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HDR (High Dynamic Range) は
ダイナミックレンジ
(写真に表現する明暗差)を調整
することで、1枚の写真の中に
より広い範囲の明暗差を表現できる。

逆光で明暗差が大きかったので、
RAW現像時シャドーを持ち上げ、
さらに、Nik Collection の
HDR Efex Pro 2 で調整した。
詳細下記


明暗差が大きな撮影対象を撮影すると、白飛びや黒つぶれしてしまうことがある。この部分にはデータがなく、後処理で復元することはできない。

明暗差が広いデータを記録できるRAWで撮影することが望ましい。RAWは撮像素子に記録された情報を生で記録したデータで、は8bitのJPEGデータより、1枚の写真に多くの色や明るさの情報が記録されている。

RAW現像する時、露出補正をしたいくつかの画像を重ねてダイナミックレンジをあげることができる。かと言って、後で露出補正したり、暗部を持ち上げることは画質上良くはなく、適正露出で撮影する方がよい。

撮影時に段階露出してオートブラケット撮影することで、複数の画像を重ね、ダイナミックレンジをあげることもできる。

カメラが自動的にダイナミックレンジを広げてくれるアクティブDライティング等もあるが、画像劣化が起きることもあり、過度な設定はしない方が良い。

カメラ内でHDR(ハイダイナミックレンジ)できる機能を持つ機種もあるが、使い方を間違えるとメリハリの無い写真になってしまう。シチュエーションによっては明暗差が大きい方が迫力のある写真になることもある。

ここでは、より精密に、高画質に調整できる、後処理でダイナミックレンジを広げる方法について述べる。



上の左はRAW現像したままの画像で、右は HDR Efex Pro 2 で処理した画像。
レイヤーの不透明度で右の画像を50%適用し、一番上の画像にした。

右は撮って出しのJPEGデータで、室内から外を撮影したが、明暗差が大きく、室内が暗くなってしまっている。

JPEGデータの暗部を明るくするとノイズがのり、階調性が失われてしまうので
2008年に撮影したRAWデータを再度現像し、HDR処理することにした。

RAW現像にはカメラメーカが用意している専用ソフト
ニコンでは Capture NX-D、
キャノンにはDigital Photo Professional(略してDPP)
等がある。

各社のカメラに対応した汎用RAW現像ソフトもあり、
Adobeが提供するAdobe Camera Raw(略してACR)でRAW現像することにした。


黒レベル、シャドーを明るく修正し、
室内の雰囲気を出す為、色温度、色かぶり補正、彩度を調整した。

室内を重点にRAW現像したので、外の緑と青空を
Adobe Photoshop で調整して完成させた。
(一番上の画像)

HDR処理できるソフトもあるが。私の場合は全て手動で行っている。

RAW現像の詳細は 
▶ こちらの記事をご覧ください。

逆光で撮影したので明暗差が大きく、段階露出しているが、ここでは一つの画像をHDR処理することにする。

Nikon D850 のダイナミックレンジが広いのでうまくいく。

Nikon D850
14-24mm f/2.8G
絞りF13


Capture NX-D でRAW現像時
アクティブDライティングをより強め1にした。



Nik Collection の HDR Efex Pro 2 を使いHDR処理した。

Nik Collection の詳細は ▶ こちらの記事をご覧ください。


_D851240
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上2つの画像を重ね、
アクティブDライティングの画像の透明度を80%、HDR Efex Pro 2 の画像の透明度を20%にした。

部分的に色相、再度、明度を調整し仕上げた。




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明暗差が大きな撮影条件だったので、段階露出して撮影し、3枚の画像を重ねPhotoshopでHDR処理した。

Nikon D7200
16-80mm f/2.8-4E ED VR
絞りF9
内蔵フラッシュ発光



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段階露出した画像をPhotoshopでHDR処理

ニコン D7200
AF-S DX NIKKOR
16-80mm f/2.8-4E ED VR
絞りF10


右は夕焼けの雰囲気を出す為、
バックは-0.7EVでRAW現像した画像を重ねた。
尚、色温度を高めて現像している。

ダイナミックレンジが広いので、このような処理をしても画像劣化は認められない。

Nikon D7200
16-80mm f/2.8-4E
75mm (112mm相当)
絞りF4


上の写真は、-0.7EVでRAW現像した背景画像の上に、0EVで現像した画像を重ね、レイヤーモードを隠して一旦背景画像に戻し、レイヤーマスクを選択した状態で、白のペイントで顔の部分を塗ると、レイヤーの部分が現れ、顔が明るくなる。

▶ 詳細はこちらの記事をご覧ください。


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明暗差が大きな条件だったので、明かるさを変えてRAW現像した画像を重ね、HDR処理した。
Lumix LX100、34mm相当、絞りF2.8,ISO 1600

kyoto_italian右は室内と室外の明暗差が大きな条件で、不自然さが出ないようフラッシュを使わず撮影。

室内が暗くなっているので、RAW現像時+1EV明るくした画像を、露出補正しない画像に重ね、テーブルの部分に適用した。

Lumix LX100、24mm相当
絞りF2

hdr右は暗い条件の中 ISO3200、弱くスローシンクロ、露出補正+0.7で撮影。

明暗差が大きかったので、
+0.3と-0.3EVでRAW現像した画像を重ね、HDR処理した。

過度にHDR処理しておらず、逆光が当たる明暗差を活かした表現にしている。

右は、庭と室内に明暗差があり、さらに、白砂と廊下に反射した太陽光がより明暗差を大きくしている。

RAW現像時、露出補正0、+1.5EV、-1EVした画像を重ね、部分々々で、明るさを調整した。

RAWデータは撮像素子が記録したデータで、ダイナミックレンジが広い。JPEGデータはその中からカメラメーカーが作り出した画像であり、一部のデータが失われてしまうので、撮影する際RAWで撮影するのが望ましい。

写真としての仕上げはダイナミックレンジが広いことは必ずしも良いとは限らない。ダイナミックレンジが広いと、メリハリがなく、平凡な写真になってしまうこともある。画像処理で適度な処理をすれば見栄えのする画像になる。

最近ではカメラ内でHDR合成ができるようにもなった。

HDR機能があるソフトも発売されており、 Photoshop CS6には、複数の画像を使用するHDR Proと、一枚のRAWデータから白飛び、黒つぶれを無くし適性な露出に補正するHDRトーンがある。

私の場合は、全て手動で行っている。
基本は適正露出の画像の上に露出オーバーの画像と露出アンダーの画像を重ね、部分部分でいずれかのレイヤーを、あるいはその中間を使う。

レイヤーマスクを作成してブラシで塗って部分的に明度を調整する。ブラシで塗る部分が多い場合には、「全てのレイヤーマスクを隠す」レイヤーマスクを作成し、一旦元の状態に戻す。(Optionキーを押しながらレイヤーマスク追加ボタンを押してもよい)
白色のブラシで塗ると、その部分が現れる。

データが多ければ、それだけ使えるデータがあるということで、後でどうにかなる。 白飛び黒つぶれを起こしているところにはデータがなく、後処理はできない。
ダイナミックレンジ が広いとデータ量が多くなる。
露出ブラケットをしなくても、Raw現像時露出補正でき、HDR処理ができる。

各社のカメラには、撮影時に白トビ、黒つぶれを部分的に調整し階調補正する機能があり、ニコンでは「アクティブD-ライティング」を使うと、ダイナミックレンジが広くなり、HDR処理と同様の効果が得られる。

ニコンのRAW現像ソフト Capture NX-D では撮影後でも、アクティブD-ライティングの程度を調整することができる。

Adobe Photoshop Lightroom は白トビ、黒つぶれを調整する機能をもっており、効果的で、使いやすい。




















右の写真の左側は、RAWと同時記録したJPEG画像で、窓からの光で、窓辺が露出オーバーになっている。調べてみると幸い白飛びしていない。

明るい部分が適正露出になるよう現像し、元の画像に重ね合わせ、透明度を調整してダイナミックレンジが広い画像を作成した。

全般的に彩度を上げ、アンシャープネス処理を行い完成させた。(一番右の画像)

カメラが記録するデータのダイナミックレンジは広いので、RAWで撮影しておけば、RAW現像時、露出を変えた画像を得ることができ、HDR処理できる。

詳細は RAW現像編をご覧下さい。


画像処理ソフトを使って手動で HDR 処理できるので、その手法を述べる。

右は、夕日に輝く海をバックに、日中シンクロを使った撮影したが、インパクトがない。


そこで、海の美しさを出す為、0.5EVアンダーにRAW現像したが、人物が暗くなってしまった。

人物に合わせて、プラス0.7EV露出補正してRAW現像した。

一番上の元画像に2つの画像を重ね、海の部分と、人物に最適になるよう、消しゴムツールで消し、最後に各レーヤーの透明度を調整して完成させた。上と右を少しトリミングしている。

HDR処理や白トビ、黒つぶれ補正を過度にしすぎると不自然さが表れるので、元画像を背景に残しておき、HDR処理後の画像のレイヤーの透明度を最後に調整し、自然な感じにするとよい。

逆光で撮影し、ホワイトバランスをオートにすると、夕焼けの感じが出ないことがある。

空と海の部分と、手前の部分に合わせ別々にRAW現像し、合成した。



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上の右はディスプレイの明るさと人物の明るさの差が大きいので、撮影した画像に対し、-2EVと+1EVのRAW現像画像を含め、3枚の画像をPhotoshop CS5.1 のHDR Proで合成した。

左側は手動でHDR合成した。

ポートレートで、人物と背景のバランスが悪い場合にHDR処理を利用して、階調性が高い画像を得ることができる。

イルミネーションをバックにスローシンクロでポートレート撮影したが、明暗差が大きく露出が難しい条件なので、AE・フラッシュブラケティングで段階露出した。

下の2つの画像を重ね合わせ、背景は右の画像、人物は白トビを避ける為左の画像を選択し、透明度を調整した。

風が強く0度以下の寒い札幌で、モデルが頑張ってくれたが、顔が青白く、鼻の周りが赤くなってきたので、顔の色調整をし、頬に紅を塗り、口紅を派手にした。

ポートレート画像処理の詳細は
こちらの記事をご覧下さい。



右は祇園祭宵山の鉾の上で、屋外は夕方で暗く、又、明るい提灯があり、鉾の中は暗い状態の難しい露出条件だったので、プラスマイナス1段の段階露出をした画像を重ねてダイナミックレンジを広げた。


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右は嵯峨野で撮影した新緑で、難しい露出だったので、プラス・マイナス1EVで段階露出した画像を使いHDR処理した。


明暗差が大きい条件だったので、雪に露出を合わせた写真と、山に露出を合わせた写真を撮り、HDR処理した。

三脚を持っておらず手持ちで撮影したが、暗い条件で絞るとシャッター速度が遅くなり手ブレの恐れがあったので、それぞれ山と、雪の手前に合わせて撮影している。

迫力を出すため、Photoshop CS5.1 のHDRトーンを使い、ダイナミックな表現にし、さらにダストを加え、荒々しい表現にした。

風景写真の記事 もご覧下さい。

GoogleのNik Collectionが無料でダウンロードできるようになり、Photoshop、Photoshop Lightroom等で利用できる。

多くのフィルムシミュレーション、フィルター、プリセットが用意されており、簡単に利用ができる。

明暗差が大きな条件で、気が目立たないので、HDR処理を行った。空は迫力を出す為明暗差を大きくした。



山と空の明るさと地面と木の明るさの差が大きいので、段階露出してHDR処理した。

メリハリがないと言って彩度を上げすぎると色飽和を起こし階調性が無くなったり、不自然な写真になることがある。

コントラストを極端に上げるとトーンジャンプが起き、不自然な写真になることがある。

シャープネスを上げすぎると縁取りがあるような写真になることがある。

極端な調整は慎重にする必要がある。








風景写真の画像処理テクニックは
こちらを参照下さい。


右は Nik Collection のHDR Efex Pro 2を使ってHDR処理した。





















明暗さが大きな条件だったので、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理を行うことにした。

Nik Collection の HDR Efex Pro 2 でTIFFファイルを開き、HDR処理した。コントロールポイントを使って部分的な処理もしている。




















撮影時に階調補正できる機能があるカメラが各社から発売されている。
ニコンではアクティブD-ライティングの設定があり、撮影後に
Capture NX-D でRAW現像時HDRと同様の処理ができる。
Capture NX-D の使い方については ▶ こちらの記事をご覧ください。

右は、夜の撮影の時、モードダイヤルが動いてしまいマニュアルになっているのに気が付かず、極端なアンダーになってしまった写真に、昼撮影した写真を重ね、修復した。

詳細は こちらの記事をご覧下さい。

反対に、HDR手法を使って、ドラマティックな表現をすることもできる。

右は平凡な写真なので、空を濃くしてみた。






















露出オーバーやアンダーで、白飛びや黒つぶれしてしまった部分にはデータが無く、HDR処理でもどうしようもない。

上の元画像のヒストグラムを見ると白飛び、黒つぶれが起きており、画像処理することにした。

詳細は ▶ 失敗作の救済の記事をご覧ください。

要望により拡大画像を載せていますが、低画質画像です。
著作権侵害は犯罪です。法的措置を講じています。
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