフィルターを顔にかけた。

明るさ・コントラスト調整レイヤーで顔を少し明るくした。
自然な彩度を少し高くして完成させた。


色相・彩度調整レイヤーを使うと、特定の色の色相、彩度、明るさを変えることができる。

右は洋服の色を赤紫に変更した。

他の部分への影響は無かったが、念のためレイヤーマスクで洋服の部分のみに適用した。



荒れた肌をソフトフィルターで調整
画像をクリックすると拡大画像が開く
高画素機で撮影した場合、肌の荒れが目立つことがある。
こんな場合には必要最小限に肌の部分をボカすと良くなる。

右の例は肌荒れを目立たないようにした。

元画像をコピーし、まず「スポット修正ブラシ」で肌の荒れを
調整した後、全体に「ぼかし(ガウス)」フィルターをかけた。
レイヤーマスクを作成、反転させ、いったんボカしの効果を無くし
白のブラシでぼかしたい所をなぞって部分的にぼかす。肌の部分を
全体的に薄くぼかす。レイヤーの透明度を調整し、不自然にならないように調整した。

ボカし過ぎて肌のテクスチャーが無くなりツルツル肌にならないよう注意しないといけない。
究極的な肌の調整は下記の方法で行うのがよい。

Frequency separation method(周波数分離方式)




ステップ3:Photoshop の画像操作機能(16bit)


処理結果
元々きれいな肌なので少しの処理しかしていない


荒れた肌をLowとHigh両方で調整
画像をクリックすると拡大画像が開く
プロの世界で広く使われている究極のレタッチ方法。

肌荒れの調整やメイクアップの再調整、自然な感じの美肌処理の究極の
方法で、つるつる肌にせず肌をきれいにできる。

高周波成分、低周波成分を別々に処理することで、各々部分的にソフト
あるいはシャープにする等の調整ができる。

処理ステップ(右図参照)

  1. 元画像を2つ複製し、LowとHighのレイヤー名にする。
  2. Lowのレイヤーを、輪郭がわかる程度にぼかす。
  3. Highのレイヤーを選択し、Lowのレイヤーとの画像操作を行う。
  4. Highのレイヤーの描画モードをリニアライトにする。
    これで元の画像表示に戻る。
  5. Lowのレイヤーで、なげなわツールでボカす部分を選択し、
    フィルターのぼかし(ガウス)でぼかす。
    肌のテクスチャを残し低周波成分だけボケる。
LowとHighのレイヤーをグループ化しておくとよい。

バッチ処理に登録すればワンクリックでアクションを起動できる。

修復ブラシツール
スポット修復ブラシ、修復ブラシ、パッチツール等は目的に応じ
最小限かけるのがよい。

例えば肌の荒れ等は低周波成分を調整する。
顔にかかった髪の毛を除く場合等は高周波成分を調整する。
(全レイヤーを対象にチェックを入れている場合は外す。)

ぼかし
ぼかしは上記Lowレイヤーに部分的に適用する。
(例)なげなわツールで選んだ個所にぼかしフィルタをかける。

部分的にテクスチャをぼかす場合は、
Highのレイヤーにレイヤーマスクを作成し、黒のブラシで塗ると
高周波成分がフラットになり、ぼかしがかかる。

混合ブラシツール
シミやシワの調整は混合ブラシツールで調整できる。
新しいレイヤーを作成し、全レイヤーに適用する。
ドライ補充量少量にして、にじみ、ミックス、流量等を調整して
顔をなぞるとブラシの動きに沿ってにじんでいく。
一度設定すれば、次回から混合ブラシツールをクリックするだけで使える。
調整後画像全体とピクセル等倍で確認し、レイヤーの不透明度で必要最低限の調整に留める。


目、眉をシャープにする


Lowのレイヤーにレイヤーマスクを作成し、黒のブラシで塗ると
その部分にハイパスフィルタ(高周波数成分をほとんど減衰せず
低周波数の成分を減らす)がかかり細部をシャープにできる。

右は元画像

画面全体をシャープにすると荒れが
目立つので、必要最小限に部分的に
シャープにした。

Lowレイヤーを選択し、ブラシの流量、
不透明度を適度に調整して黒のブラシで
画面を塗り、違和感がない程度に部分的
にシャープにした。

Lowのレイヤーに明るさ・コントラスト調整レイヤーを作りコントラストを高め、レイヤーマスクを一旦隠し*、レイヤーマスクを選択した状態で眼球の部分を白のブラシで塗って眼球のコントラストを高めた。

Lowのレイヤーにメイクのレイヤーを作り、ペンツールで眼球をポイントし、右クリックで2ピクセルのぼかし半径で選択範囲を作成し、眼球の縁、中をブラシで調整した。

少し肌荒れがある部分はHighのレイヤーのレイヤーマスクを黒のブラシで少し塗ってソフトにした。

唇のメイク


低周波成分のレイヤーに色を塗ることで、テキスチャーを保持しながら色を変えることができる。

右は元画像で、元々肌はツヤツヤだったので、特に処理はしていない。

低周波成分のレイヤーで唇の部分ににピンクの色を少し広めに塗って、レイヤーマスクで余分な部分を消した。光っている部分、シワを濃くし、コントラストを高くした。

歯と唇の左部が少し暗くなっているので、明るい部分の色を塗って調整した。

肌の一部にわずかなシミがあるので、
スタンプツールで回りの色を塗った。

高周波成分のレイヤーにスタンプツールでディーテールを調整した。

歯を少し白くした。

フラッシュの影響によるテカリを少し押さえた。

全体を見ながらレイヤーマスクのぼかし、レイヤーの不透明度を調整し、違和感が無いようにした。

デジタルメイクについては下記。

グラデーションの活用


_DSC0022-1














ライトスタンドをバックに、フレアでソフトな感じを出そうとしたが、最近のレンズはフレアが出ないので、画像処理でフレアを追加した。

_DSC0022-1スタンドのアンバーな色をグラデーション調整レイヤーで加え、
レイヤーの描画モードをスクリーンにし、レイヤーの不透明度を調整した。

余分な部分をレイヤーマスクで消去した。


グラデーションはレイヤーマスクに適用し、徐々に明るさや色を変化させるのによく使われるが、ここでは調整レイヤーのグラデーション、グラデーションマップを活用した事例を紹介する。

右は元画像

白から黒へのグラデーションの調整レイヤーを作成し、描画モードをスクリーンにし、レイヤーの不透明度を調整し、アンニュイの感じを強調した。









新規グラデーションを選択する。





顔にオレンジ色を付けた。



グラデーションマップを使い、顔を暗くしてハードなイメージにした。

描画モードはソフトライト

結果的には少しオレンジ色の暖かい室内光になるよう調整した。



夕方の雰囲気を出す為、RAW現像時にアンバー色にした。

グラデーションの新規調整レイヤーで、左上に太陽を模したオレンジ色の円形グラデーションを加え、レイヤーの描画モードをスクリーンにした。
















夕方の雰囲気を強調した。




画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
夕暮れの雰囲気を出すため、
Capture NX-D でRAW現像時
2つのコントロールポイントを作成し調整した。



こちらはグラデーションツールで調整した。



グラデーションマップを用い夕方の雰囲気を強調した。

グラデーションの調整レイヤーで、グラデーションタイプをノイズ、荒さを3にし、赤色系のグラデーションにした。

レイヤーの描画モードをスクリーンにしてレイヤーの透明度を調整した。

顔の部分をレイヤーマスクで調整した。


画像をクリックすると部分拡大画像が開く























逆光で撮影したので、青空が白くなってしまった。
青のカラーをかけ、レイヤーマスクにグラデーションで下の方を薄くした。
グラデーション調整レイヤーで右上に太陽の光を強調した。

右はRAW現像したまま。

黄昏の雰囲気を出す為、ホワイトバランスを調整し、
さらに、グラデーションツールで電灯の光を強調した。


黄昏時の町の雰囲気を出した。



よく行ったプラハのカフェ内を外から撮影

映画のワンシーンのように仕上げた。

グラデーションマップを使い、ブルーとオレンジ色にし、
描画モードをオーバーレイにしてコントラストを高めた。

レイヤーの不透明度を調整して完成させた。





デジタルメイク


デジタルメイクは撮影後に薄化粧すると考えればよい。又メイクアップの粗さを修正することも重要。

右の写真の撮影はカメラに付けたクリップオンフラッシュでアンブレラに取り付けたフラッシュをオフカメラで発光させた。ライティングについては ▶ こちらの記事をご覧ください。

Nikon D5、24-70mm f/2.8E VR


明るさ、コントラストの調整


簡単な方法:(下のPhotoshop画面を参照。効果がわかるよう少し極端に処理している。)
明るい部分(鼻筋、ほほ等)をもう少し明るくする。
「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、明るさをプラスする。
場合によりコントラストも変える。

レイヤーマスクを反転させ、一旦元の画像に戻す。白のブラシで塗るとその部分が明るくなる。

暗い部分(鼻の両側、目の周り等)を少し暗くする。
もう一つ「明るさ・コントラスト」の調整レイヤーを作り、明るさをマイナスし、上と同様に白のブラシで塗るとその部分が暗くなる。

レイヤーマスクにぼかしを入れると境界がぼけるので適度になるよう調整する。レイヤーマスクの濃度、レイヤーの不透明度を調整することで全体の明るさを調整する。

もう一つのやり方はソフトライトレイヤーを使う方法。新しいレイヤーを追加し、描画モードをソフトライトにする。
明るくしたい部分を白のブラシで、暗くしたい部分を黒のブラシで塗ると明るさ・コントラストが調整できる。微調整した。
レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方は 下記参照

目のメイク


目の上に紫のアイメイクをする時には、描画モードを「ハードライト」又は「乗算」にしてブラシツールの色を紫にして塗る。

明るさ・コントラスト調整レイヤーで目のコントラストを上げる。

唇のメイク


口紅を塗るには、描画モードを「ソフトライト」や「ハードライト」にして
レッド、ピンク、ベージュ等の色をリップに塗る。
描画モードを「オーバーレイ」にすると明暗差が強調され、グロスが目立つ。

既に口紅をしている場合には描画モードを「ソフトライト」にして調整程度にする。

グロスを入れるには、一部に白を塗る。

少し多めに塗って、はみ出した部分はレイヤーマスクを追加して黒いブラシ塗って削除する。

歯と白眼は、新しいレイヤーを作り、描画モードを「ソフトライト」にして、白色のブラシで塗る

チークを入れる


頬にわずかに紅を追加した。
赤色等チークの色を頬にブラシで塗り、レイヤーの描画モードをソフトライトにしてレイヤーをぼかした後、レイヤーの不透明度を調整した。

まつ毛をシャープにする


統合レイヤー*を作成し、コントラストとシャープネスを上げ、レイヤーマスクを反転させた後、白のブラシで眉を塗って効果を適用した。

Frequency Separation Method を使った方法は 上記








最後に「自然な彩度・彩度」調整レイヤーを調整した。

全体を見ながら各レイヤーの不透明度を調整し完成させた。

髪の毛の調整


逆光の髪の毛を強調する為、髪の毛を選択し、トーンカーブで
コントラストを上げ、描画モードソフトライトの調整レイヤーで
髪の毛の明るい部分を白のブラシで塗った。



影を和らげる


直射日光が顔に当たるような場合や、フラッシュ等で醜い影が出た場合、コントラストを調整し、陰の部分を和らげるとよい。

元画像の背景をコピーし(いつも背景はいじらない)
チャンネル表示に切り替える。

CommandキーとOptionキーを押しながらチャンネルのRGBを
クリックすると明るい部分が選択される。


レイヤーマスクを作り、マスクを反転すると、暗い部分が選択される。

レイヤーの描画モードをスクリーンにすると、暗い部分が明るくなる。


背景は暗いままの方がよいので、レイヤーマスクを選択し、背景の部分を黒のブラシでなぞった。

洋服の下部も少し黒のブラシでなぞった。

レイヤーマスクのぼかしと濃度を調整し、レイヤーの不透明度を
調整して不自然さを無くし、適度な立体感になるようにした。
レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方は 下記参照

自然な彩度を調整して仕上げた。



全体画像。クリックする部分拡大画像が開く




(もう一つのやり方)

















選択範囲のメニューから色域指定でシャドウを選択すると、シャドウの部分が選択状態になので、コピーペーストしてシャドウの部分のレイヤーを作成する。

明るさ・コントラストの調整レイヤーで、下のレイヤーだけに反映させ、明るさ、コントラストを調整する。

スタンプツールを使って調整する場合には、描画モードを比較(明)にするとうまくいく。

曇り空だったが、太陽光が直接モデルの顔に当たり、影が出たので、上記の方法で補正した。




画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く





結婚式の写真などで、スポットライトが当たる場合や、強力なフラッシュを使って撮影すると、大きな影が出てしまうことがある。又、フラッシュにより顔に立体感がなく、平面的になってしまうこともある。

右は、気楽に写したらダウンライトが顔に当たっていて、顔に陰が出てしまった失敗作だが、なんとか修正できないかやってみた。幸い、白飛び、黒つぶれはない。

まずは全体の明るさ、ホワイトバランスを調整した。

顔が暗いので、顔の部分を少し大きめに選択し、コピー/ペーストで複製し、レイヤーの描画モードを「スクリーン」にすると、全体的に明るくなる。

「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し、一旦元の状態に戻す。レイヤーマスクを全面黒にする。(Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい)

白色のブラシでなぞるとその部分が明るくなる。ブラシは大きさ、ボケ、不透明度、流量をやりやすいように調整して行うとよい。全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整し、不自然にならないようにする。

顔に影ができているので、上記の方法で滑らかにした。

それでも未だ影が目立つので、コピースタンプツールを使い、描画モードを比較(明)にして目立つ所を処理した。

さらに混合ブラシツールを使うことにした。
各ストロール後にブラシを洗う、ドライ補充量少量にして、にじみ、ミックス、流量等を調整して顔をなぞるとブラシの動きに沿ってにじんでいく。

歯と白目の部分を不自然にならない程度に白くした。レイヤーマスクをソフトライトにした。

このような処理は緊急用であり、テクスチャがわからない程にしてしまうと作品としての価値がなくなるので注意する必要がある。フォトレタッチは必要最小限にし、薄化粧を施す程度にした方がよい。

撮影時にライティングに気を付け、後処理はしなくて済むようにするのがよいのは言うまでも無い。

暗い顔を明るくする


右は Nikon D300、DC-Nikkor 105mm F2 で撮影し、バックがある程度わかるよう、絞りは f2.8 にし、Defocus Control リングでバックのボケが美しくなるように設定した。

フラッシュを弱くたいたが、ランプの光で人物が暗くなってしまった。
(反省)マニュアルで露出を調整すると、モデルとバックの明るさを簡単に調整できる。
    詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

RAW現像時に露出補正し、人物に合わせてプラス補正した画像を重ねてHDR処理するのがよいが、ここでは画像処理でやってみた。

背景をコピーし描画モードを「スクリーン」にする。
レイヤーの不透明度を適度に調整する。

「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し
(注*)一旦元の状態に戻す。

白のブラシで人物をなぞると、その部分が明るくなる。
不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を変えながら明るくしていく。
レイヤーマスクの濃度、ぼかしを調整して自然な感じにする。

明るくする部分と暗いままの部分に分けていくと立体感が出る。
やり過ぎたり、選択範囲が多すぎた場合は、黒のブラシで修正できる。


画像をクリックすると拡大画像が開く
フラッシュによる肌のテカリが目立つので、修復ブラシを使い周りとなじませ調整した。テカリは肌の艶を見せることができるので、完全に無くさない方がよい。

コピースタンプツールや修復ブラシは必ず新規レイヤーを作成し、全てのレイヤーに適用にして処理することで、何度でもやり直せ、やり過ぎても不透明度で調整がきく。

全体的に暖かい雰囲気を出す為、ウォームトーンに仕上げた。

ハイキーに仕上げる方法は下記。

ハイキー、ローキーに仕上げる


右の左側の元画像をハイキーに画像処理してみた。

ワンクリックで下記の処理が
バッチで動くようにしている。

HMUA: Asuka 









右はバッチ処理後の画像


処理:
  1. 背景をコピーしたレイヤーを作り、レイヤーの描画モードをスクリーンにし、「イメージ/画像補正/彩度を下げる」で彩度を下げる。
  2. 青のレンズフィルタをかける。
  3. カラーバランスの調整で、ハイライト部のブルーを少し強く、レッドを少し弱くする。
  4. 白黒の調整レイヤーを作成し、描画モードをソフトライトにする。
  5. 特定色の選択の調整レイヤーを作成し、レッドとイエローを調整する。
  6. 色相・彩度の調整レイヤーを作成し、レッド系とイエロー系の色相、彩度、明度を調整する。

各レイヤーは10%の不透明度になっているので、不透明度を調整することでその効果を変えることができる。

レイヤーマスクで部分的に効果の程度を変えることができる。

レイヤー毎に部分調整して完成させた。

全面をハイキーにしてしまうと肌の階調性が無くなってしまうので、部分毎にその度合いを調整するのがよい。


softfilter58mm f/1.4G は柔らかい表現ができ好きなレンズだが、自作のソフトフィルターを付けてより柔らかくした。

Nikon D750
58mm f/1.4G
絞りF2
Capture NX-D でRAW現像時
明瞭度を下げている


ハイトーンに仕上げソフトな感じを強調した。


トーンカーブの利用




上は逆光で撮影した元画像で、撮影時プラス補正しているが、
画像処理でさらにハイキーにした。

上のハイキーのバッチを適用後、トーンカーブを調整した。

ソフトライトレイヤーで微調整して完成させた。

この子のヌード・アート作例は ▶ こちらの記事をご覧ください。

わずかに色を残して柔らかさを出した。




_DSC0022-1ローキーにするのは撮影時にそのように設定するのが望ましい。右はフラッシュをたかず、アンダーに撮影している。

後処理でローキーに仕上げるのはハイキーに比べると簡単にできる。

一番良いのはRAW現像時にマイナス補正することだが、ここでは、画像処理でアンダーに仕上げる方法を説明する。

必ず元画像は背景に残し、この画像をコピーして処理する。思うようにいかなければ、元画像からもう一度やり直す。

基本的にはヒストグラムを見て、処理の方針をたてて処理にあたる。

注意すべきは、暗く補正すると彩度が高くなることで、レイヤーの描画モードを輝度にすることで明るさだけを調整できる。

ただ、暗くすると色がケバケバしくなることがあるので、彩度を落とした方が雰囲気が出る。右の画像は後処理で彩度を落としている。


LED懐中電灯で一部を明るくし、暗い室内の雰囲気を出した。



























逆光でコントラストの高い印象的な写真をねらったが、顔の詳細がつぶれてしまった。

明るさ、コントラスト、彩度を調整し仕上げた。

ライトルームで処理した。
ライトルームの使い方は ▶ こちらの記事をご覧ください。

「銀残し」又は「ブリーチバイパス」
と呼ばれる技法は、コントラストを上げ
彩度を落とした独特の雰囲気がある。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

逆光で銀残し(ブリーチバイパス)風にコントラストを高めボディのフォルムを際立たせた。











このPlayboy Playmateのヌード・アート撮影写真は
▶ こちらの記事をご覧ください。


集合写真の処理



画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
背景はその場の雰囲気を出し、モデルを引き立てることができる。

右は暖かい室内光に対し、黄昏時の青い空を対比させる為、フラッシュにオレンジ色のカラーフィルターを付け撮影した。

色相・彩度調整レイヤーで背景の青を少し強調している。


画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
上で画像処理方法を述べているが、夕焼けの雰囲気を強調した。



集合写真の調整


集合写真を撮影する際、ライティング等により明るさにばらつきが生じることがある。

右は、画面右から障子を通した外光が入り、左側からフラッシュで光を補ったが、明るさに差がある。

2ステップで簡単に調整できる。

明るさ・コントラストの調整レイヤーを作成し、レイヤーマスクにグラデュエーションツールを適用した。

左端の人が暗いので、明るさ・コントラストの調整レイヤーで明るくし、レイヤーマスクで左端の人に適用した。

このように簡単に部分的な調整ができる。



白飛びの救済


_DSC0022-1_DSC0022-1室内灯だけで撮影したら鼻にテカリが出た。



_DSC0022-1
画像をクリックすると部分拡大画像が開く
RAWデータを見ると白飛びが起きていないが、ここではわざと白飛びさせた画像を元に修正する。(上の左)

顔が暗いといってへたに明るさを調整すると白飛びが起きてしまう。

白飛びした部分にはデータが無く救済することにした。

新しいレイヤーを作成し、鼻と頬の白飛びしている部分の近くをスタンプツールでコピーした。ぼかしをかけ、テキスチャーを出す為ノイズを加え、レイヤーの透明度を少し下げてつながりを良くした。(上の右)

デジタルメイクをして完成させた。

撮影時に白飛びさせてしまうと通常の処理では救済できない。

撮影時に極端な補正は避けた方がよい。少し暗い画像を後処理で明るくする方がよい。

カメラのダイナミックレンジが小さいと白飛びが起きやすいので、コントラストを下げ、過度なプラス補正は避けるのがよい。明暗差が大きな場合にはHDR(ハイダイナミック処理)や段階露出をするとよい。


肌の色の調整


RAW現像、画像処理のポイントはピクチャーコントロール、
(キャノンではピクチャースタイル)とホワイトバランス


色の三原色を理解し、補色(反対色)の関係を理解しておくことも重要

どんな色を、どこに配色するかは色彩のセンスになる。


画像のチャンネルを見ると、3色の強さがわかる。

3色の強さをチャンネルミキサーで調整することで色を変えることができる。

曇り空の夕暮れ時竹やぶの中で撮影した為緑かぶりしており、又肌の色が悪いので調整した。

チャンネルミキサーの調整レイヤーでレッドのチャンネルを選び、レッドを少し強くした。

レッドのチャンネルにグリーンとブルーがあるが、これはそのチャンネルのレッドの強さを調整することになる。

同様にグリーン、ブルーのチャンネルを調整した。

顔の部分と、竹やぶの背景の部分を別々に調整し、レイヤーマスクで適用範囲を変えた。



画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
トワイライトの外光を活かし、温かい室内光をメインライトにフラッシュを補助光として使った。

Nikon D800E
50mm f/1.4G、絞りF3.2

肌の色は一人一人異なり、モデルの肌の色の個性を重視するのか、自分の色を作り出すのかによっても肌の処理が異なる。

又、撮影現場の色温度が影響する。現場の雰囲気を活かした色にするのか、太陽光を基準とした色にするのかでも肌の色は異なる。

人間の目は周りの色や明るさの影響を受けるので、肌の色だけを見ていてもうまくいかない。

ここでは一つの指針を示すが、最終的には調整されたディスプレイで、自分の目を信じて処理するしかない。

色の情報はCMYKの値を見て経験を積むのがよい。

CMYK値で、M(マゼンタ)に対しY(イエロー)が強い場合はほぼ同じ値になるよう調整する。CMYKの情報表示がなく、RGBしか表示できないソフトでは、RGBの各々の値の差をほぼ同じにする。

調整方法は色々あり、カラーバランスや特定色域の選択、色相・彩度、チャンネルミキサー等を使う。詳細な調整はレベル補正かトーンカーブでRGB色毎に調整する。

必ず、元画像を背景に残し、おかしいと思った場合は、もう一度元からやり直すのがよい。場合によりRAW現像からやり直す。

人種により肌の色が異なり、日本人の肌は黄色味を帯びているが、ピンクがかった白人の肌の色に表現するケースが多いのが実情で、忠実色で表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。

又欧米の人と日本人では色の好みも異なる。日焼けした褐色の肌に憧れる人が多くいる。

肌の色は個人差があるが、アジア人(黄色人種)の肌は白人と比べると黄色味を帯びており、忠実色で表現するのか、ピンクがかった白人の肌の色に表現するのがよいのか、ケースバイケースで判断する必要がある。

又、夕方、夜や電球色の下で撮影した時も、雰囲気の色をどれだけ残すのか、太陽光の下と同じ色温度にするのか、最終的にはディスプレイで判断する必要がある。

人の肌の色の詳細は こちらの記事をご覧下さい。

モノクロ化する際ピンク、イエロー系の着色し、一部色を少し残している。

トリミングしている。


_DSC4331


















肌の色は、撮影時は忠実に記録し、後で調整するのがよい。

右はホワイトバランスを色温度3200K位にして青を強調した。昔タングステンフィルム EPY 等をデイライト下で使ったイメージを再現した。


スイートルームのシャンデリアをメイン光に右上に白熱灯のライトスタンドがある環境を活かし、温かい雰囲気を出した。フラッシュを補助光として発光させている。

肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。どの程度雰囲気の色温度の影響を残すのかが難しい。

最後に「色相・彩度」の調整レイヤーで、レッド系及びイエロー系の色相、彩度、明度を調整した。


妖精の雰囲気をだそうと、ホワイトバランスを調整し、肌に透明感を出した。




肌の色をどう変えてよいのかわからない。どんな肌の色がよいのかわからない。(質問の回答)

自分の写真の中で肌の色が良いと思う画像を開き、RGBの値を、自分の画像(以下画像という)と比較する。

しかし、違いがわかってもどうすればよいかわからない場合には、以下のやり方をトライしてみる。
  • カラーフィルタのオレンジを肌の部分に適用し、レイヤーの不透明度を調整する。

  • スポイトツールで目標とする肌の色をクリックし
    好きな色をカラー情報を含めてブラシのプリセットに登録しておくとよい。
    レイヤーモードをカラーにしてブラシツールで顔を塗る。
    ブラシの大きさ、ボケ、不透明度等を適度に調整し行う。

  • カラーの適用を使って、好きな肌の色のサンプル色と統一する。うまくいかないこともあるが一度トライしてみる価値はある。
仕事では色の統一が重要なので、全部の写真を並べて見て、カラーフィルタで補正をかけることもある。例えば色々な国の人が参加する会議やパーティー、晩餐会の撮影で、窓際の人は外光の影響を受け、窓から離れた人は室内灯の影響を受けるような場合もある。さらに時間経過と共に外光の色温度が変わる。複数の異なる色温度の室内灯が使われている場合もある。


ストリートシューティングでは色温度の異なる光がモデルに当たる。

内臓フラッシュや小さな外付けフラッシュを弱く光らせ補正することもあるが、フラッシュを持っていなかったので肌がくすんだ部分がある。

Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF2.2

新規レイヤーを作成し、右ほほの明るい部分をスポットツールでクリックし、その色を肌の部分に塗った。

描画モードをカラーにし肌の色を調整したが、この場合はソフトライトにした方が良かったのでソフトライトに変えた。



画像をクリックすると元画像のA4プリントサイズ相当拡大画像が開く
全体の調子を見ながら
現場の雰囲気が残る程度に
レイヤーの不透明度を調整した。



明るい窓を背に撮影したら顔が暗く濁ってしまった。

こんな時には顔に合わせたRAW現像と、背景に合わせたRAW現像した画像を重ねて処理するが、フィルムで撮影した写真なので、後処理で色調整した。

塗りつぶし調整レイヤーでオレンジ色を選択し、レイヤーマスクで人物の部分に適用した。描画モードをスクリーンにし、レイヤーの不透明度を調整し、顔の色を良くした。

青の調整レイヤーで上のレイヤーマスクをコピー、反転させ、描画モードを覆い焼きにし、レイヤーの不透明度を調整した。



Nikon F5
DC 105mm f/2D



gami

肌の色には光の色温度が影響する。

ライティングの詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

ソフトフォーカス


DC-Nikkor 135mm F2 をソフトレンズとして使った。

ソフトフォーカス画像では少しハイキーにした方がよい。

ボケが黒いバックに溶け込むのを活かす為、黒を締めた。

ソフトフォーカスの詳細は こちらをご覧下さい。


窓からの柔らかな光だけで撮影。
RAW現像時明瞭度を下げ、ソフトにした。
さらに、右側に光の筋を入れ、光を感じられるようにした。

58mm f/1.4G、絞りF3.2

ポートレート写真ではコントラストは上げず、むしろコントラストを下げ、時に明瞭度も下げる。

ピンぼけを見立たなくする為シャープにするには 
▶ 失敗作の救済の記事をご覧ください。






















右は紅彩絞りフィルタを適用してソフト効果を与え、ぼかしたくない部分を消して元の画像を出した。

全体を見ながら、コントラストを調整し、最後にアンシャープ処理を行った。

ソフトレンズには及ばないが、それに近い効果が得られる。

ソフトフォーカスの詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

シャープにする


基本的にポートレートではアンシャープマスクはかけない。アンシャープマスクをかける時には、必要な部分(例えば眉毛)だけにする。全体にアンシャープマスクをかける時は必要最小限にし、肌を荒れさせないようにシャープネスのしきい値は大きめにすること。

シャープネスは最終段階で出力サイズに変更してからかける。必ず画像を等倍に拡大して、違和感が無いようにしないといけない。

アンシャープマスクの使い方は こちらをご覧下さい。

Photoshopのスマートシャープフィルタはより自然な感じにできる。半径を大きくすると不自然な感じになるので最小限にする。シャドウにノイズが出ないよう、詳細にチェックを入れ、シャドウの補正量は大きくせず、シャープネスをかけ過ぎないようにする。階調は大きく。

眉毛にのみをシャープにするには、シャドーの補正量を大きくし、階調の幅は大きくしない。

Frequency Separation Methodでハイパス効果によりシャープにすることもできる。上記参照

レンズが上質だと後処理でソフトにしてもシャープにしても破綻することが少ない。元画像が良くなければ後処理はうまくいかない。

ノイズ低減処理


個人的には階調性重視で、ノイズは余り気にならないので、撮影時高感度ノイズ低減はLowにしており、後処理では必要な部分に最低限の処理しかしない。

ピクセル等倍にしてあらさがしするのは好きではない。ピクセル等倍でノイズがのらないようにすると、階調性が劣化したり、のっぺりした画像になってしまうことがある。写真は全体を見て鑑賞するのがよい。

ノイズが気になる場合は、RAW現像時にノイズ低減ができるが、やり過ぎると階調性や質感が無くなってしまうので、必要最小限にするこのがよい。RAW現像時にノイズ低減せず、画像処理で部分的に処理する方がよいケースもある。

詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

ロンドンのパブにて。暗い室内灯だけで撮影。
Nikon D500、50mm f/1.8、F2
ISO 10000、高感度ノイズ低減 LOW

Photoshopの色相・彩度の調整レイヤーで、レッド系、イエロー系の色相、彩度、明度で肌の色を調整した。



ライカは階調性を重視し、ノイズが残っている場合が多いが、気になることはない。

Leica Q、ISO 1600


服装の調整


_DSC0022-1_DSC0022-1


















上は洋服の美しさが余り出ていないので、レイヤーをコピーし、洋服の部分の彩度、カラーバランスを調整した。

全ての領域を隠すレイヤーマスクを作成しいったんこのレイヤーを表示せず、白のブラシで洋服の部分を塗って目的の部分のみ表示した。

_DSC0022-1_DSC0022-1


















着物の色を正確に出す為、着物に合わせたRAW現像を行い重ねた。


ポートレートのモノクロ写真


Leica Summicron F2ライカMモノクローム(以下MM)はモノクローム専用カメラで、ローパスフィルタだけでなくカラーフィルタも無いCCDにより、極めて解像度の高い画像が得られる。

MMは一つ一つの画素が、補完されることなく、直接データとして活かされるので、高い鮮鋭度が得られる。




Summicron 50mm F2
絞りF3.4





カラーで撮影した写真をモノクロにするには、RAWで撮影して、RAW現像するのがよく、記録された全部の情報を元に、作画意図に向いた高画質な画像を得ることができる。

カラー画像を画像処理でモノクロにする方法はいくつかある。





右はPhotoshop CS6 の
「イメージ/色調補正/白黒」でモノクロームにし、
「着色」をチェックして、セピア色にした。

拡散光彩フィルタを併用している。

ランジェリーのモノクロ写真をセピア色にし、一部の色を残している。

Nikon D500
50mm f/1.4D、絞りF2.2



右は一部の色を残すパートカラーのモノクロにした。

Photoshopの調整レイヤーのモノクロにレイヤーマスクを付け、カラーにする部分を黒のブラシで塗った。






上の左はフジ ネオパン ACROS 100、右は Kodak 100 TMAX PRO をシミュレーションした。
下の左はハイキー、軟調にし、色を少し残した。右はローキー、硬調に仕上げた。
人物写真をモノクロにすると、カラーの場合より肌が暗く感じる。赤のカラーフィルタ効果を与えるのがよい。
カラーフィルタ効果については ▶ こちらの記事をご覧ください。



モノクロ写真については こちらの記事をご覧下さい。

RAW現像、画像処理の基本


RAW現像から画像処理をする前提として、カラーマネージメントされていなければ、意図通りの画像を得ることができない。
▶ カラーマネージメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。

RAW現像、画像処理をするにはソフトが必要で、カメラメーカーからカメラに同梱、あるいは無料配布されているソフトを使うと、カメラの設定が最も活かせる。

倶楽部では普段皆さんが使っているソフトを使ってもらっている。
Photoshop Elementsは画像の表示が小さく、画像処理しにくいので勧めていない。

RAW現像、画像処理ソフトについては ▶ こちらの記事をご覧ください。

作画意図を表現し、高画質な写真を出力する為には、写真撮影から最終出力までのワークフローにおいて、カラーマネージメントしておくことが重要。写真を正確な色、明るさで出力する為、カラーマネージメントが必要となる。

カラーマネージメントの詳細は こちらの記事をご覧下さい。

ポートレート写真では、柔らかい表現をすることが多く、基本的にシャープネスはかけない。むしろ明瞭度を落とすこともある。詳細下記

右はポートメイトフィルタを付け肌を滑らかにし撮影後、画像処理でさらにソフト効果を出した。

Adobe Photoshop Lightroom は写真の選別から出力まで一貫して使用でき、大量のデータ処理に適する。


Lightroom の使い方については詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

ニコンの場合は、現在 Capture NX-D* を使っている。Photoshop や Capture NX 2 と連携させ、RAW現像した画像を画像処理し、
TIFFやJpegで保存できる。非破壊的にRAW現像をやり直しできる。


ニコンのRAW現像ソフト Capture NX-D の詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

RAW現像、画像処理の基本、ソフト等は こちらの記事をご覧下さい。

Ver. 1.5.0 で「カラーコントロールポイント」が追加され、部分的な調整が簡単にできるようになった。


3点のコントロールポイントを作成し、顔の明るさも明るくした。



レイヤー、レイヤーマスク、ブラシの使い方


Photoshopで効率的に効果を上げるにはレイヤーとレイヤーマスクを使い、ブラシをうまく使うのがコツ。

レイヤーとレイヤーの合成(ブレンド)効果(ピクセル毎の演算方法)を変える描画モードがあり
「ソフトライト」や「スクリーン」等がある。デフォルトは「標準」になっている。

描画モードは理論を知っているだけではダメで、感覚的にこんな場合はどの描画モードを使うのかわかっていないと使いこなせない。

レイヤーマスクは部分的な調整ができる。レイヤーマスクを作成すると白色になっており、全面にレイヤーの効果があるが、黒のブラシで画像をなぞると部分的にレイヤーの効果を無くすことができる。

小さな部分だけを調整する場合には、レイヤーマスクを作成した後反転*させ、レイヤーマスクを黒色にし、レイヤーの効果をキャンセルする。画像を白のブラシで塗るとその部分にレイヤーの効果があらわれる。

又、レイヤー、レイヤーマスクを操作するブラシの不透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を調整して自然な効果にすることが重要。

レイヤーはなるべくレイヤーグループにまとめておくのがよい。やり過ぎた場合にはこのグループの不透明度を調整する。

コーピーペーストや修復ブラシは新しいレイヤーを作成し、描画モードを適切に設定して、元の画像を殺さないよう調整する。効果モードをソフトライトに設定すると、元の画像を活かして調整でき、自然な感じになる。色温度が違う個所の色を調整するだけなら、効果モードをカラーに設定する。暗い場所を明るくするだけなら、効果モードを比較(明)やスクリーンにする。

ここでは個別の事例で説明しているが、多くの調整のし方があり、又実地にやらないと習得できないので、DPHOTO倶楽部では実地に研究、トレーニングしている。

(注*)「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクの作成
上のメニューの「レイヤー」の「レーヤーマスク」から「全てのレイヤーマスクを隠す」を選択。
Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい。
レイヤーマスクを作成してから、マスクパネルにある反転ボタンを押してレイヤーマスクを反転させてもよい。
Command + i でレイヤーマスクを反転させることもできる。

(注**)統合レイターの作り方
Optionキーを押しながら表示レイヤーを結合。
Command+Option+Shift+E でも統合レイヤーができる。

Adobe Photoshop Lightroom はレイヤーが使えないが、補正ブラシやフィルタブラシを使って部分的な処理を行うことができる。Lightroom の使い方については ▶ こちらの記事をご覧ください。

画像処理の実例



画像をクリックすると部分拡大画像が開く
まずは、画像の色分布がどうなっているのか、ヒストグラムで確認してみよう。RGB各色毎のヒストグラムを見ると、バランスがわかる。

色の調整は補色関係を理解しておくとよい。

右は Capture NX-D で現像しなおした作例
下は、Cature NX-D のヒストグラム










ヒストグラムにより全体の明るさの調整、ハイライトやシャドーの調整だけでなく、明るい部分、暗い部分、中間の部分ごとの色調整や、ホワイトバランスの調整までできる。

倶楽部では、ヒストグラムを理解し、使いこなることをまずやっていただく。便利な機能を使う前に、ヒストグラムを使いこなすことで、明るさ、色、画像処理の基本をマスターすることができる。

白飛び、黒つぶれを調整することもできる。
▶ 詳細は失敗写真の救済編をご覧ください。

画像処理の基本は、まず露出(明るさ、コントラスト)を調整し、その後カラー調整を行う。

ポートレート作品では肌の色が重要なので、部分的な処理、彩度調整をする。

最後に最低限のアンシャープ処理を行った後、最終チェック(テストプリントや、複数のパソコンでチェック)、微調整を行う。

明暗差が極端にある場合、
レフ板やフラッシュで人物の明るさを調整するのがよいが、それでも補正が不足する場合、人物に合わせた露出と背景に合わせた露出の画像を合わせ、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理をするのがよい。

HDRの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。


右は天井の電球、スタンドの電球がアンバー色の光源で、色を整える為フィルインライトとしてフラッシュを弱く発光させているが、部分的に色温度の違いが出た。

Photoshopの調整レイヤーのカラーバランスでアンバーの部分を見ながら色を調整後、レイヤーマスクを反転させ一旦その調整を無効にし、調整する部分を白のブラシで塗って効果を有効にした。

部分的にカラーバランスを変えることもできる。

仕事では、撮影時に光源の色温度を合わせる為、フラッシュにカラーフィルタを付け、色温度を合わせて撮影するが、作品撮りでは、その場の雰囲気を出す為、あるいは、作品として色温度の違う光源を使うこともある。

右はオリジナル画像で、
下は銀残し(ブリーチバイパス)風とモノクロにした画像。







上の2つの画像の中間的な処理にした。






ニコンの Capture NX-D は無料で提供されているRAW現像ソフトで、このソフトだけで完成させることをトライした。

右は元画像で、トリミングして一部を表示している。

白飛びしてしまうと、その部分にはデータが無く、後処理できないので少し暗めに撮影している。
又、逆光で顔が暗くなっている。

女性ポートレート写真にふさわしい柔らかな雰囲気にすることにした。






Nikon D5
105mm f/1.4E、
絞りF1.4開放




ニコン Capture NX-D の使い方については
▶ こちらの記事をご覧ください。

右はソフトフォーカスフィルタを使って撮影した画像で、色収差が出て、縁に緑色があるので補正した。

「色相・再度」の調整レイヤーを作成し、グリーン系を選択、彩度を極端に落とし、必要があれば色相、明度を調整する。

画面全体のグリーン系が影響を受けるので、レイヤーマスクを反転させ、一旦調整レイヤーの効果を無くす。白のブラシで、色収差が出ている個所をなぞると、この調整レイヤーの効果が現れる。

やり過ぎると違和感のある写真になるので、やり過ぎないようにする方がよい。

女性ポートレート写真では、肌の明るさや色の調整が重要になる。

私の場合、カメラの設定は後処理を前提として彩度やコントラストを弱めに、露出をアンダーにしており、後処理で色や明るさを調整している。

人物撮影でも白飛びを防ぐ為アンダー目に撮影して、後処理で人物の明るさを持ち上げている。

右は Nikon D2x で撮影した古い写真で、最近AE露出精度が上がったので、Nikon D810 では基準露出補正をポートレートでは+1/6としてテストしている。

今回 Adobe Photoshop Lightroom、Photoshop CS で処理をした。

右の元画像の露光量を上げたが、明度を変更した為カラーバランスがくずれ、又、彩度が浅くなった。

諧調性が失われない程度に適度にコントラストをつけ、顔の部分にめりはりをつけた。

全体の彩度を上げた後、肌の部分の彩度、色相、明度を調整した。

唇等の彩度を上げ、頬の彩度を上げ赤みを加えた。






















床の人工芝で緑かぶりした極端な例の写真を修正してみた。

色カブリの除去の詳細は こちらの記事をご覧下さい。



















顔の部分でピントが甘いので画像処理で救済した。

作例は無いが、写真がオーバーで肌が白飛びしてしまった時には、化粧を施した後、ノイズを加えるとよい。

失敗写真の救済については こちらの記事をご覧下さい。

人物とバックの明るさに大きな差があったり、違う色のイルミネーションの光が人物に当たる場合撮影が難しい。

上はイルミネーションをバックにスローシンクロでポートレート撮影したが、明暗差が大きく、露出が難しい条件なので、AE・フラッシュブラケティングで段階露出した。

下の2つの画像を重ね合わせ、背景は右の画像、人物は白トビを避ける為左の画像を選択し、不透明度を調整した。顔を少し明るくし、全体の彩度を上げた。



0度以下の寒い札幌で、風が強く厳しい条件下でモデルが頑張ってくれたが、顔が青白く、鼻の周りが赤くなってきたので、顔の色調整をし、頬に紅を塗り、口紅を派手にした。

HDR処理の詳細は こちらの記事をご覧下さい。

_DSC0022-1人物に合わせたRAW現像を行うと、
黒髪が黒つぶれたり、ブロンドの髪が白飛びしたり、ブラウンの毛の色が変わってしまうことがある。

ヘアの美しさを出すには、
ヘアに合わせたRAW現像を行って部分的に適用するとよい。

HMUA: Yuki

金髪が美しいフランスのモデルのヘアに合わせたRAW現像を行った。

ヘアに適するRAW現像を行う。この場合は、背景との差が明確になるよう少しコントラストを高くしている。場合により「特定色の選択」でヘアの色を調整する。元画像の上に重ね、下記の方法でヘアを切り抜く。

「クイック選択ツール」等で大まかにヘアの部分を選択する。
上のメニューの「自動調整」にチェックを入れ「境界を調整」ボタンを押す。
「エッジの検出」の「半径」を適度に調整し、「出力」の「不要なカラーの除去」にチェックを入れ、「出力先」を「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」とする。

レイヤーマスクにより選択部分を微調整する。最後にレイヤーの不透明度を適度に調整する。これで、元画像となじんで、ヘアの部分が良くなる。

画像処理でソフトフォーカスにすることができる。






デジタルソフトフィルタ

オリジナル画像の上に、自分で作成したぼかしフィルタを重ねソフト効果を出した。

顔の上にぼかしフィルタを重ね、レイヤーの描画モードを「ソフトライト」にする。

一旦「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクで元の状態にし、白のブラシでなぞると、その部分がソフトになる。

ブラシの不透明度、大きさ、ぼかしを調整し、少しづつ処理した後、最終的に全体を見ながらレイヤーの不透明度を調整して適度な効果にする。

昔撮影した写真で、水銀灯の光でフレアが出ている。

紅彩絞りフィルターでソフト効果を与え、グラデーションツールで水銀灯の辺りをぼかした。(下の左)

さらにフィルターの逆光と照明効果を適用した。(下の右)



Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。

レンズの良さも相まって、美しいボケになった。

Nikon D750
58mm f/1.4G、絞りF1.6

ヌード・アート作品の画像処理については 
▶ こちらの記事をご覧ください。


GoogleのNik Collectionが無料でダウンロードできるようになり、Photoshop、Photoshop Lightroom等で利用できる。(追記:DxOがNik Collectionを買収)
ニコン Capture NX 2 にあったコントロールポイントが利用でき、部分的な調整も視覚的にできる。





















直射日光が当たっていてコントラストが強く、肌の荒れが強調されているので、Color Efex Pro 4を使い、美肌効果、ソフトフォーカス、グラマーグローを適用した。




上の左はモノクロにし、右はブリーチバイパスを適用した。

今はカメラの性能が良くなり、ほとんどのケースで、ホワイトバランス・オートでうまくいく。

古いカラー映画を見ると、カラーがくすんでいても、味がある色に見えてくる。

最近のミュージックPVでは、AKB48の「風が吹いている」などでクラシック調の色を使っている例もある。


画像をクリックすると拡大画像が開く
Nik Collectionの
Analog Effect Pro 2を使い、古いフィルムをシミュレートした背景にしてみた。




画像をクリックすると拡大画像が開く
Nik Collectionの
Silver Effect Pro 2を使い、モノクロ化し、パートカラーとした。



RAW現像、画像処理ソフトの詳細は
こちらの記事をご覧下さい。 をご覧下さい。

モデルとの契約により写真の不正使用に対し損害賠償請求します。


要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
Feature
Nikon Z7 レビュー
ニコン Z6 と D500
D500
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Capture NX-D
Ver. 1.5.0


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ディスプレイを確認下さい。色調整の方法は こちらをご覧下さい。

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