写真及び文章の著作権を侵害する無断使用を禁止します。    No reproduction or republication without written permission.


Affinity Photo 追加

Capture One 追加


JPEGはカメラで撮影されたデータから加工された情報で、
8bit(256階調)に縮小され、データ量が小さいが、
撮影時の多くのデータが失われており、後処理耐性が低い。

パソコンやスマホのディスプレイでは8bitで表示され、JPEGでも
よいと言えるが、明るさや色を後処理すると画質が劣化する。

RAWデータは撮像時に記録された情報を生で記録したデータで
カメラに記録されたフルデータと言ってよい。データ量が大きいが
それだけ多くの情報が記録されおり、画像処理の劣化が少ない。

12bitでは4096階調、14bitでは16384階調となり、少なくとも
12bitで撮影し、RAW現像後16bitのTIFFデータに変換し
画像処理すると高画質なデータが得られる。

もしJPEGデータしか無い場合は、16bitのTIFFデータに変換
してから画像処理するのがよい。

写真の楽しみ方は色々あるが、我々は作品づくりを行っており
RAWで撮影、RAW現像し、16bit の高画質な画像をプリントし
写真鑑賞している。ディスプレイの解像度は72dpiしかないが
プリントでは人間の目で識別できると言われる300dpi以上で
プリントでき、写真を深く鑑賞することができる。



簡単なRAW現像、画像処理


カメラメーカのRAW現像ソフトでは、カメラの設定が反映されるようになっているが、RAW現像時に変更することができる。
撮影結果が思った通りに得られない場合、ピクチャーコントロール(キャノンではピクチャースタイル)やホワイトバランスを変えることで、写真が見違えるように変わる。

難しい条件の画像である程RAW現像のメリットが活かせ、画像劣化を最小限にして画像を編集できる。

右は撮って出しのJPEGデータで、明暗差が大きいので室内が暗くなってしまっている。

JPEGデータの暗部を明るくするとノイズがのり、階調性が失われてしまうので
2008年に撮影したRAWデータを再度現像しなおすことにした。

RAW現像にはソフトが必要になる。

ニコンでは Capture NX-D、
キャノンには Digital Photo Professional(略してDPP)
富士フィルムでは Capture One 等
各社専用ソフトを用意している。

ここでは汎用RAW現像ソフトの
Adobe Camera Raw(略してACR)でRAW現像することにした。



まず黒レベル、シャドーを明るく修正し、
室内の雰囲気を出す為、色温度、色かぶり補正、彩度を調整した。

外の緑と青空を調整する為、HSLの色相、彩度、輝度を調整して完成させた。

上のヒストグラムで、黒つぶれ、白飛び、色飽和をチェックすることができる。極端な場合は修正する方がよい。

ヒストグラムやトーンカーブは
明るさ、コントラストを調整できるが、RGB3色それぞれの明部、暗部、中間部の色を変えることもできる。

ヒストグラムやトーンカーブを勉強しておくと、色を自在に変えることができるようになる。

右は昔フィルムカメラで撮影した写真を
フィルムスキャナーでデジタル化した画像だがさえない。

画面下が暗いので、明るさ・コントラストの調整レイヤーで
明るさとコントラストを調整し、レイヤーマスクで下部だけに適用した。

山が目立つよう、トーンカーブの調整レイヤーで調整し、
山、及び池に写る山に適用した。

色相・彩度の調整レイヤーで色調を調整した。



RAW現像のコツ

  • RAW現像で最も重要なのは、どのような写真作品にするのかはっきりさせることであり、撮影意図に従って処理する。
  • 意図通りの写真にならなかった場合、RAW現像からやり直す。画像処理で極端な調整をすると画像劣化してしまう。
  • ソフトに自動調整やオートの機能がある場合は試してみる価値がある。
  • 白飛びや黒つぶれした部分にはデータが無くRAW現像で救済することはできない。▶ 救済方法はこちらをご覧ください。
    黒く見える部分にはデータがあることが多いが、白飛びした部分にはデータが無く後で調整ができないので、撮影時白飛びしないよう気をつける。少しアンダーに撮影して暗部を持ち上げている。

RAW現像、画像処理の基本



RAW現像、画像処理のポイントはピクチャーコントロール、
(キャノンではピクチャースタイル)とホワイトバランス


色の三原色を理解し、補色(反対色)の関係を理解しておくことも重要
どんな色を、どこに配色するかは色彩のセンスになる。

デジタルカメラの撮像素子は色を
感知することができず、各セルには
3色のいずれかのカラーフィルターが付いており、各セルに記録された明るさの情報をもとにカラーにしている。


カラールックアップ
(LUT: Look Up Table)では
RGB三原色の配列
に基づきカラー調整を行う。

右はグリーンを強調した。
紫陽花の色が引き立つ。



ヒストグラムは色のバランスを見る基本で、ヒストグラムの3色をコントロールしてホワイトバランスを調整することも可能。

上の元画像はホワイトバランスが悪いわけではないが、もう少しウインドーからの光を暖かくしたい。

又、明るい所が白飛びしており、暗部も少し明るくしたい。

出力レベルを14、239 bitにし、中央のスライダーを少し左に動かし、画像を明るくした。
レッドの右のスライダーを少し左に動かし、明るい部分に赤を足した。

彩度を少し上げて完成させた。



トーンカーブを用いるともっと細かく調整ができる。
ただ、ヒストグラムを勉強してからの方がよい。

部分的に適正なホワイトバランスが違う場合に使うとよい。

RAW現像・画像処理ソフト


私の場合、RAW現像はニコン Capture NX-D*、画像処理は Photoshop を使うことが多いが、色々なRAW現像、画像処理ソフトを試している。

倶楽部では普段皆さんが普段使っているソフトを使ってもらっている。

Adobe Photoshop、Lightroom


Adobe Photoshop にはRAW現像ソフト Adobe Camera Raw (ACR) が付属しており、ACRでRAW現像後 Photoshop で画像処理を行う。

Adobe Photoshop Lightroom は写真の選別から出力まで一貫して使用でき、大量のデータ処理に適する。


撮影データの中から選別、RAW現像、画像処理の操作性がよく、プリントやWebへのアップまで、一連のワークを効率的に処理できる。

右は撮影したままの画像

Leica Q









彩度、コントラストを上げた。



レトロな雰囲気の喫茶店なので、彩度、コントラストを下げ、周辺を暗くし、さらにノイズを加えている。

こちらの方が合う。


「B&W」でモノクロに変換でき「白黒ミックス」でカラーフィルター効果を与えることができる。

モノクロのカラーフィルター効果については 
▶ こちらの記事をご覧ください。



Adobe Photoshop Elements は写真編集だけでなく、パンフレットやポスターの制作にも使える多様性があるが、写真編集ソフトとして見ると、画像表示が小さく、精細な調整がやりにくいので倶楽部では勧めていない。
初心者にはよいかもしれないが、少し高度な写真の処理をするには勧められない。

Capture One



Capture One はフェーズワンが提供するソフトで、多くのプロが使っている。

有料の Capture One Pro になると、レイヤーや高度な色調整等の 画像編集 が使える。

特にカラーエディターでは、部分的な色調整や、明部、中間、暗部の調整等ができるカラーホイールがあり、カラーグレーディングするのに適する。

又微妙なスキントーンの調整もカラーホイールでできる。

これだけ高度な処理でありながら、使いやすく、マニュアルを必要としなかったが、専門家によるサポートも付いている。

性能が低いパソコンでも処理が早く、試しに古い MacBook Air 1.4 GHz Dual Intel Core i5
メモリー4GBで処理してもストレスを感じなかった。又13インチの小さな画面でもレイアウトが自由に変更でき、画像を大きく表示できるのがよい。

使ってみて優秀だと思うのは「ハイダイナミックレンジ」で
極端に調整しても自然さが余り失われず、
ノイズの発生も抑えられている。

又秀逸なノイズ除去もある。

右は最極端に調整し、HDR(High Dynamic Rage)合成と同等の効果を出した。


カラーを極端に調整しても破綻は少ない。



京都御苑にて

富士フィルムのカメラでは
フィルムシミュレーションにより
色調を変えることができる。

右は、Fujifilm X100s の
Velviaフィルムシミュレーション
モードでカメラ内現像してみた。

昔使っていた Velvia 50 の色調が再現できている。


Capture One でRAW現像する際
フィルムシミュレーションを適用したり、プリセットから選ぶこともできる。

Capture One でRAW現像時
Velviaのフィルムシミュレーションを適用した。

Capture One の記事は分割しました。詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

Affinity Photo


Affinity Photo は Adobe Photoshop とほぼ同じ機能を備えた、安価なRAW現像、画像処理ソフト。

肌の色も直感的に調整できる。

バックが濁って見え、桜らしくないので
明るさ、ホワイトバランスを調整後
バックの桜の色調を調整した。

顔が少し黄色っぽいので、肌の範囲を色ピックアップツールで選択し
HSLカラーホイールで調整した。

DSCF1004HSLで極端な調整をしてみた。








インペインティングブラシツールを使うと、部分的にものを消すことができる。

自転車を消してみた。

何回もブラシを使ったが、これ以上はコピーブラシツールを使った方がよい。




Affinity Photo の記事を分割しました。詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

Capture NX-D




画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
カメラの設定を活かすにはカメラメーカー純正ソフトで現像するするのがよい。

ニコンの場合は、現在 Capture NX-D* を使っている。
Photoshop や Capture NX 2 と連携させ、RAW現像した画像を画像処理し、
TIFFやJpegで保存できる。非破壊的にRAW現像をやり直しできる。

スイートルームのシャンデリアをメイン光に右上に白熱灯のライトスタンドがある環境を活かし、温かい雰囲気を出した。フラッシュを補助光として発光させている。

肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。

肌の色の調整は ▶ こちらの記事をご覧ください。



Nikon D3、14-24mm f/2.8G、14mm、絞りF5.6、2008年1月
画像をクリックすると拡大画像が開く



















古いRAW(NEF)データを最新の NX-D ソフトでRAW現像し直すことができる。

上はオリジナルデータで、露出補正を+0.3EV、ホワイトバランスを晴天、ピクチャーコントロールを風景にした。さらにトーンカーブで全体に明るくした。

ニコンのRAW現像ソフト Capture NX-D の詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

SILKYPIX


SILKYPIX Developer Studio 9 を購入した。


_Z7A3009
画像をクリックすると拡大画像が開く
RAW現像の基本機能が充実し
作品を仕上げる上でイメージや
テイストを具現化しやすく、
色調整がやりやすい。

Nikon Z7
50mm f/1.8、絞りF5.6
ISO 4500

下は青を強調した。


_Z7A3009-2
画像をクリックすると拡大画像が開く


桜の写真を撮ってみると、さえない感じだったり、桜が映えず、イメージ通りにならないことが多い。

特に白い桜はバックの強さに負けてしまうこともある。

明るくしようとプラス補正すると、桜の葉が白飛びしてしまうことがある。


SILKYPIXではホワイトバランスや彩度、色調が直感的に調整でき、
桜の良さを引き出すことができる。

柔らかい雰囲気にする為、
テイストをファインストリート
(ポートレートでもよい)にし、
ホワイトバランス微調整、
ファインカラーコントローラで
レッド系を調整し、
トーンカーブで白飛びを抑えながら桜を明るく、ある程度コントラストを強くした。


画像をクリックすると拡大画像が開く
桜の柔らかさを出しながら、
背景に負けない強い印象がある
写真にできた。

私にとって問題なのは
よく使うトーンカーブの操作性が悪く、画像処理の作業効率が落ちる為、改善要請を出している。

無料ソフトの GIMP でも使いやすく、作業性がよい。

RAW現像の事例


カメラメーカーやソフトメーカーが作り出す画像では面白くない。自分の意図により作品をつくり上げる楽しみを知ろう。
本当を言えば、撮影時から撮影意図が決まっていないと良い作品づくりができない。

画像処理には画質劣化が伴うので、画質劣化を最小限にするやり方をすることが重要。
思い通りの画像にならない場合には、RAW現像に戻り、もう一度やり直す方が、良い画質の写真が得られる。

_D8A0974_neutralRAW現像の仕方は色々あるが、ここでは私のやり方を説明する。

一言で言えば、RAW現像はあっさり、基本的な調整に留め、画像処理で最終調整をする。

カメラの設定は、後処理を前提とし、素材性重視にしており、ピクチャーコントロールは普通ニュートラルにしている。

右は撮影時の設定のままの画像で、コントラストや彩度が低く、ねむい画像になっている。

D800E 上高地
右は現像時ピクチャーコントロールを風景、ホワイトバランスを晴天にして現像した画像で、これで完成にしてもよいかもしれない。

これ以上画像処理を加えると画質が破綻しやすい。

私の場合は、自分の意図により画像処理する。

結果的には右と同じような写真になるかもしれない。

夕景、夜景では、ホワイトバランス オートで撮影すると、平凡な写真になってしまうことがある。RAWで撮影しておけば、現像時ホワイトバランスを変えることができ、雰囲気を損わずにすむ。

右はホワイトバランス オートで撮影し、カメラ内現像したもの。

3000Kで現像し彩度をアップした画像を重ねた。

倉庫の部分は赤みを出す為、80%の透過度で元のホワイトバランス オートの画像にした。

暗部を持ち上げ、全体の彩度を調整し仕上げた。

ホワイトバランスとは、基本的に白を白く見せ、グレーをグレーに見せることにあり、昼の太陽光、夕方の光、電球、蛍光灯等光源の色温度に合わせて、見た目に近いようにカメラ内で色調整することを言う。ホワイトバランスを意図的に変えて、自分の色を出すこともできる。RAW現像の際、ホワイトバランスを調整することができる。

デジタル写真の元データのダイナミックレンジは広く、RAW現像時にプラス1EVからマイナス2EVの露出補正しても画像劣化はほとんどなく、最適な露出の画像が得られる。(白飛びや黒つぶれによりデータが無ければ、その部分は再現することはできない。)

RAW現像する時、露出補正をしたいくつかの画像を重ねてダイナミックレンジをあげることができる。かと言って、後で露出補正したり、暗部を持ち上げることは画質上良くはなく、適正露出で撮影する方がよい。

撮影時に段階露出してオートブラケット撮影することで、複数の画像を重ね、ダイナミックレンジをあげることもできる。

HDR(ハイダイナミックレンジ)処理についての詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

_D5B1309w
Nikon D5、ISO 1100で撮影。ノイズ低減はLowに設定。撮ったままCapture NX-Dで現像。
雰囲気を出すため暗部を明るくする必要はないが、テストで、上の画像を+2EVして現像してみた。
画像をクリックすると2EV持ち上げた画像(A3プリントサイズ)が開く。
現像時暗部を持ち上げることもあるが、私はせいぜい2EV持ち上げる位に過ぎない。

明暗差が大きな条件では露出ブラケットで撮影し、後でHDR処理する。撮影意図に合う最適な露出条件の部分を組み合わせる。


画像をクリックすると拡大画像が開く

3枚の写真を手動でパノラマ合成、HDR処理した。Nikon D810、24-70mm f/2.8E VR、絞りF5.6

窓からの柔らかな光だけで撮影。
ニコン Capture NX-D でRAW現像時、ピクチャーコントロールをポートレートにし、明瞭度を下げ、ソフトにした。

さらに、右側に光の筋を入れ、光を感じられるようにした。

Nikon D810
58mm f/1.4G、絞りF3.2






















ホワイトバランスを変えると、写真の雰囲気が変わる。

ポートレートでは肌の色をきれいに出す為、肌に合わせたカラーバランスが重要になる。

左側はありきたりの感じがする。クールトーンに調整した。

私の場合、カメラから出力される色をそのまま使うことはほぼ100%ない。自分の色を作りこみます。

_DSC4331



















デジタルカメラや、画像処理ソフトの進歩により、撮影から出力、納品までのワークフローが変わってきている。

最近、ポートレート撮影時ピクチャーコントロールを
「ポートレート」に設定してテストしている。

右側は「ポートレート」に設定した元画像で、少しコントラストと彩度を上げて仕上げた。





















肌の色は人により異なり、肌の色をきれいに出す為、意図的にホワイトバランスを調整することもある。

右は白人の肌の透明感を出す為、ブルー寄り(色温度を下げる)にしている。薄く青色フィルターを加えることもある。

画像処理である程度のコントラストやホワイトバランスの調整ができるが、RAW現像の際、ピクチャーコントロールやホワイトバランスを調整する方が画像劣化が少ない。

肌の色の調整について ▶ 詳細はこちらの記事をご覧ください。

風景写真の画像処理


アジサイの道を撮影したら、手前の大きなアジサイが暗くなってしまった。



部分的に明るさ・コントラスト、色相・彩度を調整した。



新緑の頃信州をドライブすると緑が目に飛び込んでくる。

記憶では、バックが暗く、主題の柿の木が逆光に光っているイメージだったが、写真を見ると見栄えがしないのでイメージに合うように画像処理した。
Nikon D3x
24-70mm f/2.8G
ピクチャーコントロール:ニュートラル
(追記)
最新の Capture NX-D で現像し直し、ピクチャーコントロールを風景にすると良くなると思うが、画像処理でどうなるのかやり直してみた。

背景のレイヤーをコピーし、描画モードを乗算にした。

トーンカーブで明るさ、色を調整した。


HDR手法を使って、ドラマティックな表現をすることもできる。

右は平凡な写真なので、空を濃くしてみた。







画像をクリックすると拡大画像が開く
超広角レンズを持っていなくてもいくつかの画像をパノラマ合成することで超広角の写真が作成できる。

オーストリアの教会を訪れた時に、その壮大さに感激したが、持っているレンズは広角側24mmまでしかなく、撮影場所が限定されて壮大さが表現できない。

周囲を8枚ほど撮影して、後で手動でパノラマ合成した。実際は横長の3枚を使い、真ん中の画像をメインとし、上下を足してく感じで追加した。

16mm相当の画角になった。

尚、マニュアル露出で撮影しておくとオートで調整されず、見た時のまま撮れる。

風景写真の画像処理の詳細は
こちらの記事をご覧下さい。

ポートレートの画像処理


ポートレートでは、肌をソフトに表現することが重要で、後処理で調整できるが、不自然な滑らかさは好ましくない。

肌の処理に frequency separation method(周波数分離方式)を使うと、高周波成分と低周波成分を分けて処理し、肌のテキスチャを残しながら肌を滑らかにできる。

自然な感じの美肌処理や、肌荒れの調整、ライティングの補正を行う究極の方法。

全体的に暖かい雰囲気を出す為、ウォームトーンに仕上げた。やり過ぎると顔のテキスチャーが無くなってしまいますので、薄化粧の程度に留めるのがよい。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

Nikon Capture NX-D でRAW現像時、明瞭度を低くしてソフト効果を出すことができる。

Nikon D750
58mm f/1.4G、絞りF1.6


ヌード写真のソフト表現の作例は こちらの記事をご覧下さい。

_D720836_1170431w


デジタルメイクの事例


右はハイキーにデジタルメイクした事例




ポートレート写真のRAW現像、画像処理、デジタルメイクについては ▶ こちらの記事をご覧ください。


モノクロ写真のRAW現像、画像処理


Leica+21mmF4Leica M Monochrom はモノクロ専用機で、PhotoshopでRAW現像している。


朝日が差し込む嵯峨野の竹林


モノクロ写真は色が無く、明暗差で表現することになり、光を読む勉強になる。

Voigtrander 21mm F4

Leica_QL1020114wLeica Q


モノクロでJPEG撮影するには、カメラ設定のJPEG設定の彩度をモノクロにする。
ファインダー像がモノクロになるのが目新しい。

右はJPEG記録画像。

▶ モノクロ写真の詳細はこちらの記事をご覧ください。

カラー グレーディング


カラーグレーディングでは、カメラから出てくる色や明るさではなく、撮影意図に基づき画面を印象深くする。

ダイナミックレンジが広く、後処理耐性があるRAWで撮影し、適切にRAW現像することが重要。



画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の拡大画像が開く
RAW現像時
明るさ・コントラストを調整し、
暗部のカラーバランスを青にふり
明部のカラーバランスを黄色にふってイメージ通りの作品にした。




画像をクリックすると拡大画像が開く
3色の強さをチャンネルミキサーで調整することで色を変えることができる。

夕焼けの雰囲気に調整した。



夕焼けを撮影しても、オートで撮ると夕焼けらしくない写真になる時がある。

上は元画像で、新しいレイヤーを作成し陽が差すあたりをオレンジ色に塗った。

Photoshopの画像操作を右のようにした。

レイヤーの描画モードをオーバーレイにし、レイヤーの透明度を適度に調整して完成させた。

夕日の雰囲気が出た。

グラデーションはレイヤーマスクに適用し、徐々に明るさや色を変化させるのによく使われるが、ここでは調整レイヤーのグラデーション、グラデーションマップを活用した事例を紹介する。

右は元画像

白から黒へのグラデーションの調整レイヤーを作成し、描画モードをスクリーンにし、アンニュイの感じを強調した。

カラー グレーディングについては
▶ こちらの記事をご覧ください。





画像処理の事例


画像処理の目的は、撮影意図に合うように写真の完成度を高めることにある。

撮影した写真のままで完成するのが理想だが、その画像も、ある意味カメラメーカーが作り出したものであり、それよりも、自分の主観を大切にし、主張を明確にし、自分の作品を作り出したい。

画像処理(画像編集、フォトレタッチ)は画像劣化を起こすことになるので、なるべく後処理が少なくてすむよう、適正な設定、条件で撮影し、後処理するワークフローを会得し、画像処理は必要最低限に留めるのがよい。

まずは、画像の色分布がどうなっているのか、ヒストグラムで確認してみよう。RGB各色毎のヒストグラムを見ると、バランスがわかる。

色の調整は補色関係を理解しておくとよい。

右は Capture NX-D で現像しなおした作例
下は、Cature NX-D のヒストグラム












ヒストグラムにより全体の明るさの調整、ハイライトやシャドーの調整だけでなく、明るい部分、暗い部分、中間の部分ごとの色調整や、ホワイトバランスの調整までできる。

DPHOTO倶楽部では、ヒストグラムを理解し、使いこなすことをまずやっていただく。便利な機能を使う前に、ヒストグラムを使いこなすことで、明るさ、色、画像処理の基本をマスターすることができる。

白飛び、黒つぶれを救済することもできる。▶ 詳細は失敗写真の救済編をご覧ください。

画像処理の基本は、まず露出(明るさ、コントラスト)を調整し、その後カラー調整、部分的な処理、彩度調整をし、最後にアンシャープ処理を行った後、最終チェック(テストプリントや、複数のパソコンでチェック)、微調整を行う。

私の基本的な画像処理のやり方を事例で説明する。

アメリカのスーパーマーケットで親が話しに夢中になっている間、子供には子供の世界があるのを感じ、コンパクトデジカメを子供の目線に下げ、ノーファインダーで撮影した。

逆光の為、子供が暗くなってしまっている。

JPEGデータだったので、まずは16bitのTIFFデータに変換した。
背景を2つコピーし、一つは背景用のレイヤーに、もう一つは主題用のレイヤーにする。

元データを含み3つのレイヤーの良い所を、あるいはその中間を選択して、一つの画像にした。

最後に、各レイヤーの透明度を調整し、違和感が無いようにした。全体の彩度を上げ、シャープネスを適度に加え仕上げた。

シャープにする


シャープネスは画像処理の最終段階で、出力サイズに変更してから実施する。

私の場合、基本的にシャープネス処理は行わないが、必要な場合は、部分的に最低減適用する。シャープネスをかける時は画像を100%表示し、違和感が無いよう調整する。

エッジに線を引くと考えると、量はエッジの線の濃さ(濃度差)、半径は線の太さ、しきい値はどれだけ濃さに差がある場合に線を引くかということになる。

半径を大きくするとエッジのふちが不自然になってしまう。A4にプリントする場合には1.0ピクセル程度が好ましい。

しきい値が小さいとノイズが目立つことがある。風景では0から10程度で調整するのがよく、ポートレートの場合は、肌の荒が目立たせず肌を滑らかに保つ為、大きめがよいが、私はまず20程度にして確認するようにしている。

Photoshopのスマートシャープフィルタはより自然な感じにできる。半径を大きくすると不自然な感じになるので最小限にする。シャドウにノイズが出ないよう、詳細にチェックを入れ、シャドウの補正量は大きくせず、シャープネスをかけ過ぎないようにする。階調は大きく。

眉毛にのみをシャープにするには、シャドーの補正量を大きくし、階調の幅は大きくしない。

Frequency Separation Methodでハイパス効果によりシャープにすることもできる。上記参照

レンズが上質だと後処理でソフトにしてもシャープにしても破綻することが少ない。元画像が良くなければ後処理はうまくいかない。

ノイズ低減処理


個人的には階調性重視で、ノイズは余り気にならないので、撮影時高感度ノイズ低減はLowにしており、後処理では必要な部分に最低限の処理しかしない。

ピクセル等倍にしてあらさがしするのは好きではない。ピクセル等倍でノイズがのらないようにすると、階調性が劣化したり、のっぺりした画像になってしまうことがある。写真は全体を見て鑑賞するのがよい。

ノイズが気になる場合は、RAW現像時にノイズ低減ができるが、やり過ぎると階調性や質感が無くなってしまうので、必要最小限にするこのがよい。

部分的にノイズ処理する場合は、画像処理で行う。

Nikon D800E、ISO 3200


朝焼けを撮影したが、メリハリを与える為コントラストを強くし、彩度を上げたので、ノイズがのってしまった。細かい模様の部分は気にならないが、空の部分が気になるので、気になる部分のみノイズ低減した。

フィルターのノイズ低減ではうまく処理できなかったので、画像を統合しぼかしをかけた。少し多めでもかまわない。レイヤーマスクを作成、反転させ、一旦このレイヤー効果を無効にし、レイヤーマスクを選択した状態で画像を白のペイントで塗ると、その部分のみレイヤーの効果が有効になり、ぼかしがかかる。レイヤーマスクの透明度、ぼかしを調整し、レイヤーの不透明度を調整して違和感がないように最小限の処理をした。

白飛び、黒つぶれした部分の救済


白飛びや黒つぶれしてしまった部分にはデータが無く後処理でどうしようもない。

右は明暗差が大きな条件で、本来露出ブラケットして撮影しHDR処理すればよいが、1枚しか撮影していなかった。RAW現像で、明るさを変えてHDR処理してもよいが、ここでは画像処理で調整する。




画像をクリックすると拡大画像が開く
ヒストグラムを見ると白飛び、黒つぶれが起きており、橋の上部とその下の影の部分を調整することにした。

まずは、レベル補正の出力レベルのスライダー右(白レベル)と左(黒レベル)を調整し、白飛び、黒つぶれを無くす。

白飛びの部分がグレイになるが、土色の方がよいので、特定色域の選択で、白色系を選択し、ブラックを上げ、シアン、マゼンタ、イエローを調整して白色の部分を土色にした。

緑がくすんでおり、ヒストグラムを見るとブルーが偏っているので、レベル補正で、ブルーを選択して色調整した。

出力レベルの調整で、コントラストが低くなったので、トーンカーブを用いてコントラストを上げた。

最後に彩度を調整し、シャープネス処理を少し行った。


露出の失敗の救済


右は、夜の撮影の時、モードダイヤルが動いてしまいマニュアルになっているのに気が付かず、極端なアンダーになってしまった。

ISOオートに設定していたので、ISO 3200 まで自動でアップし、かろうじてデータが残っていた。RAW現像時プラス2EVしたが、ノイズが大量に発生して画像が荒れ使えない。

昼下見した際、ほとんど同じ位置で撮影した画像があったので、歪を調整し、上の画像に重ね、HDR処理で修復した。



レイヤー、レイヤーマスク


Photoshopで効率的に効果を上げるにはレイヤーとレイヤーマスクを使い、ブラシをうまく使うのがコツ。

レイヤーにはレイヤーの効果を変える「ソフトライト」や「スクリーン」等の描画モードがある。デフォルトは「標準」になっている。

レイヤーマスクは部分的な調整ができる。レイヤーマスクを作成すると白色になっており、全面にレイヤーの効果があるが、黒のブラシで画像をなぞると部分的にレイヤーの効果を無くすことができる。

小さな部分だけを調整する場合には、レイヤーマスクを作成した後反転させ、レイヤーマスクを黒色にする。画像を白のブラシで塗るとその部分にレイヤーの効果があらわれる。

又、レイヤー、レイヤーマスクを操作するブラシの透明度、ブラシの大きさ、ブラシのボカし具合を調整して自然な効果にすることが重要。

レイヤーはなるべくレイヤーグループにまとめておくのがよい。やり過ぎた場合にはこのグループの透明度を調整する。

コーピーペーストや修復ブラシは新しいレイヤーを作成し、描画モードを適切に設定し
元の画像を殺さないよう調整する。

効果モードをソフトライトに設定すると、元の画像を活かして調整でき、自然な感じになる。

色温度が違う個所の色を調整するだけなら、効果モードをカラーに設定する。暗い場所を明るくするだけなら、効果モードを比較(明)やスクリーンにする。

ここでは個別の事例で説明しているが、多くの調整のし方があり、又実地にやらないと習得できないので、DPHOTO倶楽部では実地に研究、トレーニングしている。



撮影現場を異なる光線状態でテスト撮影しておくと、後で助かる場合もある。

カーテンを通した外光で撮影した写真と、シャンデリアで室内を照明した写真をブレンドした。



画像をクリックすると拡大画像が開く
画面下部をレイヤーマスクで調整し、外光の影響を強くした。



ワークフロー


ここでは私のやり方を紹介する。
  • RAW現像ではダイナミックレンジが広い、階調性に優れた(ねむい)画像にする。
  • 彩度やコントラストを高めず、後処理耐性に優れた画像を16bit TIFF出力する。
  • 画像処理で重要なのは撮影意図を明確にして、調整されたディスプレイで確認しながら作品を完成させる。
  • 背景の2つのコピー、レベル補正の調整レイヤー、明るさ・コントラストの調整レイヤー、自然な彩度の調整レイヤー作成をバッチ処理に登録し、ワンクリックで起動できるようにしている。
  • 元画像を背景として必ず残し、画像処理がうまくいかなかった場合には元画像から再度やり直す。場合によりRAW現像からやり直す。
  • 必要に応じ、下記事例の処理を行う。
  • 最後に全体を確認して、やり過ぎた処理をレイヤーの透明度で調整する。
  • 出力サイズに変換後、必要最低限のアンシャープネス処理を行う。
高画素機で撮影したデータ容量が大きくなり、私のワークフローも下記のように変更した。

撮影したメディアのRAWとJPEGの画像データは、常時バックアップ用外付けハードディスクにコピーする。
パソコンの年月日別フォルダツリーに新しいフォルダ(例:2019-01-31東京)を作成し、1次選別をした画像をコピーする。
1次選別した画像をRAW現像、TIFF変換し、テーマ別フォルダ(例:日本/東京/東京駅)にコピーする。
2次選別した画像をサブフォルダ(例:select)に入れる。
年月日フォルダに入れた画像データは削除する。(バックアップ用外付けハードディスクに保存している。)

元画像のバックアップ用外付けハードディスクはRAIDを組んで万が一のハードディスクの故障に対応している。
これとは別に常時バックアップ(マッキントッシュのTime Machine)用外付けハードディスクを付けており、
1時間ごと、1日ごと、1週間ごと、1ヶ月ごとのバックアップを自動でとっており、さらに別の外付けハードディスクにも
バックアップし万が一の対応をしている。

thinktank-stuff-itフォトグラファーにとって最も重要なのは撮影データ。メディアを紛失したり、間違ってデータ消去してしまったりすれば、データは2度と戻ってこない。

私は、撮影直後、同時記録したダブルスロットのメディアを別々の所に入れ、一つは必ず身に付けるようにしており、何があっても一つのメディアが残るようにしている。

又、撮影現場で、できるだけ早く、外付けハードディスクやポータブルSSDにバックアップを取る。

ワークフローで重要なのは、撮影、RAW現像から写真プリント/Web出力までのフローを通して、カラーマネージメントされていること。カラーマネージメントの詳細は ▶ 詳細はこちらの記事をご覧ください。

カメラの設定


D800E
美瑛
画像をクリックするとA3プリントサイズ相当の拡大画像が開く


右は Nikon D800E、
60mm f/2.8、絞りf7、ISO 100

View NX2 で現像時
ピクチャーコントロールを風景、
ホワイトバランスを晴天にした。

私の場合100%RAWで撮影する。

12bitモードと14bitモードのどちらがよいか聞かれるが、RAW現像後16bitTIFFに変換することを前提とすれば認識できる範囲で違いが無いと言える。

カメラの設定の詳細は こちらの記事をご覧下さい。

パソコン、プリンター、プリント/Web出力


MacBook Pro Retina高画素機のRAWデータを処理するには、64bit、Core i5以上、できれば Core i7、
SSD使用、メモリー8GB以上、できれば16GBのパソコンが望ましい。

MacBook Pro Retina 15インチは、高解像度のディスプレイで、プリントを見ているようで、写真を表示するのに適する。一度使えば、普通のディスプレイに戻れなくなる。目が疲れにくいのもよい。

容量が足りない分は外付けハードディスクを使い、外付けディスプレイを加えれば最高のシステムとなる。

私のメインマシーン二は MacPro(ハードディスク 2 + SSD)、iMac(ハードディスクとSSDを搭載したヒュージョンドライブ)
モバイル用、旅行用に MacBook Pro Retina 15inch、MacBook 12inch、iPad Air、iPad mini 等を使っている。

入力デバイスとして Apple Magic Trackpad、ペンタブレット Intuos Pro Large を使っている。

マッキントッシュの詳細は こちらの記事をご覧下さい。

パソコンと共に重要なのは、プリンターで、写真画質に適する高画質プリンターを使い、カラーマネージメントに従った設定する必要がある。

倶楽部ではA4からA3ノビサイズまでのプリントで写真を見ており、パソコンで写真を見るより高精細で階調性の高い写真が見れ、写真本来の良さがわかる。