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RAWデータを適切に現像、編集するすれば、高画質の写真を得ることができる。

JPEGデータは8bit(256階調)でデータ量が小さいが、撮影時の多くのデータが失われており、後処理耐性が低い。

12bitでは4096階調、14bitでは16384階調となり、少なくとも12bitでデータを記録し、16bitのTIFFでデータ保存するのがよい。

ニコンのRAW現像ソフトは、現在 Capture NX-D が無償でダウンロードでき、ここでは Capture NX-D を基本に事例で説明する。

従来提供されていた Capture NX 2 は新しいカメラに対応していないが、NX-D で現像後 NX 2 で画像処理することができる。

コントロールポイントを使った部分的な処理は、無料で使える Google Nik Collection でも可能。(詳細下記)

RAW現像についての質問が多くあるので、まとめて説明する。わからないことがあれば上のContactから質問して下さい。

右はニコン Capture NX-D でRAW現像時、ピクチャーコントロールをポートレートにし、明瞭度を下げ、ソフトにした。

Nikon D810
58mm f/1.4G、絞りF3.2


_D8A0974_neutralかっては、ピクチャーコントロールをニュートラルとして後処理耐性を大切にしてきた。

右はピクチャーコントロールをニュートラルにしているので、コントラストや彩度が低くねむい画像になっている。

ピクチャーコントロールを風景にするだけで、見栄えを良くすることができる。


D800E 上高地
クリックするとA3プリントサイズ相当の拡大画像が開く


Nikon D800E
24-120mm f/4G、絞りF8







環境設定


RAW現像はパソコンのメモリを多く使うので、特に高画素画像を扱うにはメモリを増設するのが望ましい。又、メモリを多く使う他のソフト(Photoshop等)は使わず、RAW現像が終了してから起動する方がよい。

「環境設定」の「最大キャッシュ容量」はなるべく大きく4GB以上(搭載メモリの80%以下)にし、又、パソコンの作業エリアは多い方がよく、ハードディスク(SSD)の空き容量が全容量のおよそ10%以下になるとパソコンが不安定になる。

パソコンが不安定になったり、ハングアップする場合には、パソコンを再起動させてメモリや作業エリアをクリアする。
私のパソコンの詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

「カラーマネージメント」については ▶ こちらの記事をご覧ください。

「環境設定」の「RAW現像」で現像時の色空間を「撮影時」か「sRGB」又は「AdobeRGB」に変更できる。

ワークフロー


撮影したRAW(NEF)データは、パソコンの年毎のフォルダに日付順に保存し、すぐに撮影時のデータをバックアップする。

Capture NX-D で撮影データをチェックし、1次、2次選別を行う。私の場合、スターマーク3つと5つにしている。

最終選別したデータをRAW現像し16bit TIFFに変換し、必要に応じ、Photoshop等でTIFFデータを画像処理し、テーマ別フォルダ内に保存し、上記と別の媒体にバックアップする。

最終出力(プリント用/Web用)に合わせたサイズに解像度を変更し、必要最低限のシャープネス処理を行い、プリント用/Web用フォルダに保存し出力する。

パソコンのデータは又別の媒体に常時バックアップしている。

RAW現像から画像処理、プリント/Web出力までのフローにおいて、カラーマネージメントされていることが前提となる。
▶ カラーマネージメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。

RAW現像の方法


私の場合、NX-D であっさり目に現像後 Photoshop で画像処理するが、ここではなるべく NX-D だけで完成させることにトライし、作例を載せる。

Capture NX-D は非破壊的に何度でも調整し直すことができ、元画像に戻りRAW現像をやり直しをすることもできる。結果が思わしくなければ、最初からやり直すのがよい。

RAW現像で重要なのは、テクニックより先に作画意図を明確にし、それに従った処理を行うことである。

RAW現像、画像処理の基本、やり方は ▶ こちらの記事をご覧ください。


Capture NX-D の画面右側に「ヒストグラム」のパレットがある。RGBの色毎に明るさの分布を見ることができ、白レベル(画像で最も明るい部分の明るさ)、黒レベル(画像で最も暗い部分の明るさ)、白飛び、黒つぶれ、色飽和(彩度が高すぎ階調性が無くなる)等を確認できるので、チェックしておくのがよい。

その下の「エディット」には上から順に露出補正、ホワイトバランス、ピクチャーコントロール、トーンの調整パネルがある。

ピクチャーコントロールは撮影時の設定が反映されるが、思い通りの結果になっていない場合は、先ずピクチャーコントロールを変えてみるのがよい。

「エディット」の下にあるマークは左から「ノイズリダクション」「カメラとレンズの補正」「LCHエディター」「傾き補正とアオリ効果」
「アンシャープマスク」「レベルとトーンカーブ」「レタッチ」「調整履歴設定」「撮影時の設定に戻す」になっている。

その下にはトーンカーブがあり、精細な露出補正が行える。

NX-D によるRAW現像方法を事例で説明する。

ポートレート写真のRAW現像方法


右は元画像で、トリミングして一部を表示している。

白飛びしてしまうと、その部分にはデータが無く、後処理できないので少し暗めに撮影している。
又、逆光で顔が暗くなっている。

女性ポートレート写真にふさわしい柔らかな雰囲気にすることにした。

Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF1.4開放


右のタブの「エディット」の順番に処理することにする。
一番上の「撮影の設定」の下「露出補正」をクリックすると露出補正することができる。約0.7EV明るくした。
その下の「ホワイトバランス」で色調整ができる、ポートレート写真では色温度を少し下げる方が良い場合が多いが、今回はそのままとした。


















その下の「ピクチャーコントロール」は、今回「スタンダート」で撮影していたので、「ポートレート」に変更した。

これだけで柔らかい雰囲気になり、ポートレート写真に適する。

さらに、輪郭強調、明瞭度、コントラスト、色の濃さ、色合いを調整し、柔らかい雰囲気にした。

その下「トーン」では、全体を見ながら少し明るくし、コントラスト、色の濃さを下げ微調整した。

「アンシャープマスク」処理は通常行わないが、今回明瞭度やコントラストを下げているので、わずかにシャープにした。
肌に影響しないようしきい値を上げている。詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。

「LCHエディター」は秀逸な機能で、明度、カラー明度、彩度、色相の調整ができる。
「カラー明度」で肌の色に相当するオレンジ色近辺を明るくし、黄色の「色相」をわずかに赤色にふった。

尚、「ノイズリダクション」は今回必要が無いので行なっていないが、必要に応じ最小限の処理を行うとよい。

「トーン(ディテール)」にはハイライト、シャドー、D-ライティングがあり、人が暗くなった時の逆光補正等ができる。

残念ながら Capture NX-D は部分的な処理がほとんどできないので、ここからは Photoshop を使って処理し完成させた。上の3つの画像を重ね、レイヤーマスクで部分的に採用し、レイヤーの透明度を調整して違和感が無いようにした。
コントロールポイントを使った部分的な画像処理については下記。

顎の赤みは赤い着物の反射によるもので、色かぶりの調整を行なった。

詳細は 
▶ こちらの記事をご覧ください。
























右は明暗差が大きかったので階調補正を行った。

露出補正の下にアクティブD-ライティングの設定があり、右は強めにして現像した。

HDR(ハイダイナミックレンジ処理)も同じような諧調補正で、
詳細は下記

スイートルームのシャンデリアをメイン光に右上に白熱灯のライトスタンドがある環境を活かし、温かく柔らかな雰囲気を出した。フラッシュを補助光として発光させている。

肌の色をきれいに出すよう、ピクチャーコントロールはポートレートで、ホワイトバランスを調整した。

肌の色の調整は ▶ こちらの記事をご覧ください。


左側が暗くなっていたので、NX-D でRAW現像時
トーン(ディテール)のシャドーのスライダーを右に動かし、シャドーを明るくした。







右は Nikon D2x で撮影したもので、当時はピクチャーコントロールが無かった。

最新のソフト NX-D で、ピクチャーコントロールをポートレートにしてRAW現像をやり直した。

ランプの光が顔に当たる難しい撮影条件で、露出補正+0,7EV、ホワイトバランスの色温度を少し青寄りにした。

Nikon D2x、85mm f/1.8D、絞りF1.8
2006年12月撮影








ポートレート写真のRAW現像、画像処理、デジタルメイクについては ▶ こちらの記事をご覧ください。


風景写真のRAW現像方法


逆光で撮影したので明暗差が大きく、段階露出しているが、ここでは一つの画像をHDR処理することにする。

Nikon D850 のダイナミックレンジが広いのでうまくいく。


Capture NX-D でRAW現像時
アクティブDライティングをより強め1にした。



_D851240
画像をクリックすると拡大画像が開く
Nik Collection の HDR Efex Pro 2 を使いHDR処理した画像を重ね、透明度を20%にした。

部分的に色相、再度、明度を調整し仕上げた。

この詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。


風景写真ではピクチャーコントロールを風景にして撮影している。

右はオリジナルの画像だが、桜の色が濁って見える。


元画像のRAW現像時ピクチャーコントロールをスタンダードに変更し、少し明るくした。

ピンクが少しのっぺらぼうになったので、明瞭度、コントラスト、色の濃さ、彩度を上げた。

画像をクリックするとA3プリントサイズ相当の拡大画像が開く。


Nikon D3、14-24mm f/2.8G、14mm、絞りF5.6、2008/1























古いRAW(NEF)データを最新の NX-D ソフトでRAW現像し直すことができる。

上はオリジナルデータで、露出補正を+0.3EV、ホワイトバランスを晴天、ピクチャーコントロールを風景にしてRAW現像をやり直した。
トーンカーブで全体に明るくし、右の写真のようにきれいに現像できた。

右は昔撮影した古い写真を最新の
NX-D で、ホワイトバランスを晴天、
ピクチャーコントロールを風景にして現像しなおした。

Nikon D2x
12-24mm F4、絞りF5.6
2005年4月撮影



昔 Photoshop Lightroom でRAW現像したが、やり過ぎ感があったので、NX-D で現像しなおし、空のノイズが目立ったのでノイズ低減処理を行った。

Nikon D3x
35mm f/2D、絞りF5.6
2009年11月撮影


























明暗さが大きな条件だったので、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理を行うことにした。

Nik Collection の HDR Effect Pro 2 でTIFFファイルを開き、HDR処理した。コントロールポイントを使って部分的な処理もしている。


夕景、夜景の現像方法


夕方から夜にかけ、美しいダークブルーの空になるが、ホワイトバランス オートで撮影すると、平凡な写真になってしまうことがある。RAWで撮影しておけば、現像時ホワイトバランスを変えることができ、雰囲気を損わずにすむ。

右はホワイトバランス オートで撮影し、カメラ内現像したもの。

3000Kで現像し彩度をアップした画像を重ねた。

倉庫の部分は赤みを出す為、80%の透過度で元のホワイトバランス オートの画像にした。

暗部を持ち上げ、全体の彩度を調整し仕上げた。

ネイチャー写真のRAW現像方法


ネイチャー写真は、柔らかい表現もいいが、花の鮮やかさを表現することにした。

ピクチャーコントロールの設定は撮影時スタンダードにしていた。

ピクチャーコントロールをビビッドで現像した。ベルビア調になった。少し色飽和がおきているが、全体を見て許容できる範囲なのでそのままにした。

これだけでほとんど良いが、最短撮影距離で撮影していて、ピントが浅いので、明瞭度を+2、アンシャープ処理の適用量を10にした。




右の画像をクリックするとA4プリントサイズ相当の画像が開く。

Nikon D5
105mm f/1.4E、絞りF2.8


ピクチャーコントロールをポートレートにして、明瞭度を-2にしてソフトな感じで現像した。



モノクロ写真のRAW現像方法



画像をクリックすると部分拡大画像が開く
高画質なモノクロ写真を得るには、
RAW現像時モノクロにするのがよい。

モノクロ写真は撮影時ピクチャーコントロールをモノクロームにすればできるが、カラーで撮影していても、RAW現像時モノクロにすることができる。

右はイエローフィルター効果を加え、セピア色の着色をした。











Nikon D850
24mm f/1.8G
絞りF8






コントラストを少し上げた。

Nikon D7200
16-80mm f/2.8-4E



モノクロ写真作成の詳細は
▶ こちらの記事をご覧ください。

コントロールポイントによる部分的な処理


Google の Nik Collection は無料でダウンロードでき、コントロールポイント U pointを使った部分的な処理ができる。(DxOが買収。)

Photosho 等のプラグインとして使えるが
Capture NX-D のプラグインとしては使えない。

しかし、NX-D でRAW現像した画像をTIFFファイルとして出力し、Nik Collection のプログラムを起動して、その画像を処理することができる。

NX-D でRAW現像した右のTIFFファイルを Collor Effect Pro 4 でパステル調にし、海の部分だけに適用した。

さらに Viveza 2 で開き、海と空の部分の彩度やコントラストを調整した。




Capture NX 2 で使えたコントロールポイントによる部分的な処理が
Nik Collection でできる。
(質問に対する回答)


Silver Effect Pro 2 でRAW現像したTIFF画像をモノクロにすることもでき、コントロールポイントで部分的な処理が行える。

Kodak TX400 のフィルムシミュレーションでモノクロにした。

下部が暗くなっていたので少し明るくした。

Silver Effect Pro 2 には
多くのプリセットがあり、
明るさ、コントラストから
ざらつき感等多くのの調整が行なえ
フィルムシミュレーションも18種類ある。

画像処理


RAW現像画像を、より作品性を高めたり
より詳細に画像を編集する場合には画像処理ソフトを使って画像処理を行う。

画像処理ソフトの代表的な Photoshop には
RAW現像ソフト Adobe Camera Raw(略してACR)
が付随しており、画像処理と連動した高度な処理が可能になる。

画像処理は複数の画像を重ねて部分的な処理をしたり
演算を利用して低周波成分と高周波成分を分けて
処理することもできる。

詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。


デジタルメイク

ハイキー

トーンカーブ

肌を滑らかにする
Frequency Separation Method




(質問の回答)色空間の変更

NX-D で現像した写真の色空間は、カメラで設定した色空間(初期値はsRGB)になる。
AdobeRGBで撮影した画像をsRGBで現像するには、上記のように環境設定で色空間をsRGBにする必要がある。
私の場合は、カメラからディスプレイ、プリンターまでAdobeRGBで カラーマネージメント* しており、Web用に出力する時は、最終段階に Photoshop でsRGB変換する。
印刷用データはAdobeRGBで出力するが、印刷所や中間業者が色空間を配慮しない可能性がある場合にはsRGBで出力する。
カラーマネージメントについては ▶ こちらの記事をご覧ください。

Capture NX-D のマニュアルは ニコンの使用説明書をご覧ください。

要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
Feature
D850 を4ヶ月使って

_1170945
ニコン D500 は銘機
D500
Nikon D5
Nikon Df
Nikon
Leica Q
Leica
ニコンのミラーレス
Leica
単焦点レンズ
NikonD5+105mmF1.4
広角、超広角レンズNikkor 24mm F1.4 望遠レンズ
標準レンズ
_D7A2614-w
大口径ズームレンズ
レンズの使い方
Leica
ポートレート撮影
ポートレート
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ポートレート
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モノクロ写真
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簡単なRAW現像

Gallery


ディスプレイを確認下さい。色調整の方法は こちらをご覧下さい。

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